ETVで戦争論。
フランスの高名な社会学者・人類学者、ロジェ・カイヨワの「戦争論」を読む。
人類は戦争をしないようになるのか?
4回連続であったが残念ながら3・4回目だけであった。
4回目は核兵器の使用についてであった。
ヒロシマ・ナガサキで人類は核兵器の威力を知ってしまった。
それで核兵器を捨てるかと思いきや核開発にまい進する。
時代は「社会主義国」と「資本主義国」の冷戦に入る。
お互いに核開発に血道を上げることになる。
が、核兵器がお互いをせん滅させる兵器であるがために使えなくなった。
互いに核攻撃を行えばどちらが勝ったとか負けたという結果は得られない。
ともに敗者である。
どころか考え付かない惨状となるのは間違いない。
では核兵器が福音なのか?
核兵器は使わないが戦争そのものが代理戦争となり今はテロとの戦いになっている。
そうなるとテロリストはどこにいるのか分からない。
自国の中にいる。
自国の国民を監視する体制を作り上げていく。
カイヨワは教育によって戦争を起こす心が育たないようにすることだ、と。
だが、その速度より戦争を起こそうとする速度が早いのでは?とも。
教育の速度を戦争のこころを追い越すことができるだろうかと。