古代ローマ時代、既に民主主義は存在した。
一部の階級だけという制限はあったが。
一堂に会し議論を行い多数決で決める。
その後、幾多の変遷を経て現代ほとんどの国で行われている間接民主主義。
人口の増加あるいは領土の拡大など、また階級が変化したことによる。
もっとも、階級は今でも労働者階級と資本家階級に大別されて存在するが。
いずれにしても間接民主主義が定着している。
直接民主主義として残っているのは国民投票であり狭い地域に置ける住民投票だ。
そのための法整備も整えられ保障されている。
法律と違い拘束力の有無は不確実であるが。
が、その結果を尊重しなければならないのは言うまでもないだろう。
為政者が間接民主主義で決することができず国民或いは住民に是非を問うのだから。
イギリスに置けるEU離脱。
本来、議会において議論を尽くし決定されるべきだった。
時の首相が安易に国民投票という方法を取ってしまった。
結果は僅差で離脱と決まった。
国民の思惑は複雑だった。
まさに瓢箪から駒の結果だ。
それからが今のイギリスの政治の混乱が始まった。
再度国民投票を実施すべきというとんでもない声が出たりもした。
そんな軽いことではないと思うが。
国民が離脱を選択したからは議会は離脱に向けてEUと交渉しなければならない。
政治的駆け引きに利用してはならない。
それが間接民主主義の大義だろう。
日本においても大阪で一部の人間の野心から大阪都構想が住民投票に掛けられた。
結果は僅差で反対の結果となった。
いままた再度住民投票に持ち込もうと動いているようだ。
不議選・市議選・参院選で「都構想派」が多少勢力を拡大したから。
が、再度実施して敗れたら再起不能になることを知っているから簡単には動けない。
と言ったところが真相か?