Raspberry Pi PicoへのMicro Pythonの導入については、ネット上にたくさんの記事があり、参考になりました。しかし、簡単にいくかなと思って作業を始めたのですが、思わぬところでひっかかり、LED点滅(Lチカ)ができるまで、半日もかかってしまいました。
ということで、トラブルシューティングも含めて、丁寧に書いてみますなお、パソコンのOSはWindows10です
まずは、本家のRaspberry Piのホームページを開きます。Raspberry Pi PicoのBOOT SELボタンを押しながらパソコンにUSBで接続すると、パソコンにはメモリデバイスRPI-RP2として認識されエクスプローラに下のような画面が表示されます。
INDEX.HTMアイコンをクリックするとRaspberry Piのホームページが表示されます。
赤丸印のMicroPython Getting started with MicroPythonをクリックします。
MicroPythonのページに移動したら、下の方にDrag-and-Drop MicroPythonという記事があり、簡単なアニメーションがあり、下にPythonのセットアップの手順が書いてあります。
1 MicroPython.UF2ファイルをダウンロードします。(この記事を書いたときはrp2-pico-20210902-v1.17.uf2でしたが、逐次アップデートされると思います)このファイルはRaspberry Pi Pico上で動作するMicroPythonのファームウェアです。
2 Raspberry Pi PicoのBOOTSELボタンを押しながらパソコンにUSB接続します。
3 PI-RP2という名前のストレージ・デバイスとして認識されます。
4 ダウンロードしたUF2ファイルをドラッグアンドドロップします。PicoのフラッシュメモリにUF2ファイルが保存されると、先ほどの表示が消えて、Raspberry Pi PicoでMicroPythonが使える状態になります。
5 これで、Raspberry Pi PicoとパソコンがUSBシリアル通信で接続されてREPL(Real Event Print Loop)でMicroPythonのプログラミングが可能になります。
次に、MicroPythonのプログラミングに使う、Python IDEとしてThonnyをダウンロード・インストールします。Thonnyのサイトは、こちら。右上の赤丸印(Windows)をクリックします。
インストールが終わったら、Thonnyを立ち上げます。初期設定で言語は「日本語」にします。Thonny IDEの画面です。
ネット上にあった、Pico本体上のLEDを点滅させるプログラムを書き、実行しましたが、shellウインドウにエラー表示され、動きません。PicoとThonny間の通信がうまくいっていないようです。画面右下の赤丸印の部分をクリックし、Configure interpreterをクリックして開きます。「インタプリタ」タブを開き、デバイスをMicroPython(Raspberry Pi Pico)に、PortをUSBシリアルデバイスのPicoが接続されているPortを指定します。
これで、PicoとThonnyの通信ができるようになり、名前を付けて保存し、「実行」をクリックするとPico本体のLEDが点滅しました。
では、次にGP15に接続したLEDを点滅させてみます。回路図です。
プログラムです。
このプログラムをmain.py(拡張子pyを付けます)という名前でPicoに保存するとPico単体(スタンドアローン)で動作することができます。つまり、PicoをUSB電源に接続するだけで動作させることができます。ブレッドボード上でGP15に接続したLEDが点滅している様子です。