先日5月12日、NHK BS「アナザーストーリーズ」で、
スタンリー・キューブリックの伝説的SF映画
「2001年宇宙の旅」が取り上げられた。
3方向から、「2001年」を解き明かす試みの番組。
初公開時にはもう生まれていた(笑)が、子供すぎて、
リアルタイムでは見ていない。
ただ公開されていたことは知っていて、
やけに明るいタイトルなので、当初は、風呂屋でポスターを見て、
単なる楽しい宇宙旅行の話だろうと思ったりしていた。
初めて見たのは、カルトムービーとして評価がすでに定着したあと、
再上映された時だ。
噂をすでに聞いていて、多少のネタばらしを知ってしまっていたので、
果たして楽しめるのかと思いながら見ていたのだが、
実際には、ホラー映画のようでもあり、
衝撃的な映像ばかりがどんどん続き、頭がくらくらした。
ネタばらしが多少あっても、心配は杞憂だった。
クライマックスでは映画館の椅子からずりおちるのではないかと思うほど、
あまりにもショックが大きく、しばらく呆然としていた。
また宇宙船の内部描写がとてもリアルすぎて、
実際に観客も宇宙船にいるような気になる。
SF映画だということを忘れさせ、一緒に旅をしている気分になる。
そのような画期的な映画だった。
2001年宇宙の旅 [ キア・デュリア ] 1,100円
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「2001年」は語り尽くされているような感があるが、
「アナザーストーリー」では、原作者(共同脚本)アーサー・C・クラーク、
特撮担当ダグラス・トランプル、
そして実際に冥王星へ衛星を飛ばす、宇宙計画に携わる人たちに、と、
3方向から話を聞くという番組の作りだった。
アーサー・C・クラークの原作が先にあると思っていたのだが、
映画と同時進行だったというのは、初めて知った。
確かに当時、原作をなかなか見かけないと思っていた。
のちに発表されたクラークの小説では、すべてが説明されていて、
小説を読めば、謎は明らかだった。
だが映画は何も説明していないので、結末を見てもさっぱり分からず、
ショックは大きかったものの、何を言っているのかまったく理解出来なかった。
もちろんそれが監督・スタンリー・キューブリックの意図する所だったのは、
よく知られている通りだ。
クラークが結末に反対して、二人は対立したという。
確かに、あの結末に至る映像では、何が何だか分からない。
原作者が反対するのも当然だろう。
自分の意志を通したキューブリックがすごかったということだろうか。
というより、あの映像をOKした制作側がすごいと言うべきか。
当時、スタンリー・キューブリックといえば、
「博士の異常な愛情」が知られていたが、地味な映画だったし、
いかにもセットに莫大なお金がかかりそうなこの「2001年宇宙の旅」に、
キューブリックを抜擢した制作側も、賭けだったのかもしれないし、
大英断だった。
とても巨大なセットが多くあったし、細部までリアルに作り込まれていた。
莫大なお金をかけたと思う。
なのに、あの結末・・・笑
湯水のようにお金を使いながら妥協しなかったキューブリックもまた、
やはり凄かったと言うべきなのだろう。
セットデザインを担当したのが、ダグラス・トランプルだというのは、
正直知らなかった(@_@)。
もちろん、そののちSF映画には欠かせない人材になってゆく。
(「ブレードランナー」も確かトランプルだったような)
あの「モノリス」がトランプルのデザインだと知って、今さらながら、
吃驚した。
映画の象徴のようなモノリス、
あのモノリスのデザインで、トランプルの名がSF映画の金字塔とともに、
永遠に名が残ることになったのだ。
あれがサルの前に現われた時の驚愕ときたらΣ(゚Д゚)…(略)
3つ目のアナザーストーリーは、キューブリックの2001年とは、
まったく関連のないように思える、
現代の宇宙探索に関わる人たちへの取材だった。
冥王星へと衛星を飛ばそうとする人たちの苦労話。
彼らが「2001年」に影響を受けて、宇宙探索に携わるようになったことが、
最後に明らかになる。
木星の衛星の山にキューブリックと、クラークの名がつけられているのだという。
現代の宇宙計画にも影響を与えた「2001年宇宙の旅」。
改めてその巨大な作品の影響力のすさまじさを感じた。
あ、いつ見てもHALはこわい(笑)
2001年宇宙の旅【Blu-ray】 [ キア・デュリア ] 1,650円
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2001年宇宙の旅 オリジナル・サウンドトラック
[ (オリジナル・サウンドトラック) ] 1,631円
「美しく青きドナウ」が聞きたくて当時買った覚えが。
有名な「ツァラトゥストラはかく語りき」も。
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