心が乱れている時は
口を慎む
一度、口から出た言葉は
元には戻らないのです
「わたしたちは皆,度々過ちを犯すからです。言葉で過ちを犯さないなら,それは自分の全身を制御できる完全な人です。馬を御するには,口にくつわをはめれば,その体全体を意のままに動かすことができます。また,船を御覧なさい。あのように大きくて,強風に吹きまくられている船も,舵取りは,ごく小さい舵で意のままに操ります。同じように,舌は小さな器官ですが,大言壮語するのです。御覧なさい。どんなに小さな火でも大きい森を燃やしてしまう。舌は火です。舌は『不義の世界』です。わたしたちの体の器官の一つで,全身を汚し,移り変わる人生を焼き尽くし,自らも地獄の火によって燃やされます。あらゆる種類の獣や鳥,また這うものや海の生き物は,人間によって制御されていますし,これまでも制御されてきました。 しかし,舌を制御できる人は一人もいません。舌は,疲れを知らない悪で,死をもたらす毒に満ちています。 わたしたちは舌で,父である主(神)を賛美し,また,舌で,神にかたどって造られた人間を呪います。 同じ口から賛美と呪いが出て来るのです。わたしの兄弟たち,このようなことがあってはなりません。泉の同じ穴から,甘い水と苦い水がわき出るでしょうか。わたしの兄弟たち,いちじくの木がオリーブの実を結び,ぶどうの木がいちじくの実を結ぶことができるでしょうか。塩水が甘い水を作ることもできません」。
(ヤコブ3:2~3:12)
「剣で突き刺すかのように無思慮に話す者がいる。しかし,賢い者たちの舌は人をいやす」。
(箴言・格言12:18)