今日も明日も元気

おやじの本音を綴ります。

サインはV

2014-01-28 21:34:41 | ブログ

「不甲斐ない県スポーツ界に喝!!」・・・地元の新聞論説で評されていた。

唯一意地を見せたのは東龍谷女子バレー部の活躍ぐらいで、あとはパッとしないということだ。確かにサッカー、ラグビー、甲子園などここのところワクワクするような大会は久しく知らない。

一方で九州各県ではそれぞれ名立たる有名校や強豪校が「さすが!!」と思わせる活躍ぶりだ。

『なぜだろう?』

古豪や伝統校に圧倒的な強さを感じられないというか後継者が育っていない。

久々に出場が決まった甲子園に現職の職員たちは外野の干渉をシャットアウトして手探りで準備を進めていた。しかし経験も知識もないままの資金集めや予算作りに最後まで苦しんでいた様子だ。

『なぜ頭を下げて助けを乞わないのだろう?』

過去の実績に邪魔されて自分の意志が通らないことを嫌う新しい指導者や幹部たちによって旧体制が破壊される・・・まるでどこかの暴力的民族国家のように過去を根絶やしにする支配によって、古き良き文化や伝統が失われている。

だが場合によっては己の実績を遥かに超えた名声によって飾られた勘違い野郎による恐怖的支配を阻止する必要もあることは確かだ。

その劣悪的な環境のもと真っ白な生徒たちはそれぞれのカラーに染められていく。決して他県に比べて素質が無い子供が生まれているわけではないのに・・・

要は大人たちのエゴに潰されている。

今年の全国高校サッカーで見事頂点に立った富山第一には県外選手がいないという事だった。名立たる強豪を相手に感動的な試合を展開した選手、部員たちは地元の子どもばかりで寮もない環境の中でスキルやメンタルを高めていった。

試合後のインタビューで監督は「これで高校サッカー部の指導者たちは考えを改めるきっかけになったと思う」と語った。

『判らないのだったら聞け!!知ったふりして言い訳しながら嘘するほうが恥ずかしいぞ!!』

子どもたちや後輩にこんな指導をする前に自ら北陸修行にでも行ってきた方がいい。そして真の指導者となって子どもたちを導いてやってほしい。

ところで全くの素人だったムスメも今年が最後の高校吹奏楽。よくぞここまで頑張って来れたと親バカ的に思う。やはり優れた指導者のおかげか、裏方に奔走する父母のおかげか、何れにしてもVサインが待望の結果に結びつくことを祈るばかりだ。

 


空カラノ・・・

2014-01-27 19:16:41 | ブログ

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休日の朝 次女のキッズ携帯の着信音が変わったことを知る。

