Jerry Emma Laura Piano

Mina, Dalida, Barbara, Laura, Lara....美人大好き! あっ、Mihoが一番好き

ラウラ、、、銀メダル!!

2016年08月20日 | 毎日の話

 ラウラ、寝ている場合じゃないよ。なんと日本人があの陸上で素晴らしい走りを見せてくれたんだよ。それでも彼女は、エキサイトしながらTV観戦している源太郎とMihoちゃんの脇で爆睡している。

 心臓に良くないレースが続き、しばらくは興奮状態。しかし、ラウラは起こしてみたが再び眠りについた。

 

 興奮を治めるには音楽が一番なので、アズナヴールのデュエットCDを聞くことにした。このCDに記載されている「Sophie Fontanel から Charles Aznavour に宛てたメッセージ」をいつか全文載せたいと思っていたので、丁度いいタイプすることにした。長文だが全文載せないと意味不明になるので、頑張ってみた。

 

 このメッセージは「DUOS ふたりの奇跡」というCDに寄せられた長文なのだが、フランスのジャーナリストらしく、文章は難解で源太郎には理解できない。だが、このCDは聴き応えがあるので、少しでも意味が解ればいいと思い、読んだだけでは忘れるから、タイプした。アズナヴールは、この二枚組のCDの中で、母国語のフランス語そしてディユエット相手の母国語で同じ曲を歌っている。言語で曲の雰囲気が変わって聴こえるがとても心地よい。

 

そんなことをしていると、台風の影響で富士山は顔を出さなかったが、ほんの一時、色のない富士山が顔を出した。今日も富士山を見られたので、きっと「銀メダル」を祝ってくれたに違いない

 

シャルル

 あなたに私のすべての想いを伝えるためにこうして手紙を書けることを嬉しく思います。すでに、今この手紙を読んでいるあなたの姿が目に浮かびます。きっと胸を張り、少し口を結ぶあなたの、その特徴的な、まさにアズナヴールらしい誇らしげな表情。手紙を読んでいる時ですら、あなたはうっとりするほどですが、そういう硬い表情をすることもできるのですよね。

 あなたが「あら、シャルルは」と褒めちぎるような言葉や、無意味なお世辞や哀愁を漂わせられることをひどく嫌う男性であることは分かっています。 ということは、私の仕事が難しくなるわけです。そうは言うものの、確かにこの仕事は名誉なことです。私かあなたの全作品の中で、このアルバムのデュエットの意味を世界中の人たちに説明することになりました。そう、「全作品」と言いましたよ。この表現はあなたの気に障るかもしれません。確かに、もったいぶっているようですよね。でも事実は事実として認めましょう。あなた自身もそういう言葉を、それも数多く使ってきているのですから、腹を立てたとしたらずいぶんと厚かましいということになりますよ。あなたが始めたのですからね、シャルル。あなたは以前から誇大妄想を抱いていましたよね。あなたの語学の才能はまさにその事実から生じている、と少なくとも私はそう信じています。あなたは、全てが壮大で寛大なのです。

 例えば「Paying for love can cost you your life」? まあ、そう言ったのは私ではありませんが。この作品で一緒に歌っているアーティストの歌声を聴くのはおかしいですね。あなたの存在が、偉大なアーティストであっても彼らを更に成長するように励ましているのです。例えば、プラシド・ドミンゴのような人が、緊張に期待を持ちながらあなたと情熱を込めで「The sadness I feel today is unimaginable」と称えたのです。

 あなたはデュエットを歌うために生まれてきたのでしょうか?明らかに、言うまでもなく、私の中では、シャルルはひとりでステージの上で黒ずくめの服装で、片手はポケットに入れ片方の肩をあげ、顎を引いて、勝気で自然で遠い存在のような男性で、ニワトリに穀物を投げるように、周りに人を近づけないイメージがありますが、常にパートナーがいて決してひとりではない、もうひとりのシャルルがいることを知っています。最初のパートナーはピエール・ロシエ、素晴らしいミュージシャンのジョルジュ・ガルヴァランツか女性で、あなたのパートナーは、もちろん傍にいました。そう、まさにそのとおりに、あなたはペアでパフォーマンスをするのが一番合っています。

