探し物していて引き出しをひっくり返したらコロンと出てきた純金
の塊。
母方の爺ちゃんが生前形見分けだといってくれた指輪、いわゆる
「印台」ってやつですな。
父方の爺ちゃんは親父が小さいときに急死してしまったから、肖像
写真でしか見たことが無いが、母方の爺ちゃんは、わたしが高校生
の頃まで静岡の三島の三島大社の横っちょに住んでいて何度か会い
に行った事がある。
飄々としていて、今思えば、やる事なすこと、わたしが病気でない
時にそっくりだったのだ。
いや、逆だろうよ、わたしがどうやら爺ちゃんのDNAを色濃く受
け継いでいるらしい、お袋にも言われるからな。
今でこそ精神病の引きこもりだけれど、そうでないときにはまあま
るで生き写しのような爺ちゃんとわたしである。
だからからか爺ちゃんにはずいぶん可愛がってもらったし、わたし
も爺ちゃんが大好きだった。
しかしながら高校生の時にこれ貰ってもなぁ、さすがに嵌めていた
らおかしいし、20代30代でも違和感があると思って仕舞い込ん
でいたのだ。
よく今まで質屋に売り飛ばされずにご無事でいたものだ。
という訳で今までしていたプラチナのブレスレットを質屋に持って
いくか本当に食うに困った時に持っていくか保存するか悩んでいる
ところなのであります。
今お金にしちゃうと、絶対使っちゃうからな、引き出しの奥の方に
片付けておくとするか。
まあ、50も過ぎたし、この歳になればこういうのも許されるでし
ょうからこっちにするのだ。
女房がこれを初めて見たときに「それどうしたの!」と目が「¥」
マークになっていたからな、寝ている間に指ごとちょん切って質屋
に走られないようにせねば。
確か9匁と言っていたから40gもないはずだから、大した金額に
はならないと思うけど。
爺ちゃんこれからよろしくね。
@ ラーメン食べたい
本日の種:リコーCX6