聖書は神からのプレゼント Ⅲ
預言の本
聖書には預言が書かれていて,すでにその通りになった預言もたくさんあります。
例えば,イザヤ書にはバビロンという都市が陥落するという預言があります。
バビロンは国々の中で最も麗しく,カルデア人の誇りであり栄光であったが,神がソドムとゴモラを,覆されたときのようになる。
(イザヤ 13:19)
イザヤはバビロンがどのように陥落するかを具体的に預言しました。
都市は大きな門と川で守られていましたが,川は干上がり,門は開かれたままになると預言しました。
敵が戦わずに都市を攻略するというのです。キュロスという人が攻略するとも預言しました。
深い水に,『蒸発せよ。私はあなたの川を全て干上がらせる』と言う。
キュロスについて,『私の牧者,私が望むことを完全に成し遂げる者』と言う。
エルサレムについて,『建て直される』と言い,神殿について,『土台が据えられる』と言う。
私はキュロスの右手を取った。国々を彼に従わせ,王たちの武器を取り上げ,彼の前で2枚扉を開いて,門が閉じられないようにする。
神(ヤハウェ,エホバ)は自分が選んだ者であるキュロスにこう言う。
『私はあなたの前を行き,険しい土地を平らにする。銅の扉を粉々に砕き,鉄のかんぬきを切り落とす』。
(イザヤ 44:27~45:2)
イザヤの預言が書かれてから200年後,バビロンを敵軍が攻めようとしていました。軍隊を率いていたのは誰でしょうか。
預言通りキュロスでした。ペルシャの王です。預言の他の部分はどうなったでしょうか。
キュロスの軍隊が攻めようとしていた夜,バビロンの人たちは宴会を楽しんでいました。都市が大きな城壁と川で守られているので安心し切っていました。
しかし都市の外では,キュロスの軍隊が川の流れを変え,水位を下げようとしていました。やがて水が少なくなり,川床を歩いて渡れるようになります。
でも渡れたとしても,城壁をどうやって突破するのでしょうか。預言通り,門が開いたままになっていました。こうして敵軍は戦わずに都市を攻略しました。
イザヤは,バビロンにはもう人が住まなくなるとも預言しました。
「そこに人が住むことはなくなり,いつの時代までも居住地にはならない」と書いたのです。
(イザヤ 13:20)
その通りになったでしょうか。以前バビロンがあった場所は,イラクのバグダッドの南80㌔に当たります。
現在そこには遺跡しかなく,誰も住んでいません。預言の通り,神(ヤハウェ,エホバ)はバビロンを「滅亡のほうきで」掃いたのです。
「わたしは,彼らに立ち向かう」と,万軍の主(神)は言われる。「バビロンから,その名も,名残も,子孫も末裔も,すべて断ち滅ぼす」と,主(神)は言われる。
また,「都を山あらしの住みか,沼地とし,滅びの箒で,掃き清める」と,万軍の主(神)は言われる。
(イザヤ 14:22,23)
他にも,聖書の多くの預言がすでにその通りになってきました。それで,将来について書かれていることも信じることができます。
神(ヤハウェ,エホバ)は,地球全体を楽園に変えるという約束を必ず守ります。
神は人ではないから,偽ることはない。人の子ではないから,悔いることはない。言われたことを,なされないことがあろうか。告げられたことを,成就されないことがあろうか。
(民数記 23:19)
永遠の命の希望は「神がはるか昔に約束したものであり,神は偽ることができません」。
(テトス 1:2)
人生を変える本
これまで見てきたように,聖書のような本は他にありません。内容に矛盾がありません。科学と合っていて,歴史についても正確です。
素晴らしいアドバイスの宝庫で,預言の多くはすでにその通りになっています。でも,それだけではありません。
使徒パウロはこう書いています。「神の言葉は生きていて,力を及ぼす」。どういうことでしょうか。
神の言葉は生きていて,力を及ぼし,どんな両刃の剣よりも鋭く,人の外面と内面,骨と骨髄を分けるほど深く刺し通して,心の中にある考えや願いを明らかにすることができます。
(ヘブライ 4:12)
聖書は人生を変える本です。自分を見つめ直し,自分の内面と向き合うのに役立ちます。
聖書を学んで神との友情が育つにつれて,生き方が変わっていきます。
聖書は神からのプレゼントです。読んで,学んで,大切にしてほしいと神は思っています。
このプレゼントに感謝し,学び続けましょう。