「不甲斐ない県スポーツ界に喝!!」・・・地元の新聞論説で評されていた。
唯一意地を見せたのは東龍谷女子バレー部の活躍ぐらいで、あとはパッとしないということだ。確かにサッカー、ラグビー、甲子園などここのところワクワクするような大会は久しく知らない。
一方で九州各県ではそれぞれ名立たる有名校や強豪校が「さすが!!」と思わせる活躍ぶりだ。
『なぜだろう?』
古豪や伝統校に圧倒的な強さを感じられないというか後継者が育っていない。
久々に出場が決まった甲子園に現職の職員たちは外野の干渉をシャットアウトして手探りで準備を進めていた。しかし経験も知識もないままの資金集めや予算作りに最後まで苦しんでいた様子だ。
『なぜ頭を下げて助けを乞わないのだろう?』
過去の実績に邪魔されて自分の意志が通らないことを嫌う新しい指導者や幹部たちによって旧体制が破壊される・・・まるでどこかの暴力的民族国家のように過去を根絶やしにする支配によって、古き良き文化や伝統が失われている。
だが場合によっては己の実績を遥かに超えた名声によって飾られた勘違い野郎による恐怖的支配を阻止する必要もあることは確かだ。
その劣悪的な環境のもと真っ白な生徒たちはそれぞれのカラーに染められていく。決して他県に比べて素質が無い子供が生まれているわけではないのに・・・
要は大人たちのエゴに潰されている。
今年の全国高校サッカーで見事頂点に立った富山第一には県外選手がいないという事だった。名立たる強豪を相手に感動的な試合を展開した選手、部員たちは地元の子どもばかりで寮もない環境の中でスキルやメンタルを高めていった。
試合後のインタビューで監督は「これで高校サッカー部の指導者たちは考えを改めるきっかけになったと思う」と語った。
『判らないのだったら聞け!!知ったふりして言い訳しながら嘘するほうが恥ずかしいぞ!!』
子どもたちや後輩にこんな指導をする前に自ら北陸修行にでも行ってきた方がいい。そして真の指導者となって子どもたちを導いてやってほしい。
ところで全くの素人だったムスメも今年が最後の高校吹奏楽。よくぞここまで頑張って来れたと親バカ的に思う。やはり優れた指導者のおかげか、裏方に奔走する父母のおかげか、何れにしてもVサインが待望の結果に結びつくことを祈るばかりだ。