伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

祇園祭生中継2010

2010年07月19日 | 祇園祭
今年の祇園祭・山鉾巡行のテレビの生中継は、
あまりにもひどかった。
毎年期待してはがっかりするが、
今年はがっかりを越して、イカリがこみ上げて来た。

前にも書いたが、
KBS京都放送局では3時間半にわたって生放送をしてくれる。
朝8時半から、12時までである。
長時間だ。
四条通の巡行と四条河原町の辻回しを見せてくれる。
それは、大変ありがたいことだ。





以前は葵祭も時代祭も生中継をしてくれていたのに、
方針が(経営方針?)が変わり、
その2つはいつの間にか中継がなくなった。
(大文字送り火は中継がありそうだが)

祇園祭は生中継の最後の砦であるが、
KBS京都局は最後の良心は持っていたらしい。
今回も3時間という長さで中継をしてくれたのだ。


だが、しょせんローカルのUHF局。
ガタピシした中継になるのはしょうがないのかもしれない。
夕方放送した、
各局の1分間のニュース映像の方が要領良く
祇園祭を紹介していたような気がしてしようがない。

生中継をしてくれることは、私のような、都合により、
どうしても行けない者にとってはとてもありがたいのだ。
だけども、あまりにも期待しすぎたのだろう。

せめて山鉾32基全部見せてくれると思っていたが、
まったくスルーされた山鉾が幾つもあった。
今年は特にスルーされた数が多かったような気がする。

あと祭の橋弁慶山、浄妙山は完全になかったことになっていた。
そのほか、油天神山、伯牙山、
白楽天山など殆ど映らない山もあった。
もちろんなんの説明もなしである。


とにかくゲストの喋りが単なる雑談になっていた。
解説者は映像と関係のない、山と鉾の違いや、
祇園祭の始まりを延々としゃべりつづける。
ゲストの料理研究家という女はただべらべらと雑談をするばかり、
それ以外に大桃美代子がゲストに来ていたが、
始めは色々言っていたものの、終いには雑談に加わって、
ただ画面と関係ないことをべらべらしゃべっていた。

わずかに染色家とかいう人が、
各山鉾のタペストリーや懸装品についてひどく早口で
要領良く解説していたことだけが救いだった。

ゲストにとっては、
なんだか良く分からないが豪華なフロートが出て来て
賑やかに道路を通ってゆくのを見ながら雑談するのが楽しい、
と言うだけのことなのだろう。

中継席がテレビ画面に写る所と違う場所にあるのも
中継がひどい原因の一つでもあるだろう。
しかし、テレビを見ている者にとっては、
中継席にちまきがどれだけ届けられようがそんなの関係ないし、
どうでも良いことだ。
中継席をえんえんと映し出されても全然面白くない。
中継席のゲストのだらだらした雑談をえんえんと映して、
何が山鉾巡行の中継なのか。


中継席を映すくらいなら、
もっとスルーした山鉾を隅々まで映せ、と言うのだ。
放下鉾のバクダッドの見送りが見たい。
稚児人形の舞が見たい。
函谷鉾のエジプト天空図の見送りが見たい。
菊水鉾の、もっと隅々まで見たい。

殆どスルーされていた。

巡行の最後、南観音山の有名な
「龍王渡海図」(加山又造原画)の見送りすら映らなかった。
以前の巡行中継ではアナが、この「龍王渡海図」を見たら
「ああ、巡行も終わりだなあと感じますね」
としゃれたコメントをしていたと言うのに。
今年のようなこんなひどい中継はなかった。

これは、何もゲストが悪いのではないだろう。
すべて司会の梶原というアナの進行が悪いせいである。
今年の司会も梶原と知っていやな予感がしたが、
それが的中してしまった。


巡行の現場のリポートに遠藤という女性アナが出ていたのは許せた。
彼女は頑張って、現場を伝えていた。
だが、メインのアナが目の前の山や鉾とまったく関係のない
話題をゲストに振るのである。
その結果、スルーされる山が多く出たり、
目の前に蟷螂山のカマキリが動いているのに、
まったく関係のない話題が延々と話され(雑談され)たり、
ひどい中継になったのであった。

私はつくづく、こういう中継のゲストたちは雑談になるから、
まともに彼らの話を聞いていてはいけないのだと思い知った。
雑談、或いは雑音として聞き流さなければならないのだ。
視聴者は目の前の画面だけを集中して見るべきなのだ。

今回はまたゲストが多すぎた。
解説者も要らないだろう。
山と鉾の違いとか、祇園祭のルーツだとか、
そんなことはひとことでいいのだ。
大きいのが鉾で小さいのが山です、で良いではないか。
鉾の一つ一つ、山の一つ一つを
テレビでじっくり見せてもらおうと考えていた私の望みは打ち砕かれた。





宵山や、宵々山では山は懸装品を外して会所の中で飾っている。
鉾も、後ろの見送りは飾らず、
巡行当日にだけ飾りつけるのである。

だから、巡行そのものを見なければ、
どの山鉾がどの懸装品をかけていたかが分からない。
テレビでならじっくり見られるだろうと思っていた私が馬鹿だった。

あまりに腹が立って、
このイカリをどこにぶつけて良いか分からない。
だからブログに書いてみた。
興奮しているのでひどい文章になっているだろう。

やはり山鉾巡行は、
実際の巡行をこの目で見なければ見たことにはならないのだ。
新町通りででも良い、やはり巡行を見たかった。
来年こそは行きたいものだ。生の巡行を見て、
生の懸装品を見たいものだ。




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