普段、ほとんど視ることのない教育テレビ。
先月、ふとしたことで見た番組。
ああ、こういうのも放送しているのだと。
きっかけは「三鷹事件」だったか。
その後「戦争論」とか。
先週は福島第一原発事故で出た汚染土問題。
国は福島県内に置かれていた剥ぎ取った土壌や草木の黒い容器を大熊町に借り置くことにした。
いわゆる中間貯蔵施設だ。
地権者に対して国は買い取ることを進めていたが了承されない土地は
30年間借地ということにした。
いまだ行方不明の娘の遺骨が見つからない。
すべて見つかるまで自分の土地は売りもしない、貸しもしないと頑張っている男性。
果樹園を経営していた夫婦は断腸の思いで貸すことにした。
だが、30年後にまた果樹を育てるような状態になるのか?と担当者に問いかけていた。
原発誘致によりそれまでこれといった産業もない町に「原発特需」が訪れた。
若くして建設会社を起こし原発関係者の家を多く建ててきた。
町議も三期十二年務めた。
いま、地権者に対する説得を続ける。
「一人だけが反対して何の力になるのか」ともいってきた。
ほとんどの地権者が彼の説得に心動かされた。
貯蔵施設の規模を見てこれで良かったのかと述かいしている。
昔から「仮末代」という。
先日環境大臣に就任した小泉進次郎。
会見で記者から「30年という根拠は何か?」と問われ言葉に窮した。
よく聞く言い回し「ウソの五三八」だろうか。
最終処分場のめども立っていない。
候補地すら上がらない。
たぶん、仮末代となるのだろうな。