《今の人生だけではない!》
今日の人々の生き方は,神の目的に沿ってはいません。
地上に住む人々は本来,全てを造った方を認めて導きを受け入れ,その方の愛情深い性格に倣うはずでした。
人々は喜んで助け合い,家族を養い,新しい事柄を学び,地球全体を楽園に変えることになっていました。
神は地上での生活を本来あるべき状態に変えてくださる
「神は地上の全ての場所で戦いを終わらせる」。
『地の果てまで,戦いを断ち,弓を砕き槍を折り,盾を焼き払われる』。
(詩編 46:9)
「定めの時が来ました。それは……地を損なっている人々が滅ぼされる時です」。
『国々は憤り,あなたご自身も憤りを表し,定めの時が来ました。それは,死んだ人々が裁かれる時であり,あなたの奴隷である預言者たち,
聖なる人たち,あなたの名を畏れる人たちが,小さな者も大きな者も報われる時であり,地を損なっている人々が滅ぼされる時です』。
(黙示録・啓示の書 11:18)
「『私は病気だ』と言う住民はいなくなる」。
『そこに住む者のうちには,「わたしは病気だ」と言う者はなく,そこに住む民はその罪がゆるされる』。
(イザヤ 33:24)
「私が選んだ者たちは働く喜びを存分に味わう」。
『建てた家に他人が住むことはなく,植えた物を他人が食べることもない。
私の民の寿命は木の寿命のようになり,私が選んだ者たちは働く喜びを存分に味わう』。
(イザヤ 65:22)
こうした預言はどのように実現しますか。
神は自分の子イエスを,天から地上を治める完全な政府の王に選びました。聖書はその政府を神の王国と呼んでいます。
『この王たちの時代に,天の神は決して滅ぼされることのない王国を建てます。その王国はほかのどんな民にも渡されません。
これらの王国を全て打ち砕いて終わらせ,その王国だけが永遠に存続します』。
(ダニエル 2:44)
こうあります。「神は……王座を彼[イエス]に与え,彼は王として……治めます」。
『彼は大いなる者となり,いと高き者の子と呼ばれ,主なる神は彼に彼の父祖ダビデの王座を与えられます。
彼はヤコブの家を永遠に支配し,彼の王国は終わることがありません』。
(ルカ 1:32,33)
イエスは地上にいた時に多くの奇跡を行いました。イエスは将来王として治める時,私たちが今よりもさらに良い生活を送れるようにしてくれます。
イエスが行った奇跡は人類に希望を与える
イエスはあらゆる病気を治した。将来,世界中の病気をなくす。
『イエスは全ての町や村を旅して回り,会堂で教え,王国の良い知らせを伝え,あらゆる病気や不調を治した』。
(マタイ 9:35)
イエスは荒れ狂う波を静め,人々を自然災害から守る力があることを示した。
『そこで,弟子たちは群衆を後に残し,イエスが舟に乗っておられるのを,そのまま連れて行った。他の舟も彼と一緒であった。
すると大きな突風が起こって,波が舟に打ち込み,そのために舟は水浸しになりそうであった。
ところが,イエスはともで枕をして眠っておられた。そこで、彼らは彼を起こして言った,「先生,わたしたちが滅びても構わないのですか?」
イエスは目を覚まして,風をしかりつけ,海に「黙れ! 静まれ!」と言われた。すると風はやんで,大なぎになった』。
(マルコ 4:36~39)
イエスは何千人もの人に食事をさせた。将来,人々の生活に必要な物を与える。
『イエスは5つのパンと2匹の魚を取り,天を見上げて祈ってから,パンを割って弟子たちに渡し始めた。人々に配らせるためである。
また,2匹の魚を皆のために分けた。こうして皆が食べて満足した。かけらを拾うと,パンだけで12個の籠がいっぱいになった。パンを食べた男性は5000人だった』。
(マルコ 6:41~44)
イエスは結婚式で水をぶどう酒に変えた。将来,人々が生活を楽しめるように助ける。
