Joy Yoga

中東イスラエルでの暮らしの中で、ヨガを通して出会う出来事あるいは想いなど。

深まりゆく秋に

2013-10-17 20:58:44 | 日記
10月も半ばになると、さすがのイスラエルも朝晩はひんやりとした空気に包まれるようになり、ヨガの練習でかく汗の量も夏場に比べると格段に減ってきた。それでも太陽礼拝を終える頃には、鏡を見なくても顔が上気しているのが分かるほどに身体が芯から温まっている。


マットの上に立つことさえ気が進まない時がある。毎日同じことの繰り返しに対して、モチベーションを常に高く保つのはなかなか難しい。が、そこをなんとか押し切って、半ば諦めたような気持ちで「太陽礼拝だけでもやっておくか」と動いてみる。太陽礼拝で体温が上昇してくると、消極的な思いとは裏腹に、まるで走り出した蒸気機関車のように身体が勝手に動いていく。20~30分のつもりで始めたのが、気づけば2時間近くやっていることもしょっちゅうだ。

「体調があんまり優れないから、途中で倒れるかも」などと、しおらしい自分を想定するのに、なかなかそうはならない。動いているうちに元気がみなぎってきてしまう。身体だけではなく、心も軽やかになってくる。さっきまでのどんよりムードはどこへ行ったのやら。
こんな風にして自分の内なるエネルギーを感じることで、今日も一日がんばれそうな気がする。


外に刺激を求めなくとも自分の中にすでに心地良い「何か」があると感じることができるのは、実はとても幸せなことである。自分を満たすために色々なものをかき集めなくて済むからだ。
旅慣れた人というのは荷物が少ない。人生の旅もまた同じように、自分に必要なものを厳選できれば、もっと気軽で自由なはず。ヨガの哲学はとかく難しい言葉で説明されがちだが、頭でっかちになるよりもとにかく体感してみることで、その教えが言わんとするものが垣間見えてくる。


衣替えの季節、身の回りの物を整理してみようか。







ナマステ&シャローム
Nozomi

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