Joy Yoga

中東イスラエルでの暮らしの中で、ヨガを通して出会う出来事あるいは想いなど。

思春期の散髪

2013-02-02 21:16:36 | 育児

だらしなく伸びた髪をそろそろどうにかしたらと長男に言い続けたところ、先日、何を思ったか「ねえ、イマが切ってくれる?」と申し出てきた。
(*イマとはヘブライ語で「お母さん」の意)

「それ本気で言ってるの?」と問うてみる。

実は、数ヶ月前に本人に頼まれて切ってあげていた時に、途中で長男と主人との間で口論が始まり、なぜか私も巻き添えに。
「なんだよ、これ!まるで女の子みたいじゃないか!!」と怒りの捨て台詞を吐き、「だってまだ終わってないよ」と引き止めるのも聞かずに自室に閉じこもるという経緯があったため、「この間、気に入らないって言ってすごく怒ってたよね?」と返す。


「うん、だけどイマが切って。」と譲らない。



昨年秋にライブを観て以来、すっかりレッチリに魅了されたわが家の長男。どうやら憧れのアンソニー・キーディスと同じ髪型にしたいのだそう。
かと言って、それをお店の人に伝えるのはどうも気後れがしてしまう。
この葛藤が実に思春期らしい自意識で、なんとも微笑ましい。


さて、問題はここから。

母の脳裏にパッと思い浮かんだのはコレ。

いかにもアンソニーって感じがするのに違うそうだ。


長男のチョイスはなんとこちら↓↓↓

アンソニーのヘアスタイル経歴は他にもあるのに、まさかのアシンメトリー一択。


さすがの私も思わず無言になり、わが息子は正気なのかと一瞬考えてしまう。

「やっぱりダメかな?」とちょっぴり不安げな目で尋ねてくる様子が愛しいのと、反抗期の息子にカットをお願いされたのが嬉しいのとで、自信がないのにOKをしてしまった。

私にも身に覚えがある。十代の真っ只中、憧れの人のスタイルを一生懸命真似していたものだ。そうすれば、雲の上の存在のようなその人に少し近づけるような不思議な感覚。ジーンズを破いてみたり、お小遣いをはたいて革ジャン買ったり。
目の前の長男もきっと同じような気持ちなんだろうと思うと、自ずとその想いを叶えてあげたくなるのが親心なのか。いや、この分野に関しては私は理解がありすぎるかもしれない。


素人なのでカットの技術に自信がないが母なりの努力はするので仕上がりに文句は言わないでほしいこと、前回のように途中で投げ出さないことを約束してもらいカット開始。
「よりによってこの髪型か~」と何度も口を滑らせながらチョキチョキ。

走り出しは好調で、要となる前髪から耳の後ろにかけて上がっていくラインは息子も気に入った様子。が、その先はどうすれはいいの?後頭部までどうやってつなげればいいの?むむむ。この焦りを悟られぬよう隠さねば。

“姫子カット”になってしまった息子にうっかり吹き出しそうになるのをグッと堪え、「なんとかして救出しなくちゃ、明日学校で笑われる」という一心で試行錯誤を重ねる。私がお店で切ってもらう時のことを必死に思い出してみたりしながら、なんとかそれっぽい仕上がりまで漕ぎ着けることができた。


安堵でグッタリしていると、子供部屋からレッチリの曲が流れて来た。母にはわかる、これはかなりご満悦の証しだと。
こっそり覗きに行くと、キャップを被った息子がノリノリで踊りまくっていた。





Nozomi

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2 コメント

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Unknown (G)
2013-02-21 23:14:46
先日、島ちゃんの結婚式にD介と言ってきた。

偶然、島ちゃんの髪型もアンソニーっぽかった。
意識してたのかな?ストパーかけてた(笑。
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☆ Gさん ☆ (Nozomi)
2013-02-22 04:10:22
彼ならアンソニー仕立ての新郎もやりかねないね(笑)
いくつになっても甘酸っぱく弾けていてほしいものです。
ご結婚の経緯はいつか会えた時にでも。



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