今日も明日も元気

おやじの本音を綴ります。

ココロの叫び

2012-02-13 20:29:03 | 乱読ノススメ

「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」

今年度はロータリーボランティア活動で子ども達に将来の自分への期待と可能性について学ぶ事業として"想像しよう!未来の君のお仕事"が今まで4回開催されました。いずれの事業も企画から準備そして開催まで担当委員会のメンバーが一致協力して、盛会のうちに終えることが出来ました。

先日開催された碩田中学校での事業も、当初は単に職業講話の予定が学校側のリクエストに応える形でミニ版のワークショップをクラスごとに行いました。

しかし、多感な頃の中学生ともなると少々気を使います。

市内中学生を対象としたイベントホールでの事業とは違い、学校現場での開催。いえば彼らのテリトリーに私たちは侵入しているのです。決して全てがウェルカムという訳ではありません。

「将来の夢に繋がる様な、いま一番気になるキーワードは何かな?」

『…』

「むずかしすぎたかな?じゃあ、好きなモノ…教科、遊び、クラブでもいい。スポーツ、芸能なんでもいいよ」

『…』

賑やかに歓声が飛び交うクラスの中でその一角は暗く沈んでいました。個人個人であればもう少しは反応するかもしれませんが、そのテーブルの数人の生徒は決してココロを開こうとはしませんでした。

『アンダルシアの羊飼いサンチャゴは、ピラミッドに眠る宝物が彼を待っていると信じてエジプトの砂漠を旅する…夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだから』

開かれない彼らのココロは何を語っているのか?彼らの耳に届くようにすることができたら…すこし悲しい思いが残る事業でした。


吾輩流渡世術

2012-02-08 20:26:04 | 乱読ノススメ

厭くまでも一個猫的な考えであることをご承知置きいただいたうえでお読みください。

『見ず知らずの人のために眉をひそめたり、鼻をかんだり、嘆息をするのは、決して自然の傾向ではない。人間がそんなに情深い、思いやりのある動物であるとは甚だ受け取りにくい。

只世の中に生まれてきた腑税として、時々交際の為に涙を流してみたり、気の毒な顔を作って見せたりするばかりである。云わば誤魔化し性表情で、実を云うと大分骨が折れる芸術である。

この誤魔化しをうまくやるものを芸術的良心の強い人と云って、これは世間から大変珍重される。だから人から珍重される人間ほど怪しいものは無い。』

随分と偏見に満ちた切り口ですが、余ほど痛い目にあわされたか裏切りに遭ったか…しかし確かに調子のイイ奴には気を付けないといけないのは間違いないでしょう。

後から考えてみれば気付きそうな事でも、芸術的ペテン師は全力を挙げて仕事をします。

人を見たらドロボウと思え…猫は云っています。

『冷淡は人間の本来の性質であって、その性質をかくそうと努めないのは正直な人である。』

正直者は世間で浮いてくる、いわゆる"KYな善人"ということでしょうか…

シリアスな吾輩(猫)にとって不器用な愛する主人が出世の道を選ばないことをココロの底から喜んでいる…などというのも偽善でしょうか?

愛する主人が繰りひろげる頓珍漢を妻たち女性(ここではマスコミと読み替えてください)は面白がっています。たとえ他人にとって不幸な出来事であっても、興味が大なる話題になれば面白いのです。

『苟も人間に生まれる以上は踏んだり、蹴ったり、どやされたりして、しかも人が振り向きもせぬ時、平気でいる覚悟が必要であるのみならず、唾を吐きかけられ、糞をたれかけられた上に、大きな声で笑われるのを快く思わなくてはならない。それでなくては斯様に利口な女と名のつくものと交際は出来ない…』

ここからはアドリブです。

『政治家のみなさんへ

みなさんが目指しているモノが"自身の利"ではなく"国民の利、人類の希望"であることを祈ります。そのためには泥を被る覚悟も辞さぬ気持ちで臨まなければ"世間の常識"という壁は打ち破ることは出来ないでしょう…』


精霊さん…ちゃんとお願いしますよ!!

