Joy Yoga

中東イスラエルでの暮らしの中で、ヨガを通して出会う出来事あるいは想いなど。

義母から受け継ぐ家庭の味

2016-04-15 04:56:26 | 日記
結婚して18年、イスラエルに移り住んで8年目、ようやっと義母から家庭料理を教わっている。

これまでも幾度も作り方を聞いてはいたけれど、「どうせ義母が作ってくれるしな」と胡座をかいて、なかなか自分でやってみようという気になれないでいた。

最近ちょっと義母が体調不良のため、一時的な同居がスタート。
台所の女王たる義母は、これまで私にはキャベツの千切りと盛り付けくらいしかさせてくれなかったが、あまり長く立っていることができなくなり、義母が監督、私が選手のように作業を分担することとなった。

夫の家系は両親共にモロッコ出身、当然、家庭料理もモロッコ料理になる。イスラエルは建国時に様々な国や人種が集った国なので、ひと言に家庭料理と言っても多種多様。中でもモロッコ系は食べることへのこだわりが強い方で、自ずと美味しい料理が揃っている。
義母の作る料理は、義父方のおばあちゃんから受け継いだもの。それを同じく、姑から嫁へという流れで私も受け継ぐことに。

火の通し具合や味付けを傍で見てもらいながら料理をするのは、大きな失敗をする心配がないので気が楽である。
最初は手順を追って一連の作業を教わり、2回目は味付けのみチェック、そして3回目の先週は仕上げまで全て任せてもらった。
わが家で集まって食事をする時でも、必ずほとんどの料理を自宅で作って持ってくるか、私を追いやり台所に立つほどの仕切り屋の義母が、遂に私に台所の指揮権を譲ってくれたのである。

日本人嫁が作ったモロッコ料理を料理上手な義母が美味しいと言って食べてくれる。これには夫も目を見張り、私自身も大きな達成感を覚えた。

まだまだレパートリーが少ないので同居の間に教わりたいと思っているのだけど、義母は義母で私が作る日本的家庭料理にも味をしめ、「あんまり食欲が湧かないのよね」などと言いながらも三度の食事を楽しみにしている様子。

今のところ、嫁姑関係はすこぶる良好である。


私が初めて最初から最後まで手掛けたモロッコ料理



ナマステ&シャローム
Nozomi



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2 コメント

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Unknown (LOU)
2016-05-19 01:02:07
異国において、根を張り、花を咲かせようとする その伸びやかな跳躍がいかに励みになったことだろう。
また感謝です。ありがとう。
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⭐︎ LOUさん ⭐︎ (Nozomi)
2016-05-19 22:43:14
まだまだ半人前ではありますが、こちらに綴っていることがどなたかの励みになっていることをとても嬉しく思います。
心温まるコメントをいただきありがとうございました。
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