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自己満足的電脳空間

完全自己満足主義。テーマはない。自分の趣味・関心事を偏った嗜好と思考でダラダラと書き綴る自分のための忘備録。

ABLエクスパンション

2019-01-23 00:05:00 | 野球、その他スポーツの話
今季、ABLはかねてからの目標であったエクスパンションに踏み切った。

隣国のニュージーランドに1球団、そしてメルボルン郊外のジーロンを本拠とする韓国人球団を創設し、リーグの国際化を推し進めようといる。

まずは隣国ニュージランドのオークランドに新球団「オークランド・トゥアタラ」を創立。ニックネーム「トゥアタラ」は、この国固有のムシトカゲの現地名。選手は計35名で7か国による「多国籍軍」となっており、地元ニュージーランド、アメリカ、日本勢に次ぐのが、台湾勢。台湾のプロリーグCPBLは、長年ABLに多くの選手を送り込み、来年からはオーストラリア人チームをリーグに参加させる方針を示すなど、オーストラリア球界とのかかわりが強い。新球団にも、統一セブンイレブンライオンズの控え捕手、クオ・チュンウェイ(郭峻偉)をはじめ3人が在籍している。

オークランド・トゥアタラ(ホーム用ユニフォーム)

#4 平沢大河(千葉ロッテより派遣)

オークランド・トゥアタラ(ビジター用ユニフォーム)

#6 Zach Clark

上述通りABLは悲願であったニュージーランドに新球団設立を実現すると同時に韓国人球団を参戦させ、8球団制へ拡張。この韓国人新球団の名は「ジーロング・コリア」。通称「GK」。メルボルンの南西75キロのところにある港町に本拠地を構える。

・ホーム用ユニフォーム #22 Sang-Hak Lee


・ビジター用ユニフォーム #1 Hwi-Yeon Park

GKを率いるのは韓国球界のレジェンドのひとり、具臺晟(ク・デソン)氏。彼と豪州の因縁は浅からぬものがある。2000年のシドニーオリンピック、オールプロで必勝を期した韓国は、プロアマ混成の日本を破って銅メダルに輝いた。この3位決定戦で日本代表に立ちはだかったのが具臺晟氏。その後、日本に渡りオリックスで4シーズンプレー。


2005年シーズンをニューヨーク・メッツで過ごした後、翌年には古巣、ハンファ・イーグルスで戻り、2010年シーズンまでプレーすると、そこで一旦「引退」するが、そのまま家族ごとオーストラリアへ移住し、同じタイミングで発足したABLのシドニー・ブルーソックスに入団、45歳になる2015-16年シーズンまでプレーすると、ここで本当に引退した。その間、2012年秋に母国・韓国の釜山で開催されたアジアシリーズでは、ABLチャンピオンチーム、パース・ヒートにレンタル移籍し、故郷に錦を飾っている。引退後もシドニーのピッチングコーチとしてABLに籍を残し、今回、韓国球団設立にあたって監督を引き受け、シドニーに家族を残して、選手とともに球場近くの寮で寝食を共にしている。

8球団体制となった事によりリーグが再編され、各チームが「サウスウェストディビジョン」と「ノースイーストディビジョン」に割り振られる2ディビジョン制となり、ワイルドカード制の導入などポストシーズンのシステムも改められた。


ABLに先駆けてお隣韓国のKBOでも2013年、2015年と段階的に球団数を拡張。NPBでは昨年7月、株式会社スタートトゥデイ(当時)の前澤友作社長が球界参入をほのめかしたが現実には至らず。このエクスパンションの流れがCPBL及びNPBにも波及してくれんかなぁ?そして将来的にはリーグの垣根を超えNPB、CPBL、KBO、ABLの各々チャンピオンが総合王者を決めるシリーズ創立まで発展して欲しい。まぁ、今はオレの妄想に過ぎないが…野球は国や言語を超えて人々を魅了することができるとオレは信じている。