娘が所属する高校吹奏楽部のマーチングで彩りを添えるガード隊の小道具「サーベル」 を作った。
長さや重さ、反り、重心などは見本があったので設計にはさして悩まなかったが、安全に関しては正直まだ不安が残る。
規律正しく行進する吹奏メンバーの曲に合わせてガードは跳んだり廻ったりと忙しく走り回る。華やかな衣装に身を包み、色鮮やかなフラッグを振って演奏をビジュアルから盛り上げる。
そしてそこで使われるのがこの「サーベル」だ。
これをバトンのようにクルクルと回転させたり、高く放り上げて見事キャッチした場面では父兄から思わず拍手が沸きあがるハラハラドキドキするシーンだ。
だがこのガード隊の中には演奏に加わる子供もいる。
上手く指や手に負担が無いようにキャッチできればいいが、場合によっては痛い目に合うこともあるという事だ。
今回フレームはアルミのパイプを使用し反りの形状を安定させた。そしてその外周にはクッションテープを施し衝撃の軽減を計った。
だが落ちてくる「サーベル」の姿勢によっては危険を感じることもあるだろう・・・当たった瞬間「サーベル」が壊れてくれればいいが、使い捨てというわけにもいかない悩ましい問題だ。
まあバトントワリングの「バトン」からすれば相当数こちらの方が安全であることは間違いないと思うが、未来ある子供たちにケガを負わせたくないというのは誰しも同じだろう。
ところで残念なことに隣国では大変なことになっている。
まずは亡くなられた多くの犠牲者、多くの高校生に哀悼の意を表す。何度も何度も繰り返し報道される映像に胸が痛むとともに、「なんで?」という怒りを伴う疑問が湧き起こる。
二重にも三重にも重なる人為的ミス。そして繰り返される対応の拙さ。そして感情的発言と責任転嫁・・・やり場のない怒りは政治へと向けられ引責辞任で幕を引こうとするがどうも収まらない。
何れにしても誰を罰したところでこの悲しみは癒されないだろう・・・
外資によって成長したグローバル企業はその恩恵を投資家に配分し、多くの労働者は安い賃金で決して裕福とは言えない生活を送っている。不況に喘ぐその怒りを女性大統領は過去の戦争責任問題に転嫁して吐き出させていた。しかし今回の件で高い支持率が急落したと報道されていた。
ただこれは対岸の火事ではない気がする。
自分本位で、自分に利することしか興味を持たない日本人を多く知っている。ワタシの廻りにもたくさん居る。
街行く人にもいる。政治家にもいる。博士も医者も学者もいる。社長も上司も部下もいる。教師も父兄も子供もいる。いっぱいいる・・・
ワタシはそんな人間にはなりたくないのだが、はたしてそんな真面目男(バカとも読める)はいつまで続けることができるのだろう?