 ずっと前から私は、こういうタイプのパフォーマンスをするあなたはひどく負けず嫌いだろうと、うすうす感じていました。 20年ほど前の、たしか「Les rendez-vous du dimanche」というバラエティー番組のことは決して忘れません。あの日は多くのシンガーが出演し、アズナヴールの歌を解釈するというものでした。その中のアーティストが「ラ・ボエーム」の曲の高音を出そうと必死になっていたのを覚えています。ちょうど曲の「ふたりの愛の巣が/見栄えのしない/貧しい貸部屋でも」の部分に差し掛かったとき、そのアーティストが高音を出せそうになく、気の毒なことに、金切り声を出すだけでした。シャルル、その時のあなたの嬉しそうな様子は決して忘れません。あなたの曲がひどく歌いづらいことが嬉しくてたまらないようでした。本当にひどい人です。そのときは、「続けて、頑張れ」とまで言いましたよね。

 そんなことはないとは言わせませんよ。あなたはそうでなくても、私は記憶力が良いんです。あなたが私に打ち明けたのですからね。

 要するにあなたはひどい人だからこそ、今回あなたと一緒に歌っている人たちを私は大いに尊敬しています。この世の中には色々な人がいます。だからこそ、元来は単純なことです。でも、シャルルに関して言えば、もっと微妙な問題で、どのように人々があなたと関わったり、付き合ったりしているのかということに、私はとても驚かされます。

 例えば、スティングのフランス語には感動しました。まるで子供が外国語を学んでいるような発音でぎこちないけれど、彼の歌詞の解釈は尊敬の念に満ちています。自身の中世のシャトーに身を沈めた彼は、あなたの言葉で歌う決意をしました。この曲の、その断固たるパフォーマンスには心を打たれます。

 プラシド・ドミンゴとのデュエット曲「船は去った」は、こういう嘆きの音楽の中で、最も気分を高揚させる曲となりました。純真で、奇跡を待っている男性。そしてプラシドの声はあなたの魂の声のようです。

 「愛のために死す」はあなたの曲の中で私か一番よく聴いてきた曲です。時にはこの曲の歌詞のおかげで、恋愛において尊厳を取り戻すことができるようになります。ナナ・ムスクーリはメロディーを優しく仕上げているので、恨みを抱かなくなります。

 「ラ・ボエーム」でのジョシュ・グローバンの声は、あなたのより1000倍成熟して聴こえるところが大好きです。

 「それがわかれば」でジョニー・アリデーは本領を発揮しているのが大好きです。あなたたちの声は、誰が歌っているのかわからなくなることがあるくらいに混ざっていますね。

 セリーヌ・ディオンに関しては、彼女はまるでイタリック体で歌っているようです。グレン・グールドがバーバラ・ストライサンドのことをそう言っていました。彼女の声は完全に、あなたから合図を受けていますよね。そして「君の名」では、非常に優れた、金髪のキャロル・キングは大胆不敵ですよね。彼女の声はあなたのエネルギーから増長しています。

 ライザ・ミネリの歌声からは、あなたのことを愛する気持ちが聴き取れます。この曲が証拠です。

 ポール・アンカはあなたの兄弟かもしれないですね。ピアフがあなたの姉のように。あなたが声を出して読みながら単語の発音の仕方を教えたけれど、全く理解していなかったヘルべルト・グレーネマイヤーはあなたのドイツ人の親戚のようです。

 フリオ・イグレシアス。あなたたちの個性を合わせることを考えると、大胆にも「哀しみのヴェニス」について歌う、あらゆる点で、ふたりのラガマフィンに見えます。

 フランク・シナトラに関して言うと、彼の歌い方はあなたの歌い方と同じように完璧です。英語が話せない人でも、シナトラが歌っている言葉の一つ一つを理解しているであろうという印象を受けます。愛が何なのかわからない人でも、あなたたちが歌っている曲のフィーリングをわかるであろうという印象を受けます。あなたたちは素晴らしいコンビです。

 そしてディーン・マーティン。あなたの声、その常に存在する途切れる声が、偶然にも彼に移りました。生命の神秘ですね。特に彼はあなたよりもかなりやつれ果てている人だと見なされているというのに。

 そしてブライアン・フェリー。私には、「忘れじのおもかげ」での彼のなだらかで、きしるような音の声が、あなたの慎ましさを絵に描いたように感じます。

 そしてエルトン・ジョン。とても控えめなあなたに、活気に満ちた彼。正反対同士は引き合うって言いますよね?

