新車で購入して9年、走行距離は23,000km。買ったお店はメーカー直系の販売店さんで『そろそろベルト交換したい』と、私の方から相談に行きました。すると『30,000kmくらいまで、まだいける』と、ベルト交換を渋られました。さらに『クランクケースを開けたとして、部品が傷んでたら、ベルト交換だけでなくウェイトローラー、クラッチまで交換せなあかんかったら4万円以上かかりまっせ』と言われました。ディーラーさんにとって、クランクケースの中は『ブラックボックスにしておきたいのかな』と、半ば呆れてしまったのです。せめて、ケースくらい開けてくれればいいのですが、それもなかったのです。
【写真:メーカー指定のベルト交換は『20,000km』ですが、超えています】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆バイクのメンテは『専門のプロショップ』に変更しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
モリワキやヨシムラの外品マフラーを付けているとかなら、
改造車お断りの理屈はわかるのですが、
私のDio AF68は『フルノーマル』。
30,000kmまで『ヘタらせて、買い替え促進』が見えて一気に幻滅しました。
▲クランクケース内は『ブラックボックス』にしておきたいのがディーラー?。
かなり、ムカっ腹が立ってしまい『他店購入OK』の原付専門店を見つけました。
まず、電話をかけて、状況を説明しました。
懸念しているのは『メーカー指定距離を超えているので、
クランクケースを開けて中を見たい』わけです。
もちろん、概算見積も頂きました。
・純正のベルト
・純正のウェイトローラー
・それらの交換工賃
世間相場並みの12,000円程度なので、お願いすることにしました。
もちろん、工具が揃っているなら『自分でやれば部品代だけで済む』でしょう。
しかし、滅多に使わない工具を揃えてみたところで、
結局は、パーツ交換になると『お手を拝借』になります。
あたりまえですが、きちんと手間賃をお支払いした方がいいと思います。
心得がある方なら、自分でやるのもいいでしょう。
私は、そこまでする気はありません。
▲クランクケース内は、かなり汚れていました。クラッチのシューがヘタっていますね。
▲インパクトレンチで、一気にパーツを外してもらいました。
▲駆動系の部品が、すべて外されました。ここまで、数分です。
▲汚れをエアーで吹き飛ばします。
▲クラッチのシューも純正の新品に交換。右は外された古いシュー。
金属部まで擦り減っていました。いわば『ズルズル』の状態です。
▲交換部品は、すべて『メーカー純正』です。
クラッチのライニング交換は『予定外』でしたが、
金属部まで『ツライチ』にすり減っていましたので、
これは、文句なしに『交換』をお願いしました。
また、クラッチの簡易なオーバーホールもしていただきました。
主に『通勤使用』なので、10日ほどは部品が馴染むように、
いわゆる『慣らし運転』で様子をみていきます。
クランクケース内のパーツをすべて交換してもらい、
組み付けまで、1時間もかかりませんでした。
費用も、ディーラー提示価格の半分以下に収まっています。
走りは、レスポンスも新車当時並みに戻っています。
・発進時のレスポンスが、ワンテンポ(コンマ数秒)遅れたら、駆動系も疑う
・ピークの速度が、50km/h程度までしか出なかったら摩耗を疑う
・リミッターがかかる55km/hまで、ストレスなく回ればOK
速度超過がどうしたこうしたという議論ではなく、
どの程度が目安になるかを知っておくのも大事です。
私は、自動車ディーラー勤務経験もあります。
新車・中古車の『販売』がディーラーの主な仕事ですし、
ディーラーは修理で稼ぐより販売で収益を上げています。
オートバイの新車を買うのは『メーカー直系の販売店』になるのは仕方がないのですが、
きちんと手入れを施して『長く乗り続けたいユーザー』もいるのです。
そんなユーザーは、経験豊富な専門のプロショップを見つけましょう。
ただでさえ、物価高騰で実質も名目も『可処分所得』に負荷がかかっています。
雨ざらしで、ほったらかし・・・なら、
ディーラーさんの言うとおりするのもよし。
私のように『今、あるものを大事に使い続けたい』のであれば、
お付き合いするショップの見極め、目利きも必要だと強く感じました。
しかし『原付専門店』って、見方を変えれば『隙間産業』だな、と思います。
モノは上手にすり減らして、大事に長く使う方がいいと思います。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※記事は、表現と言論の自由に則ったエッセイで、
公人を除き、登場する個人・団体名は全て架空のものです。
※時事問題については、筆者個人の考えです。
※SNSなどの他サイトへリンクやリツイートはご遠慮ください。
※Twitter等、拡散性の高いSNSでのコメント合戦はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright:(C)2023 Ota-Tadashi All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※下記の広告は本記事とは無関係です。