MPLAB X + XC8 + MCCの環境でPIC16F1705のシリアル通信テストをします。
USBシリアル変換は、秋月電子のFT234モジュールを利用し、PIC16F1705のシリアル通信ポートはデフォルトで、RC4=TX,RC5=RXとします。
回路図です。PIC16F1705の電源は、FT234からの5Vを利用します。

プロジェクトを作成し、MCCを立ち上げます。
System Moduleの設定です。
Clockは、INTOSC,FOSC,8MHz_HF,PLL Enableとし、32MHzで動作させています。

EUSARTを導入すると、デフォルトで、RC4=TX,RC5=RXになっています。
Pin Moduleです。RC4のOutputは最初からチェックが入っています。Analogのチェックは入れても入れなくとも動作するようです。

EUSART Moduleの設定です。Baud Rateは、デフォルトの9600bpsのままです。他の設定もデフォルトのままです。

動作確認のために、簡単なエコーバックテストを行いました。
プログラムリストです。
------------------------------------------------------------------------
/*
* PIC16F1705 MCC Serial通信テスト
* 2022.4.1
* JH7UBC Keiji Hata
*/
#include "mcc_generated_files/mcc.h"
void main(void)
{
// initialize the device
SYSTEM_Initialize();
uint8_t data;
while (1)
{
data = EUSART_Read();
EUSART_Write(data);
}
}
------------------------------------------------------------------------
ブレッドボードです。

パソコンと接続して、TeraTermと通信させます。
パソコンのキーボードで文字を打つと、エコーバックされ、TeraTermに表示されました。

PIC16F1705では、PPS(Peripheral Pin Select)機能により、任意のPinにTX,RXを設定することができます。
例えば、RA0=TX,RA1=RXとするには、MCCのPin Managerで下の図のように指定すれば、OKです。プログラムは変更なしで、FT234とPIC16F1705のTX,RXの配線の変更だけで、シリアル通信ができます。
