去る6月4日にローリングストーンズのイスラエル初公演に行って来た。
3月にイスラエル公演が正式に発表されてから、ずっとワクワクしっぱなしだったのだ。
日本、とりわけ東京に住んでいる時には世界のビッグスターが来るのはもはや当たり前のことのように感じてしまっていたのだけど、この国は人口も700万人程度だし政治的な課題を抱えているせいもあって、ビッグスターがなかなかやって来ない。まして自分の大好きなアーティストが来るなんて夢のまた夢である。
だからこそ「ストーンズがイスラエルに来る」、この事実のありがたみが半端じゃない。
しかも52年ものキャリアを持つ彼らにとって初のイスラエルである。これはもう歴史的一大イベントといっていいだろう。
公演日が近づくにつれ気持ちが高ぶり、いてもたってもいられずベロワッペンを作ってしまうほど前のめり。
当日シャツに付けて行ったら、会場で近くにいた人にどこで手に入れたか尋ねられた。
大好きな人のライブは、その日を待ちわびる行為自体もまた楽しく、早くライブを観たいと思う一方でその日が来てしまうのがもったいないような気持ちにもなるから不思議だ。
そして、迎えた当日。気温が一気に上昇。
大のストーンズ好きの友が送ってくれたポストカードが届くというミラクル。これはもう良い予感しかしない。
十数年、大切にとっていた宝物だそう。ありがとね。
ドキドキの会場入り。
海外の自由な雰囲気の中でストーンズを観るという十代の頃の夢が叶い、90年代に東京ドームで観た時とは比べ物にならない高揚感が溢れてきてしまう。
眼前のレジェンドたちは年齢では私の父と幾らも変わらないのに、エネルギッシュなパフォーマンスと纏っている色香がまったくそれを感じさせない。かっこいい。かっこよすぎる。
メンバーひとりひとりの個性が互いの魅力をさらに引き出し合っているような最高のパワーバランスはさすがだと思った。
ストーンズの集大成とも言えるような代表作揃いのライブに私は我も同伴の家族のことも忘れてはしゃぎまくる。それでも聴くことのできなかった名曲がいくつもある。
最初はまったく乗り気でなかった子供達も、終盤には息子が娘を肩車するほどまでにライブの雰囲気に巻き込まれ、ロックンロール母さんにとっては至福の光景であった。
久々に完全燃焼という言葉が相応しい一夜を過ごし、喉は嗄れ、足が棒になり、翌日は文字通りもぬけの殻。当日までの浮ついた気持ちとは別の意味で心ここにあらずで、夢のひとときを脳裏でなんども反芻する数日を送っている。
イスラエル公演が決まってすぐに、ミックは愛するパートナーを亡くす悲劇に見舞われ、他のアーティストからは政治的理由でボイコットを促されたにもかかわらず、公演を実現してくれたメンバーに感謝の気持ちでいっぱいだ。
いつまでも元気に転がり続けてほしい。
2014年6月4日@テルアビブ セットリスト
1. START ME UP
2. YOU GOT ME ROCKING
3. IT'S ONLY ROCK'N'ROLL
4. TUMBLING DICE
5. ANGIE
6. DOOM AND GLOOM
7. GET OFF OF MY CLOUD
8. PAINT IT BLACK
9. HONKY TONK WOMEN
10. YOU GOT THE SILVER
11. CAN'T BE SEEN
12. MIDNIGHT RAMBLER (W/MICK TAYLOR)
13. MISS YOU
14. GIMME SHELTER
15. JUMPING JACK FLASH
16. SYMPATHY FOR THE DEVIL
17. BROWN SUGAR
<ENCORE>
18. YOU CAN'T ALWAYS WHAT YOU WANT
19. SATISFACTION (W/MICK TAYLOR)
ナマステ&ロックンロール!
Nozomi
鬱陶しいくらいに書ききれてないことがあるんですよ(笑)
イスラエルはあっという間に修羅場とかしました_| ̄|○
離任までは平和かと思っていたら、山の天気の様にある日突然(>人<;)
こちらには、帰って来れそうですか??
今、飛行機が飛ばなくなり知り合いも困り果てております…
又、のぞみ先生のヨガに参加できること心より楽しみにしております♪( ´▽`)
一日でも早く、平和になります様に
あずみさんは小さなお子様を伴っていらっしゃるので、余計に不安ではないかと思います。
一刻も早く事態が収拾して、安心できる毎日が戻ってくることを祈るばかりです。