『イエスが,「水がめに水をいっぱい入れなさい」と言われると,召し使いたちは,かめの縁まで水を満たした。
イエスは,「さあ,それをくんで宴会の世話役のところへ持って行きなさい」と言われた。召し使いたちは運んで行った。
世話役はぶどう酒に変わった水の味見をした。このぶどう酒がどこから来たのか,水をくんだ召し使いたちは知っていたが,世話役は知らなかったので,花婿を呼んで,
言った。「だれでも初めに良いぶどう酒を出し、酔いがまわったころに劣ったものを出すものですが、あなたは良いぶどう酒を今まで取って置かれました。」
イエスは,この最初のしるしをガリラヤのカナで行って,その栄光を現された。それで,弟子たちはイエスを信じた』。
(ヨハネ 2:7~11)
どうすれば,神を愛する人たちに約束されている生活を送れますか。
ある“道”を歩むことです。聖書はそれが「命に至る……道」であり,「それを見つける人は少ない」と述べています。
『一方,命に至る門は狭くてその道は狭められており,それを見つける人は少ないのです』。
(マタイ 7:4)
命に至る道を見つける
命に至る道とは? 神はこう語っています。
「私は,あなたの神である。あなたのためになる生き方を教え,あなたを導いて正しい道を歩ませる」。
『イスラエルの聖なる神,あなたを贖う主(神)はこう言われる。わたしは主,あなたの神,わたしはあなたを教えて力をもたせ,あなたを導いて道を行かせる』。
(イザヤ 48:17)
この道を歩むなら,より良い生き方ができます。
イエスはこう言いました。「私は道であり,真理であり,命です」。
『イエスは言った。「私は道であり,真理であり,命です。私を通してでなければ,誰も父のもとに行くことはできません」』。
(ヨハネ 14:6)
イエスが教えた真理を受け入れ,イエスと同じように生きるなら,神を知り,自分のためになる生き方ができます。
どうすれば命に至る道が見つかるか。宗教はたくさんありますが,イエスは次の警告を与えました。
「私に向かって『主よ,主よ』と言う人全員が天の王国に入るのではなく,天にいる私の父の望むことを行う人だけが入ります」。
「わたしに向かって『主よ,主よ』と言う者がみな,天の王国に入るのではなく,天におられるわたしの父のみこころを行なう者が入るのである」。
(マタイ 7:21)
また,「その人たちは実によって見分けられます」とも言いました。
『彼らの実によって,あなたがたは彼らを見分けるであろう。人はいばらからぶどうを,あざみからいちじくを集めるだろうか?』。
(マタイ 7:16)
聖書を学ぶなら,正しい宗教と間違った宗教を見分けることができます。
『真理によって彼らを神聖なものとしてください。あなたの言葉は真理です』。
(ヨハネ 17:17)
命に至る道を歩むにはどうすればいいか。命を与えた方について知る必要があります。
その方は誰ですか。どのような方で,名前は何ですか。いま何をしていますか。私たちに何を望んでいるでしょうか。
単に働き,食べ,遊び,家族を養うことだけが人生ではありません。
命を与えてくださった神様のことを知って親しくなれますし,神(ヤハウェ,エホバ)の望むことを行うなら,神への愛を示せます。
イエスはこう言いました。「永遠の命を得るには,唯一の真の神であるあなた……のことを知る必要があります」。
『永遠の命とは,唯一の真の神であるあなたと,あなたが遣わされた者,イエス・キリストを知ることです』。
(ヨハネ 17:3)
神は聖書を通して「あなたのためになる生き方」を教えてくださる。
『あなたのあがない主,イスラエルの聖者,主(神)はこう言われる,「わたしはあなたの神,主である。
わたしは,あなたの利益のために,あなたを教え,あなたを導いて,その行くべき道に行かせる」』。
(イザヤ 48:17)