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「スポットライト・世紀のスクープ」〜観ないと損!第88回アカデミー賞・作品賞&脚本賞に輝いた映画

2016-07-03 08:56:27 | 映画・ドラマ・動画
昨日はお一人様映画鑑賞の日にして、前から観たかった「スポットライト・世紀のスクープ」を観に行って来た(^^)v

この作品、当初は三重での上映が予定されていなかったんだけど、2週間の限定でイオンシネマ津のみで今月の8日まで上映される事になったのだ(*^ー^)ノ♪

内容はと言うと、アメリカのカトリック教会で起きた数十人の神父による児童への性的虐待を、組織ぐるみで長年隠蔽し続けてきたアメリカ本土を揺るがす大スキャンダルに対して、ボストンにある地方の新聞記者達が、巨大な権力に立ち向かいながらも暴露したと言う実話を基に描かれているもの。
これです↓


内容が内容だけに観た後に重たい気持ちになるかしらと心配したが、久し振りに色々と考えさせられる良い映画だった(^^)v

舞台は長年に渡って神聖な教会の中で起きていて、被害者は貧しい境遇の子供達。で、加害者はと言うと、敬虔なカトリック信者にとっては神様同然の神父達なのだから質が悪い。

でも、新しく赴任して来た一人の勇気ある支局長のもと、記者生命をかけた取材チームが巨大な組織に立ち向かい、悪事を暴いて行くのだ。
支局長を演じたリーブ・シュレイバーがこの人↓
中々良い味を出している俳優さんだ(*^ー^)ノ♪


ただ単に、特ダネが欲しいのではなく、「間違っているものは間違っている」と言う信念のもとで正義を貫き通す記者達の行動が、頑なだった周囲の人達をも動かし、やがては巨大な権力にメスを入れて悪事を暴き、犠牲者達の無念を晴らす事になる。
この映画のキャスト達がこちら↓


二時間少しの上映時間はあっという間に過ぎて行く程のめり込み、見終わった後には私の中で久々に考えさせられる映画となった。

これはあくまでも実際に起こった実話であり、映画に出てくる被害者達はまだ生きているだけでも良いとさえ言われているくらいの悲劇的な事件なのだ。

被害に遭った多くの子供達は精神的に大きなダメージを受けて、精神を病んだり自殺をしているらしい。

日本では想像もつかないけれど、海外のキリスト教徒や今話題のイスラム教徒達にとって神様の存在は絶対的なので、神様同然の神父から酷い虐待を受けたりしたら、その先彼らは何を信じて生きていけばいいのだろうか、、
想像に絶する心の傷を何千人もの子供達が受けてきたのに、それが組織を守る為に神に仕える人々によって揉み消されて来たのだ。
何十年もの間に渡って…

正義っていったい何なんだろう?正義は悪に勝てないのかと、多くの犠牲者達が絶望した事だろう。でも、最終的には悪事は必ず露見して、悪い事をした者は裁かれると言う事を、この映画を見終わた後に確信させられる。

これまでに、何度となく正義を貫き通そうとして出来なかった人達の起こして来た行動も、確実に後世に受け継がれ、それが決定的な証拠となり、決して正義の元で行われた事は無駄にはならないのだと言う事も、この映画では伝えている。

私も「正義は必ず勝つ」とそう信じたいし、信じている。これからも。

そして記者達を動かした使命感も、この映画のもう一つのテーマだと私は感じた。

私達一人一人も義務ではなく使命感を持って職務に当たれば、自分が仕事をする上でのモチベーションも違ってくると思う。

報道に携わる人達の職務に比べたら、世の中に与える影響は少ないかもしれないけど、自分の今やっている仕事も必ず誰かの役に立っているはずだから。

だから、「正義と使命感」・・私達も忘れずにいたい。
特に、人々に対し影響が大きい聖職者と呼ばれる人達は、常に人々の支えであり希望であることを忘れてはいけない。
罪もない人達に十字架を背負わせる様な事は、絶対にしてはいけないのだ。

この映画、上映期間もあと僅かだ。だからこそ是非観て欲しい。
アカデミー賞をダブルでとった映画だけに見応えがあるし、自分の中で良い刺激に成ること間違いないから(^o^ゞ




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