伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

FSマガジン・国別号

2021年05月03日 | 羽生結弦

「フィギュアスケートマガジン」の国別対抗戦・特集号の感想を少し。


もちろん、羽生結弦選手が中心の本なので、
世界国別対抗戦が、どんな大会なのかも分からないくらい、
羽生選手の写真と、国別での羽生選手の様子
(公式練習から、SP、フリー、4Aチャレンジ、エキシビションなど)、
羽生選手ひとりだけをひたすら追い続けている。

100ページくらいある中で、最後の数ページだけ、
国別大会の様子と他の選手、そして結果、
大会でチームジャパンが3位(銅メダル)だったことが報告されているのみ。


チームジャパンのキスクラ写真も一枚だけで、
全体を通しても、清々しいほどに羽生選手ひとりのみに、
いつものように焦点が当てられている。


本当に、雑誌で羽生選手にエールを送り、応援し、
後押しするためのような、今さらながらに珍しい本だと思う。

羽生選手を、一人だけを追い、特集する、
そんな雑誌が出現したのも、それだけ羽生選手が人気があるから。
もちろんそれが理由だと思うが、
それだけが理由ではないような気もする。


「スターズ・オン・アイス」でアナウンスされていたように、
いちスケーターを超越した、アスリートを超えた、
大きな存在になっているからのように思う。



フィギュアスケートマガジン2020-2021 Vol.4 シーズンクライマックス
2021/4/30
¥1,320









マガジンの記者(山口真一氏)もカメラマン・毛受さんも
現場には行けなかったそうだ。

現地取材の申請が通らず、雑誌発行の中止も検討されたという。

記者仲間の共同通信の井上将志氏の協力で、
発行にこぎつけたという。

「ファンの方は・・・発行を楽しみにしていると思いますし」
と井上氏。


「フィギュアスケートマガジン」の手作り感の暖かさが
伝わって来るエピソードだった。




全部読んだわけではないので、いつもの座談会のみで言うと、
記者さんたちは羽生選手のエキシビション練習での、
4回転アクセルの挑戦に興奮したという。


報道陣はみんな興奮して、テンションが高くなったらしい。

今シーズンの羽生選手はフラットな様子だったが、
小海途さん(カメラマン)によればその時は
「羽生結弦の顔をしていた」という。

今期はどこか乗り切れていない、
4Aを入れられないことでモチベーションを失っていた、
(コロナ禍で)複雑な気持で大会に出ていた、

など、座談会でそれぞれが今シーズンの羽生選手の心情を語り、
4Aに挑戦する姿を見たことで、
以前のようなメラメラした羽生が見られた、
とそれぞれが興奮していた。

報道陣の興奮が伝わって来る座談会だった。
彼らにとっては、国別ではその場面がハイライトだったようだ。



そしてマガジンのカメラマン・毛受亮介さんのエッセイのコーナー
「Skate & Journey」は、国別へ行けなかったので、
ストックホルム世界選手権の写真とエピソードが綴ってある。

その中の一節─


「羽生選手は、なぜそこまで4Aにこだわるのか。
(中略)

あれは世界選手権のSPが終わり、得点が掲示された後のことだ。

演技の直後は満足していたように見えた羽生選手の顔が、
得点が表示された途端、にわかに曇った。

首をかしげ、ブライアン・オーサー・コーチに向かって
「これだもんね」というような、悲しげな視線を送っていた。

(中略)

