たがいに異なりしかも同一
ばらばらな事物に秩序を見出だすとき、万物はたがいに異なりしかも同一なり。
「ウインザーの森」より
アレキサンダー・ポープ(1688年- 1744年)はイギリスの詩人。
ふたつにみえて、
世界はひとつ。
互いに異なり、
しかも同一なり。
どちらも奇妙な言い回しですが、これが宗教や哲学の直観論理なのです。仏教でよく使われる心身一如とか色即是空なども同じ論理なのでつぎのように言い換えることができます。
心と身体、
二つにみえて一つなり。
色と空、互いに異なり
しかも同一なり。
仏教用語は難解ですが、色とは見える存在、空とは見えない存在といった意味だろうと思います。