曲名は判らないがディズニーではないことは明らか・・・

云わずと知れたKポップに取って代わったということ。

先日のこと

ほろ酔い気分でうたた寝していたら日付が変わっていた。

点けっぱなしのTVではバラエティが放映されていた。

何気に眺めていたが、やがて喋っている言葉が理解できないことを理解する。

『日付とともに国籍も変わるんだ』

そろそろ世の中では韓流ブームも下火の様だが、当家ではシェアが上がるばっかり。

食卓でも小さな抵抗でワインだ、オリーブだ、チーズだと騒いだところで

ドーンとキムチ鍋を放り込まれたら敢え無く撃沈・・・やっぱりジンロ、チョンガ、チャンジャには勝てない。

ところで写真は地元の書道大家 西村春斎氏直筆の「空」

長女が通う吹奏楽部活動で、西村氏が関わった生徒たちのリクエストに応えて一枚ずつ書いてくださった。

そこでムスメのリクエストは「空」

『なぜ空なのか?・・・えっ!!まさかのKARA!?』


勝新と千代と彼の讃歌

2014-01-16 20:20:05 | ブログ

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愉しみは哀しみの始まり

出会いは別れの序章・・・

また私にとって大切な人が永久の世界に旅立ってしまった。

世間知らずの私が学校卒業して稼業についた時の大番頭を務めていた彼は、雲の上のような存在だった。

学生時代に学んだ机上の論理など何も意味を持たない経験則の世界に苛立ちと後悔の日々を繰り返していた。

現場至上主義の母は青臭い私の意見など聞き入れる筈もなく、目の前の仕事をどのように裁くのか彼の腕に掛かっていた。

同い年ながらどんどんと仕事を熟していく工員たちに畏怖とジェラシーの念を懐きながら、迷い悩む私に彼は呼び捨てしながら追い打ちをかけるように厳しい言葉を投げつけた。

「役に立たん奴だな」

「お前には(俺たちの)心意気などわかるはずがない」

「一体何がしたい?」

多感な時期を父親無しで成長してきた私にとって優しさは求めても、厳しさは憎悪にしか値しなかった。

『いつか彼を完膚なきまで叩きのめしてやる』

やがて誤った目標を据えた私は我武者羅に仕事をした。

現場作業は勿論のこと工学部には縁が無かった経営に関する本を読み漁った。

次第に外部からの評価も変わり、仕事の依頼も増えてきた。会社の業績も上がり社員も私のことを「社長の息子」から「専務」と呼ぶようになった。

私は彼に勝ったと思った・・・

酒が好きな彼とはよく飲んだ。

あまり酒に強くない私を彼はよく馬鹿にした。

彼は酒が強いというよりも酔うほどに人格が変わっていった。

機嫌が良いと『会津磐梯山』をよく歌った。

とても上手だった。

気分が乗ると『座頭市』の物まねをした。

何度見ても大うけだった。

やがて酩酊した意識の中で『東京だよおっ母さん』を歌った。

眼に涙を浮かべて、溢さぬように天を見上げて歌った。

そして私に言った。

『お前の心は美しいか?』

島倉千代子を追うようにして亡くなった彼には勝てなかった・・・

今日の私があるのも、こうして仕事ができるのも、彼無くしては在り得なかった。

今にして思う、心から感謝の言葉を彼に伝えられなかったことに後悔する。

こんな懺悔をここでしても仕方がないかもしれないが、もし彼を知る人がこの記事を読んだなら彼を偲びながら弔い酒を飲んで、彼を讃えて欲しいと思う。

きっと彼は先に待っている飲み友達との再会を喜んでいるだろう。

手拍子と茶碗を箸で叩きながら庄助さんといっしょに歌っているだろう。

永遠に・・・


オレ流プロジェクトX

2014-01-12 09:19:55 | インポート

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長かった正月休みも明けて仕事を始動して一週間が過ぎた。

年始廻りは当然だが行事や業務などスケジュールがパンパンに詰まっている。

何時もながらに思う時間の流れの速さに翻弄されている。

と同時に歳を重ねるごとに慌てなくもなる。

ガツガツと正月休みも返上して仕事をしていた頃は真の意味で余裕もなく

立ち止まって『なぜ?』と思い返すことも無かった。

『これが現実で理想など戯言だ』と年寄りたちに唾を吐いていた。

人生55年・・・気が付けばその年寄りになっていた。

同級生たちは着実に成人病へと続く階段を登りつづけ、正月早々お医者さんにお世話になっている奴もいる。

もう定年まで日が無いところでの戦線離脱は痛い・・・

企業戦士として一戦で戦い続けて身もココロもボロボロになって、再就職先で管理職に就けるのはよっぽどの能力と伝手でもない限り望めそうもなく、健康維持のリハビリがてらでハローワーク通いか肉体労働というのが今の現状だ。

ところでその年老いた熟練者たちは結構プライドが高い。

彼等にとって仕事をするということは唯単に生活の手段として選ぶだけではない。

その成果がどのように評価されるか、自分はどれだけ職場で必要とされているのか、世界は俺を待っているのか?

世のオバサマ達が聞いたなら「喰えない意地など捨ててしまえ」と一笑に付すだろうが、男どもは自分なりにプロジェクトXの演出を気取っている。

世の高校生たちよ。

もし君たちが将来の夢を語るなら世の中昇るばかりではなく、時には立ち止まり、場合によっては下り坂もあることを知っておいてほしい。

ブランドや華やかさだけで企業を選ぶのはイタシカタないが、理想と現実のギャップに折角就職したにも関わらず離職していく若者が多いと聞く。

いやご多分に漏れずワタシの職場でも辞めていく社員はいるが、少なくともオレ流の喰えない夢物語をワタシは持っている。

良かったら面接しません?