なんとオールド・ソウル・テイストのシンガーなのでしょう!!
今話題のアンソニー・ハミルトンは声質もかなりのオールド・テイストですね。昔のR&Bファンには安心して聴けるような声ですが、最近のR&Bファンの目にはどんなふうに映るのでしょう?まぁ「オーガニック」なんていわれて、ちょっとナチュラルでオールドなジャンルも登場している昨今ですから、あまりそうした垣根は無いのかも・・・。逆に若い方には新鮮だったりして!ジョン・レジェンド然り。
さて音のほうですが、ちょっと聴きは「おや?レゲエが好きなのかな?」って思ってみたり(確かにバック・トラックはレゲエであるのに歌部分はR&Bなんて曲もあり)かと思うとかなりブルージーに歌ってみたり・・・。本人、かなりの洒落者ですね!確かにこのアルバム・ジャケットを見るとそんな感じ!(このハンチングがどこかのパチンコ屋によく出没するおっさんみたいです)雰囲気を持ったアーティストと云えるでしょう。ちなみに中のCD盤面印刷ですが、アナログ盤を模して作ってありますが、これまでのCDは「それらしく作ってある」だけでしたが、彼のは本当に凹凸までついていてリアルなアナログ盤風になっています。(これを満員の電車の中でひっぱり出してCDプレイヤーにぶち込む時の優越感たるや最高!まぁ、わざと見せるようにしてるんですがね・・・。)
ソウルフルな序盤から中盤にかけは、もちろん良いのですが、私が一番気に入っているのは最後の2曲。Kelvin Wootenが手がけたバラードで"Never Love Again"、"I Know What Love’s All About"がおすすめです。かなりディープですよ!GOODMAN