長かった正月休みも明けて仕事を始動して一週間が過ぎた。
年始廻りは当然だが行事や業務などスケジュールがパンパンに詰まっている。
何時もながらに思う時間の流れの速さに翻弄されている。
と同時に歳を重ねるごとに慌てなくもなる。
ガツガツと正月休みも返上して仕事をしていた頃は真の意味で余裕もなく
立ち止まって『なぜ?』と思い返すことも無かった。
『これが現実で理想など戯言だ』と年寄りたちに唾を吐いていた。
人生55年・・・気が付けばその年寄りになっていた。
同級生たちは着実に成人病へと続く階段を登りつづけ、正月早々お医者さんにお世話になっている奴もいる。
もう定年まで日が無いところでの戦線離脱は痛い・・・
企業戦士として一戦で戦い続けて身もココロもボロボロになって、再就職先で管理職に就けるのはよっぽどの能力と伝手でもない限り望めそうもなく、健康維持のリハビリがてらでハローワーク通いか肉体労働というのが今の現状だ。
ところでその年老いた熟練者たちは結構プライドが高い。
彼等にとって仕事をするということは唯単に生活の手段として選ぶだけではない。
その成果がどのように評価されるか、自分はどれだけ職場で必要とされているのか、世界は俺を待っているのか?
世のオバサマ達が聞いたなら「喰えない意地など捨ててしまえ」と一笑に付すだろうが、男どもは自分なりにプロジェクトXの演出を気取っている。
世の高校生たちよ。
もし君たちが将来の夢を語るなら世の中昇るばかりではなく、時には立ち止まり、場合によっては下り坂もあることを知っておいてほしい。
ブランドや華やかさだけで企業を選ぶのはイタシカタないが、理想と現実のギャップに折角就職したにも関わらず離職していく若者が多いと聞く。
いやご多分に漏れずワタシの職場でも辞めていく社員はいるが、少なくともオレ流の喰えない夢物語をワタシは持っている。
良かったら面接しません?