まさかの坂は 突然現れました・・・
経過を書き記す前に
今回の北海道胆振東部地震において 多大なる被害を受けた皆様に お見舞い申し上げます・・・でも
私にとっても 61年生きてきて最大のできごとだと思うので 記させてください
あの日は日付が変わってからの就寝でしたので 眠って2時間半ばかリ経った頃だったのでしょう
誰かに突き起こされた・・そんな衝撃で目が覚め主人とほとんど同時に ”地震だ！！”と叫びました
ありえない 信じがたい程の強い揺れが20秒以上続き それとほとんど同じくして 停電に・・・
どこかで 何かが落ちる音がして ただ その揺れの大きさにマットレスを強くつかんでました
やっとおさまり 時計を見ると3時10分・・・・
室内はもちろん真っ暗で そこに スマホのライトを付けて 隣りの部屋の娘が入ってきました
とにかく リビングに集まりましたが 真っ暗で 明るくなるまで眠ろうか？なんて
その時はまだ すぐに停電は解消するだろうと のんきなこと言ってました
結局は そのまま起きて朝を迎えましたが TVも付かないので 何がどうなっているのか・・・
しばらくして 娘がポータブルのDVDプレーヤーを持ってきました・・ワンセグが付いていたので
それを見て 大変な事が起きたのだと・・・・唖然としました 震源地は震度７・・・ここ札幌でも震度5弱だなんて。
その後 全道が停電？って 意味を理解するのに時間がかかりました
でも 私 たかをくくっていたんです
（ここは道都札幌だもの すぐに 停電は解消される）って・・・でも その甘さに愕然とすることになりました
ここのマンションは水道は直結型ではなく 地下貯水槽から電動のポンプで各戸へでしたので
停電=断水です
それに気づき まずは トイレの水の確保を考えました
お風呂の残り湯はありましたが この停電がいつまでかわからなかったので
ポリタンクにまずは水を・・・
でも 水の確保が出来ても 一々バケツで流すのは ストレスで
極力 食べるのも 飲むのも 必然的に 極力抑えてました
当初 東京の息子や 九州の義兄や義妹さんからのラインは入っていましたが
そのうち 電波が悪くなり そして バッテリーも・・・
スマホだけでなく DVDプレーヤーも電池切れになって
情報の入手はとても困難になりました
もう一つ 車のナビでもTVが見られると言うことで 車で充電を繰り返しながら
なんとか 様子を見ていましたが それも そう長くは持たず 途方に暮れてました
主人は仕事の状況確認のために 職場に向かいましたので
私と娘も 外に出てみました
外に出ると 昼ですし 明るいし 暖かいし 震度5弱の地震があったとは言え
何かが壊れていたり 崩れていたりするわけではないので 至って普通の日常でした
ただ お店は停電の為 ほとんどが閉店で
ドラッグストアやコンビニは 暗い店舗の中営業をしているのですが 覗くと商品はほとんどありません
近くの大型スーパーならと 行ってみましたが なんとそこも閉店でした
因みにその大型スーパーは昨日の時点でもまだ閉店・・・品物はどこのお店よりもあるはずなのに
なんで 開店しないのか？せめて 電池やカップ麺くらい 店頭で出しても良いだろうに・・・この店はダメです
その日は結局そのまま帰宅・・・でも 明るいうちはまだ 良かったんです
だんだんと 日が落ちて 薄暗くなってくると不安は増します
今度は明かりの確保です
懐中電灯 自転車のライト ソーラー電池のランプ 主人の仕事用の小さなサーチライト
なんでも ダイニングテーブルに並べました
それでも すぐそばのいつものソファーに坐っている主人お顔も確認できない程の ほとんど闇に近かったです
その中で その日の夕食は 少し前に物産展で購入し冷凍しておいたもの・・・大きな肉まん・・一人1個（笑）
朝はメロンパン1個 昼は 食パンにマーガリンを塗ったのを1枚・・・
なんか口に入れておけば良い・・・そんな感じでした
その日は起きてても仕方がないので 8時半には ベッドに入りました
もちろん 翌朝には電気がついて 停電が復旧していると信じて・・・
9月7日・・・朝起きても まだ 停電したままでした
娘は昨日に引き続き 自宅待機 主人は電話で呼び出されて 仕事に行くと言うので
カセットコンロでご飯を炊いて それを全部 おにぎりにしました
朝ごはんと 主人のお昼ご飯に・・・
ちなみに 後でガスは使えることが分かったのですが 換気扇を使えないので・・・
でも 信号が大きな交叉点でしか点いていないので 車の運転は大変の様でした
