私が20代の前半、家業のレストランで働いていた時。地元では有名な会社の社長さんが、ご家族で度々ご来店下さいました。大きな会社を幾つも経営されている社長さんですが、奢り高ぶる事なく紳士な方でした。帰り際には必ずウェイター・ウェイトレスの前を通る際に「どうもありがとう!ご馳走さま!」とお声をかけて下さり、レジをする私にもお客様であるにもかかわらずとても低姿勢・・・・伝票にサインをされた後に「どうもありがとう!」と去っていかれる姿がとても素敵な方でした。
声をかけられた従業員もその社長さんがお越しの際には、心からのサービスをさせていただいたように思います。
それ以来、私もインターチェンジのおじさんや駅の駅員さん・・・・・自分がサービスを受ける場合には「どうもありがとう」の言葉をかける事を忘れません。「ありがとう」よりも更に丁寧に「どうも」を付け加えて「どうもありがとう♪」と。
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いつも行く近所のスーパーのレジでは、レジの入り口に「研修中につきお急ぎの方は他のレジにお並び下さい」と書いてある「研修中」の札を付けたアルバイトさんの所に敢えて並びます。そして慣れない手つきの若いアルバイトさんからお釣りをもらう際に「どうもありがとう♪」とニッコリ笑って声をかけます。若かりし私が、その紳士な社長さんの一言が嬉しかったように・・・・・・若いアルバイトさんが同じように感じてくれたら嬉しいな・・・・・の気持ちを込めて。
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「どうもありがとう♪」ってね。
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