2011-12-26 16:38:27 | 乱読ノススメ

"クリスマスキャロル"といえば"稲垣潤一"というあなた…そうですか、もう20年も前になりますよ。好きだの嫌いだのと騒いでいたあの頃、随分と私たちも歳を取ったものです。

作詞はあの秋元康氏。"とんねるず""おにゃんこ"そして今の時代は"AKB48"の仕掛け人ということで時代を超過して活躍していますが、S30年生まれの文化人として頑張ってますよね…大したものです。

ところでイギリスの作家チャールズ・ディケンズの"A Christmas Carol"は最近ディズニー映画の題材になっているようですね。

冷徹で、エゴ、そしてケチンボという三拍子そろったクソ爺スクルージがクリスマスイブの夜に出会った三人の精霊との不思議な物語です。

そこで最後の精霊との場面。屍から金銭はおろか着る物まで毟り取られるところを視たスクルージは、それが将来の自分の姿であることを知り自らの過ちと愚かさに気付きます。

かの亡将軍様にもう少しでも時間が許されたなら、きっと今頃は素敵な年末となっていたでしょうに…でも彼は(ワタシもそうですが)クリスチャンではないので精霊は現れないでしょうけど残念です。

「ひとたび民主化の自由と厳しさを知った国民を暴力やイデオロギーで抑え込む事はできない」ことをこの一年で十分に知らされたはずです。

まさか後ろ盾のご機嫌取るために、自らの危険を犯してまで半島に三途の川を流したりはしないでしょうが、各なる上は後継者様の側近にゴルビーをお迎えして再び経済開放の政策を実現させてはいかがなものでしょうか…


もしも家庭菜園家がドラッカーのマネジメントを読んだら

2011-12-21 15:44:45 | 乱読ノススメ

Img_1618 取れたてだよ!

一坪農園の野菜も順調に育ち無事収穫できました。

Img_1585 好評だったブロッコリー

Img_1609 温野菜でいただきました

冬の時期になると障害物で日照時間が大幅に制限されますので、これからの時期は余りいろいろな作物を植えるのは困難かも…

取り敢えず好条件の場所にはイチゴを奉っていますので空いたスペースの有効利用を考えなければなりません。

まぁ昨年の状況からは大幅な前進(ものすごく緩い自己評価)といえますが、年初を迎えるに当たりアラタメテ作付けカレンダーを作る必要があります。

コストパフォーマンスを効かせるには面積が限られていますので、付加価値の高い野菜をということになりますが当然リスクも高くなります。

マーケット(我が家の台所および消費者)ではどちらかというとマヨネーズのほうが人気が高いのでマッチングのイイ野菜を選ぶ必要もあります。

横軸に市場小売価格、縦軸にマヨネーズとのマッチング、フィルターとして作付け難易度ランキングを行ったSWOT分析を行い選出を行いますかね…

3年目のロンリーファーマーは常にイノベーションしなければならないのです。


怒るのも無理はないと思った話し

2011-11-29 20:29:06 | 乱読ノススメ

"日本の菫(すみれ)は眠っている感じである。「天来の奇想のように」と形容した西人の句はとうていあてはまるまい。こう思うとたんに余の足はとまった。足がとまれば、厭になるまでそこにいる。いられるのは幸福な人である。東京でそんな事をすれば、すぐ電車に引き殺される。電車が殺さなければ巡査が追い立てる。都会は太平の民を乞食と間違えて、掏獏(すり)の親分たる探偵に高い月俸を払う所である。" -夏目漱石『草枕』より-

Photo 庄内町野畑 渓仙峡

「春の物語に秋の山とはなんだ?」とお叱りを受けそうですが、仕事で通りがかりに目にした景色に思わず足が止まりシャッターを押しました。

ただ残念なことに山間を流れる川の音は聞こえるのですが降りる場所が解りません。解ったところで革靴にスーツでは降りようが無いのですが、やはり残念。その先に鏡ヶ池があるかも知れぬのに…しばし足を止めて濡れた空気を胸一杯に吸い込みました。

Img_1565 自然が織りなすパース

明治30年に漱石が訪れた那古井の温泉場は時が静かに流れます。柱を通り抜ける風の音、洗い場を静かに立ち去る足音、向かいの部屋から流れる長唄…バスロマン温泉でも構わないので寝っ転がって小説の世界に浸りたいですね(憧夢)

ところで『都会は太平の民を乞食と間違えて「犯すぞ」と脅す…』

余りにも酷過ぎる田中沖縄防衛局長の発言は、パフォーマーに振り回される政治家を現場の官僚は鼻で笑いながら国民を蔑んでいる証拠といえます。

デモクラシーとは本来民意が尊重されるべきであるが専門バカ官僚によって牛耳られた国家は気が付かぬうちにファシズムへと舵がきられ、やがて恐怖のアニマルファームと化す…

ちょっと極端すぎましたが、いずれにしても失礼な話です(弩)