電気が使えないのが どういうことなのか 初めて知った気がします
2日目になると スマホ以外のバッテリーは 娘と二人諦めました
ガソリンのことも考えないといけないし・・・GSも閉店していますから
それに加えて その日はお天気が悪くて 午後3時ごろには もう室内が夕方のようでした
で 娘が ドラッグストアの2階の100均に 何か明るくなるもの あるかもしれない・・・ってことで行きましたが
懐中電灯は売り切れで 残っていたのは イルミネーションライトなるもの・・・
単三電池2個にLEDの小さなランプが数個線に繋がっています
それを 水を入れたペットボトルににまくと 凄く明るくなったんです
もう 救われた気分でしたよ
しかし 札幌でもあちこちで 停電が復旧してると聞き なのにここはまだか？と思うと落ち込み
午後には旧国道を挟んだ 向かい側は停電が解消になったのに ここはまだ・・・
少し上の地域が解消されたのに その時点でも ここはまだで なんだか どうでも良いや！みたいな気分にもなりました
3時過ぎから雨の為暗かった室内は5時過ぎにはもう真っ暗・・・
イルミネーションライトを付けて ダイニングテーブルの上だけは明るく
また 娘が確保してきた電池でラジカセでラジオからは 元気の良い音楽が流れるけど
それに悲壮感すら覚えて 精神的にぼやーーっとしてきてました
こんなことしてても 仕方ない・・と 早めの夕食？を・・・
冷凍庫の中で解凍されてしまった 手作りのコロッケをグリルで軽く焼きました
また 冷蔵庫に赤ワインの残りがあるのを思い出して もう寝るだけなので 娘と二人で飲みました
ダウンライトの中の赤ワインなら 素敵かも知れないけど
こんな 停電の中の薄暗がりの中ででは なんだか 心は完全に投げやりに・・・
（今夜もまた 真っ暗か・・・）と 思うだけでイライラは増しましたねー
そんな時 東京の息子からラインで ”家の近くが復旧したとツイッターで言ってるけど・・・”って・・・
思わず（わかってるよ！そんなことーーーー！！）って叫びたかったけど 心配してくれてるんだから
”でもここは まだだよーー！”って 優しくお返事を（笑）
家の中も 外も真っ暗・・・窓の外を覗いても 見える範囲全部真っ暗・・・
（まさか 3日目も停電？）っと思った時 思わず天井に向けて ”点け！！”って叫んじゃいましたよ
むなしい気持ちで ワインを舐めるように飲んで溜息をついたその時です
ぱっと電気が付きました！！
”点いた！点いたーーーーーー！！”と 娘と大騒ぎ
すると家電息子から電話が・・・スマホにかけても応答がないので こっちにかけたとか・・・
無事解消されたことを告げて 彼も 安心したようです
その後は全部の電気が点くか確認し 水モデル化確認トイレも・・・全部OKでした
そうするうちに 主人も帰宅し 大騒ぎをして まずは あるもので食事をしました
その後は すぐにシャワーへ！！もう 最高な気分でしたよー
娘はこの日 ”我慢も限界！！”と 水でシャンプーをしました
洗面所で 私がバケツの水を少しづつかけてあげて・・・
でも もう一度 きっちりジャンプーして すっきりしたようです
私も 生き返りましたーーー良かった 本当に良かったーーーー
その日は常夜灯を点けて ぐっすり眠りました
これで全て元に戻ると思っていたんです・・・その時までは・・・あとで それが 甘かったことを思い知らされます
土曜日は娘は 仕事が出来るかどうかわからないけど とりあえず出勤でした
主人はちょっと職場へ・・・
その間 私はひたすら 後片付けを！
冷蔵庫の中の物 大部分が処分です
二つあるフリーザーの中で古いほうのが自動霜取りではないんです
ってことは 電源が切れると その時点で付いてる霜が溶け出します・・・なので 床がびちゃびちゃに・・・
タオルを敷いてはいたのですが フローリングが心配だし もう一つのフリーザーに比べると
中の食品の解凍率は高く こちらは ほとんど処分です
大丈夫かな？と 思う物もありましたが ほぼ室温の中に置かれてあったもの 怖くて食べられません
これら全部 今日の燃やせるゴミのの日に捨てました・・・
新しい方のフリーザーの中のものも 生ものは処分です
なので 在庫の食品 がらんがらんで すっからかん状態になったわけです
また3日分の洗濯物やら 何やら いつものように片付けているのですが
なんだか 奇妙な脱力感があって 時間がかかりました
この後から この地震は そんなに甘くないことを 嫌というほど知ることになりました・・続く（笑）font>
