当局が以前自宅屋根上に上げていた「マイクロ波用アンテナシステム」
を紹介します。 (これは数年前に諸事情で全部撤去済みです)
まず、パラボラアンテナはビームが鋭いので、地上波通信であっても
仰角まで変えられないと満足に交信出来ない為、仰角ローターも使って
いました。
特に、関東方面・富山方面等相手の山越え交信の場合は3度~5度程度可変
が必要でした。更に「レインスキャッター等」利用の場合は、5度~15度
も上げる事も。
また、水平方向はバックラッシュが有る普通のローテータ―(502MSA)
を使っていましたので、風で1~2度ズレただけでも信号は落ちてしまう為、
自分で考案した方法で対策して運用していました。
写真を見て貰うと判ると思いますが、ローター本体に巻き付けたワイヤー
を滑車に通し、約15kgの鉛を垂直に下げ、常時片方向に引く力を加えて
おき、風の時でも必ずストップ位置に固定される様に細工して運用しました。
15kgの鉛板は上下しますので、両脇に穴を開け振れ止めステン針金レール
を通して大きく触れない様にも対策していましたので、最後まで問題なく
働いてくれました。
また、ステーワイヤーも屋根のサイドを潰さない様にかわす為、特注金具を
設置して、下の通し柱に取っていましたので、台風にも耐えてくれました。
結果として、2.4GHz・5.7GHz・10.2GHzで、東京・千葉・埼玉・神奈川・茨木
・ 栃木・群馬・新潟・富山・石川・琵琶湖方面まで数十局との交信ができて
いました。
これらは各地にもマイクロ波の相手局が居て、その相手局の設備も良かった
からできた事で、今ではそんな相手局も高齢化等々でかなり減少しています。
またこのマイクロ波での交信範囲は、当局ではほぼ1.2G帯の交信範囲と同じで、
マイクロ波でも取り組み方次第では1.2GHz帯と同じ様に交信できるのです。
また、岐阜・愛知・静岡・山梨県等々の近県にもそれなりの相手局が居れば、
交信できていたのかも知れませんが・・・!