私は,エホバの証人ではありませんが,時々,エホバの証人より配布いただいてる,冊子より
(どこの宗教,宗派にも属していません)
*いろんな宗教にも交わりました(立正佼成会,創価学会,キリスト教のカトリック,プロテスタント等)
その中で,聖書に忠実に教えてるのは,エホバの証人と思います。
「目ざめよ!」誌 2001-03-22
太陽の特異な性質
あなたがこの記事を読んでおられるとき,太陽は,すでに昇っているか,
しばらくすれば昇るかのどちらかです。それは重要なことでしょうか。
確かに重要です。太陽が輝いていなければ,あなたを含む膨大な数
の地球上の生物は存在していなかったはずだからです。
単細胞のバクテリアから巨大なクジラまでの多種多様な生物は存在しなかったはずです。
実のところ,地球には,太陽の放出するエネルギーの約20億分の1しか届いていません。
それでも,太陽という“食卓”からの,そうしたほんのわずかな“かけら”でも,
地球上の命をはぐくみ,維持するのに十分です。
しかも,地球に達するこのほんの少しのものを効率よく利用できれば,
現代社会の必要とするエネルギーを楽々と賄って,なお余るほどなのです。
天文学の本にはたいてい,太陽はふつうの恒星で,「かなりありふれた天体」だと書かれています。
しかし,太陽はどこから見ても「ありふれた天体」なのでしょうか。
シアトルのワシントン大学の天文学者ギリェルモ・ゴンザレスは,太陽は特異な星と言えるだろうと述べています。
それは,他の惑星での生命探しに影響するでしょうか。
ゴンザレスは,「知的生物の生存に適した星は,一般に考えられているより少ない」と答え,こう付け加えています。
「天文学者は,太陽と同じほど特異な星に調査対象を絞らないなら,多くの時間を浪費していることになる」。
太陽には,生命をはぐくむのに適したどんな特徴があるのでしょうか。
幾つかの要素をこれから取り上げますが,その際,宇宙物理学に関する説明の多くは理論にすぎない,という点を覚えておきましょう。
興味をそそる特徴
● 単独星: 天文学者たちの推定によれば,太陽から比較的近いところにある恒星の85%は,
二つ以上の恒星が組になって互いの周りを回っています。それらの星は,重力によって互いにつなぎ留められています。
しかし,太陽は単独星です。
天文学者ケネス・J・H・フィリップスは,自著「太陽への招待」(Guide to the Sun)の中で,
「したがって,単独星である太陽は,かなり珍しい星であると思われる」と書いています。
太陽が単独星であるので,地球の軌道の安定度は高まります。
そして,それによって地球上に生物が存在できるような条件が整っている,とゴンザレスは述べています。
● 質量の大きい星: それと関連して,ゴンザレスによれば,太陽の別の特異性は「近傍の恒星
の中で質量の上位10%に入っている」ことである,とニュー・サイエンティスト誌は伝えています。
フィリップスは,「太陽は太陽系の質量の99.87%を占めており,そのため,太陽系の全天体を重力で制御している」と述べています。
この特徴のおかげで,地球は太陽から比較的遠く ― 1億5,000万㌔ ― 離れているのに,飛び去ってしまうことがありません。
そして,そのように比較的遠く離れているので,太陽によって地上の生物が焼けこげてしまうことはないのです。
● 重元素: ゴンザレスによると,太陽は,年齢とタイプが同じ他の星と比べて,
重元素(炭素,窒素,酸素,マグネシウム,ケイ素,鉄など)が50%も多いとのことです。
この点で,太陽は恒星の中で際立っています。「太陽内の重元素の存在量は非常に少ない。
しかし,星によっては……重元素の存在量はもっと少ない」とフィリップスは述べています。
ついでながら,重元素の存在量が太陽と同程度である恒星は,種族Iと呼ばれる部類に属しています。
これは,地球上に生命が存在することとどんな関係があるのでしょうか。重元素は生命維持に欠かせないものです。
しかし,宇宙全体の1%にも満たないほどわずかしかありません。
ところが,地球はほぼすべてが,それら重い元素から成っています。なぜでしょうか。
太陽という,これほど独特な親星の周りを回っているからである,と天文学者は言います。
● 円に近い軌道: 太陽が種族Iの星であることには,もう一つ好都合な点があります。
「一般に,種族Iの星は,銀河系の中心の周りをほぼ円軌道を描いて回っている」と「太陽への招待」は述べています。
太陽の軌道は,年齢とタイプが同じ他の星の軌道よりも円に近いものです。
では,どうしてそれが,地球上に生命が存在するかどうかを左右するのでしょうか。
太陽は,軌道が円であるため,多くの超新星(爆発している星)がある銀河系内部に落ち込んでゆくことから守られているのです。
● 輝度の変動: 太陽に関する興味深い事実がまだあります。
同じような恒星と比較して,輝度の変化が極めて少ないのです。
つまり,太陽の光度は他の恒星より安定していて,一定であるということです。
光の放出がそのように比較的安定していることは,地球上の生命にとって不可欠です。
科学史家カール・ハフバウアーは,
「我々がこの惑星に存在していること自体,環境要因の一つである太陽の光度が安定していることを物語っている」と述べています。
● 軌道の傾き: 太陽の軌道は,銀河面に対してわずかに傾いているだけです。
つまり,太陽の軌道面と銀河面のなす角度はごく小さいということです。それは,どのように地球上の生物の益となっているでしょうか。
太陽系の端のはるかかなたには,たくさんのすい星が,オールトの雲と呼ばれる巨大な球形の集団となって太陽系を囲んでいます。
もし銀河面に対する太陽の軌道の傾斜角が今より大きかったなら,太陽は銀河面を急角度で突っ切ることになり,オールトの雲はかき乱されかねません。
そんなことになったら,どうなるでしょうか。
地球には,すい星が雨のように降り注ぎ,大惨事になると天文学者は述べています。
日食から分かること へ続く>>>