神は愛 白髪は美の冠 白髪は輝く冠 

聖書の音信、日々のニュース関連を書いています。

聖書に出てくる女性たちから何を学べますか Ⅲ エステル ~聖書

2020年10月28日 | 日記

聖書に出てくる女性たちから何を学べますか Ⅲ

エステル

どんな人? エステルはユダヤ人の女性で,ペルシャのアハシュエロス王の妻に選ばれました。

何をした人か エステル王妃は自分の民族の大虐殺を阻止するために尽力しました。エステルは,ペルシャ帝国に住むユダヤ人全てを殺害する日を定めた命令が出されたことを知ります。
これは首相ハマンの仕業でした。

「手紙は急使によって王の全州に送られた。その内容は,第12の月すなわちアダルの月の13日,その1日のうちに,ユダヤ人を若者も老人も子供も女性も殺し,滅ぼし,全滅させ,財産を奪い取れというものだった。 
この書面の写しは,その日の備えができるように,どの州でも法令として出されて全民族に公布されることになっていた。急使は王の命令ですぐに出発し,シュシャン城でもその法令が出された。王とハマンは座って酒を飲んでいたが,シュシャンの都は混乱していた」。
(エステル 3:13~15)

「モルデカイは,起きたこと全てを知ると,衣服を引き裂き,粗布をまとい,灰をかぶった。そして都の中に出ていき,大声で激しく叫んだ」。

(エステル 4:1)

「そこでエステルは,王に任命されて自分に仕えている宦官のハタクを呼び寄せ,これはどういうことか,何が起きているのかをモルデカイに聞いてくるよう命じた」。
(エステル 4:5)


『エステルは年上のいとこモルデカイの助けを得つつ,自らの命を懸けて,夫のアハシュエロス王にハマンの陰謀を知らせました。「エステルはハタクに,モルデカイへの伝言を託した。「王の家来も州の民も皆知る通り,男性でも女性でも,呼ばれていないのに王の内側の庭に入っていく人には,1つの法律が適用されます。その人は処刑されるのです。ただし,王が金の王笏を差し出すなら,許されます。私はこの30日間,王に呼ばれていません」。モルデカイはエステルの言葉を聞くと,こう返答した。「王の家にいる自分はほかのユダヤ人とは違って安全だろう,と考えてはなりません。 もしこのような時に黙っているなら,ユダヤ人は別の仕方で助け出されますが,あなたもあなたの父の家族も命を失うことになります。それに,王妃となったのは,このような時のためなのかもしれません」。エステルはモルデカイに返答した。「行って,シュシャンにいるユダヤ人を全員集め,私のために断食してください。3日間,昼も夜も,食べることも飲むこともしないでください。私も,付き人の女性たちと共に断食をいたします。
そして,法律に反しますが,王のもとへ参りましょう。命を失うとしても,その覚悟はできております」』。
(エステル 4:10~16)

『王とハマンは,エステル王妃の宴会にやって来た。王は,2日目の酒宴の間にもエステルに言った。「エステル王妃,あなたの請願は何か。それをかなえよう。あなたの願いは何か。王国の半分であっても与えよう!」 
エステル王妃は答えた。「王よ,もし私が王の好意を得ており,王にとって良いと思われるのでしたら,私の命を助け,私の民族を救ってくださるよう,請願し,お願いいたします。私も私の民族も売られており,殺され,滅ぼされ,全滅させられようとしているのです。もし奴隷として売られただけでしたら,私は黙っておりました。けれども,この苦難は王にとって損失となりますので,好ましいことではございません」。アハシュエロス王はエステル王妃に言った。「誰だ,そんなことをしようとしたのは。その者はどこにいる」。エステルは言った。「その敵対者,敵は,この悪人ハマンです」。ハマンは王と王妃におびえた。王は激怒して酒宴の席を立ち,宮殿の庭へ行った。ハマンは,身を起こしてエステル王妃に命乞いをしようとした。王が自分を処罰するつもりだと分かったからである。王が宮殿の庭から酒宴の家に戻ると,エステルがいる寝椅子の上にハマンがひれ伏していた。王は,「この私の家で,王妃を犯そうとまでするのか」と怒鳴った。この言葉が王の口から出ると,ハマンの顔は覆われた。王の廷臣のハルボナが言った。「しかもハマンは,王を救う報告をしたモルデカイを掛けるために,杭を用意していました。ハマンの家に,高さ20メートルの杭が立っています」。すると王は言った。「ハマンをそれに掛けよ」。こうして,ハマンはモルデカイのために用意しておいた杭に掛けられ,王の激しい怒りは収まった』。
(エステル 7:1~10)

アハシュエロスは,エステルとモルデカイの願いを聞き入れて別の命令を出させ,ユダヤ人に自分たちの命を守る権利を与えます。ユダヤ人は敵を徹底的に打ち負かしました。

『こう言った。「もし王にとって良いと思われ,私が王の好意を得ており,王がこのことを適切と思われ,私が王の目にかなうのでしたら,あの陰険なアガグ人ハメダタの子ハマンの書状を取り消す命令が書き記されますように。ハマンが王の全ての州のユダヤ人を滅ぼすために書いた書面でございます。自分の民族に降り掛かる災難をどうして見ていられるでしょうか。親族の滅びをどうして見ていられるでしょうか」。アハシュエロス王はエステル王妃とユダヤ人モルデカイに言った。「私はハマンの家をエステルに与え,ハマンを杭に掛けた。ユダヤ人殺害を企てたからだ。さあ,ユダヤ人のために良いと思うことを王の名前で書き,王の認印指輪で印を押しなさい。王の名前で書かれて王の認印指輪で印を押された命令は撤回できないからだ」。その時,第3の月すなわちシワンの月の23日に,王の秘書官が招集された。そして,ユダヤ人と,インドからエチオピアに及ぶ127の州の太守fや総督や高官に宛てて,モルデカイが命じたこと全てを書いた。それぞれの州の文字を使ってそれぞれの民族の言語で,またユダヤ人にはその文字*と言語で書いた。書面は,アハシュエロス王の名前で書かれ,王の認印指輪で印を押され,急使によって送られた。急使たちは,王室用に育てられた早馬に乗っていった。王はその書面で,全ての町のユダヤ人に,集合して自分たちの命を守ることを許し,女性や子供も含め,ユダヤ人を襲おうとするどの民族や州の者たちをも殺し,滅ぼし,全滅させて,財産を奪い取ることを許した』。
(エステル 8:5~11)

「王の州にいたほかのユダヤ人も集合し,自分たちの命を守った。敵に打ち勝ち,自分たちを憎む者7万5000人を殺したが,略奪はしなかった。これはアダルの月の13日のことで,14日は休んで,祝宴と喜びの日とした」。
(エステル 9:16,17)

学べる教訓  エステル王妃は勇気や謙遜さ,慎みの際立った手本です。

「雄々しくあれ,心を強くせよ。主(神)を待ち望む人はすべて」。
(詩編 31:24)

「対抗心を抱いたり,自己中心的になったりしてはなりません。謙遜になり,自分より他の人の方が上だと考えてください」。
(フィリピ・ピリピ 2:3)

美しくて地位の高い人でしたが,アドバイスや助けを求めました。夫には巧みさや敬意を示しつつ,大胆に語りました。

ユダヤ人全滅の危機に面した時には,自分もその1人であることを恐れずに明かしました。

 

【クリック】
プリム:ユダヤ人がハマンの企てた殺害から救出されたことを記念する祭り・・・聖書