同じ4回転ジャンプを見比べてみても、美しさだったり、
ジャンプ以外の動きとの連動性だったりが、
羽生選手と他の選手とでは明らかに違うのだ。

でも、それが試合では評価されない。

「演技をするのは「自分」でも、評価を下すのは「他人」だ。
試合の場で他者から正当に評価されないのであれば、
いっそ自分の夢を追いかけてみよう。

4Aへの執念の背景には、そんな考えがあるように思えてならないのだ。




*これを読んで、切なすぎて、悲しすぎて、どうしようもなくなった。
報道で直に羽生選手を見ている人が、このように思っている。

それは、我々が感じていることと同じことでもあり、
歯軋りするほどもどかしい、悔しい事でもあるから…。


「正当に評価されないのであれば」

悔しい。ただ悔しい。


ただ4回転アクセルは、平昌オリンピック直後から、
モチベーションは4Aだけ、と言っていたように、
基本的には平昌後、遠回りをしたが、
今はもう、それだけに突き進む土台が整ったということも言える。
それを信じたい。。

今の羽生選手にとっては4Aがすべて─
そこに切なさをも感じるが…


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新しい羽生結弦写真集がまた6月に出るというので─


羽生結弦写真集 再生 REGROWTH(仮題)
最新フォト満載! 廣済堂出版
~ 大型本 – 2021/6/20

2750円

「氷上の王子」羽生結弦の公式最新写真集。
世界選手権、国別対抗戦、アイスショーなど、
2020-2021シーズンの活躍・表情を完全網羅。
過去の大会、イベントなど軌跡を振り返る「思い出」の企画や、
超ワイドサイズの特典ビジュアル、貴重な素顔ショットも収録。
コロナ禍の無観客の中でも心の中でファンの声援を再生し、
苦難を乗り越えて自らの存在も再生させ、
さらなる高みを目指して成長するユヅの魅力が満載。
豪華な永久保存版。羽生結弦ファン必携の一冊。


ユヅ呼びが怪しい(?)が…公式と書いてある…。

廣済堂出版のサイト
https://kosaido-pub.co.jp/

ヒロシのエッセイや野球の本などを出版してる
様子見?


練習着写真集も出るというのにまた雑誌ラッシュのようで…


羽生結弦写真集 The Real 美しき練習着の勇姿
2021年05月19日頃
2,970円








羽生選手の雑誌がこんなに出るのはやはり売れるからなのだろうか?
今年に入ってからでも何冊目になるだろう?
去年も沢山出たような…


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そして珍しく、京都新聞が羽生選手を載せていたのでそれを─

「羽生、オフも限界挑戦」というタイトルで4月28日付け。
写真はモノクロだが




サブタイトルは「フィギュア 前人未踏 4回転半習得へ」


記事まるごと

「五輪3連覇が懸かる来期に目指すのは前人未到のクワッドアクセルの
習得。

「自分の限界に挑みたい」と意を決してオフも励む。

国別対抗戦のエキシビションに向け、世界選手権王者の
ネーサン・チェン(米国)らが滑るリンク。

公の場の練習では、19年12月のグランプリ・ファイナル以来の
4回転半挑戦だった。

回転が抜けたものを除いて6度全て転倒。

鈍い衝撃音とともに転ぶ姿に観客から悲鳴も上がった。

異様な空気にもほえながら気持ちを高めて臨み
「全然いい時のジャンプにならなくて非常に悔しかった。
本当はもっといい」と名残惜しそうだった。

拠点のカナダに新型コロナウィルス禍で戻れず、
コーチ不在で孤独な国内調整を強いられた今季。

「刺激が少ない中でやるより、上手な選手がいる中でやった方が
自分のイメージが固まりやすい」
という狙いで挑んだ。

長い助走から跳び上がったファイナルの時とは違い、
技のつなぎを入れてから踏み切り、
フリーの曲に組み込むことを想定した練習には
成長の跡を感じさせた。

本人は残り8分の1回転回れば着氷で立てる手応えがある。

18年平昌五輪後から本格的に練習し
「最終目標は五輪での金メダルではなく、
4回転半を成功させること」と言い切る第一人者は
夢の超大技を追い続ける。



*事実の羅列のみとも言えるが、
京都新聞で羽生選手の記事がモノクロでも写真付きで出るのは、
極めて珍しい事なので保存しておくことにした。

4回転アクセルに挑戦したことが、記事にした理由なのかもしれない



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