 そして、ラウラ・パウジーニと、「八月のパリ」で彼女は、あなたと同じくらいに高音で歌うという難題に挑戦しています。ずいぶんと高音な曲ですよね。

 私はあるとき、常に絶頂に至らせる、その並外れた叙情詩風な作品はどこからもたらされるのか聞いたところ、あなたは「見当がつかない」と、率直に言いました。あるとき、何語で歌うのが最も難しいのか聞いたところ、「必要であれば、パタゴニア語でも歌うよ」と答えました。あるとき、なぜ積極的に努力して多言語で歌うのか聞いたところ、あなたの答えは「アメリカ人は外国語が苦手なんだよ」でした。

 調子はどうかと尋ねたら、「進み具合はゆっくりだけど、大丈夫」だと言い、言葉遊びは国境を越えて広がるのだと説明してくれました。それだけ愛されることの意味を尋ねると、あなたはこう話してくれましたね。「オーディエンスからの愛情を嬉しく思っている。最近のアーティストは自分のオーディエンスを愛さない。みんなのおかげで掴んだ成功を楽しむのに。その点は以前とは違うし、残念だよ」。一緒に歌ったアーティストたちは感動していたかどうかとあなたに尋ねると、感動していたけど、あなたが「生死にかかわる重大な問題ではない」とふざけてみんなの気分を楽にさせてあげたと言っていましたね。どういうアーティストに腹を立てるのかと尋ねたら、あなたはこう答えましたね。「自分を見失い、もはや自分がどういう人間なのかわからなくなった人だね」と。激しい怒りを曲に込められる強さはどこからきているのかと尋ねると、「激しい怒りではなく、熱意だ」と、あなたは答えました。それで私は、常に『熱意』を曲にとらえる強さはどこからきているのかと尋ねると、あなたは「私、私は生きているんだ。死んでなんかいない。そして自問したのです。どうやって無視できるのか、何の意味があるのか」と答えましたね。私か『そういうこと全て』をどう達成できたのかと尋ねると、あなたはこう答えました。「私は決して『どのように実行したのか』と自問したことはありません。何か聞き残していることがあるか、後で質問をするのです」と。その計り知れないほどの感情をもって、どのように独身を貫いたのかと尋ねると、「感情に構っている時間はない。それはオーディエンスに委ねる」というのが、あなたの返答でした。ということは、ある意味、このアルバムは私たち、つまりあなたのオーディエンスの作品なのですね。

                                  Sophie Fontanel

 

Laura Pausiniとのディユエット曲「八月のパリ」、源太郎は好きだ。昔Laura Pausiniのライブでお父さんと彼女がデュエットした光景が思い出される。

 

八月のパリ

ラウラ: 九月に押しやられた

     私たちの夏の愛

     悲しくもバラバラになり

     過去に消えていく

シャルル:待ち続けたけれど

     私の心は空っぽ

     八月のパリと

     取り違えるほどに

ラウラ: 私たちの愛は

     涙と笑いからできていた

     最悪の事態を疑いながら

     一日一日を生きていた

シャルル:すべての道 すべての石畳は

     私たちのもののように見えた

     世界には私たちふたりだけ

     八月のパリ

ラウラ: こんなにも離れたあなたに

     愛していると言うために

     私の一部を

     あなたの一部に

シャルル:もう一つの孤独が

     そこかしこで探し求める

     八月のパリの

     まばゆい光を

ラウラ: 神様が私の夢を

     叶えてくれますように

     少しでもあなたの唇に八月を

     あなたの瞳にパリを見させて

シャルル&ラウラ:

     もう一度元に戻って

     私たちの少し狂った恋を

     すべてをもう一度始めるために

     八月のパリで