先日、生徒さんと雑談をしていたのですが、以前より疑問だった「ペットショップで売れ残った犬はどうなるのか?」っという話になりました。
やはり想像していた通り「殺処分」または「実験動物として売買される」という事でした。
随分前ですが、朝、大学病院の地下2階にある実験動物の部屋を通ると、ケージの中でうるさいほどに鳴く犬がいました。その日の帰りに同じ部屋を通ると、朝いたはずのその犬は既にいない・・・・。そんな事が何度かありました。きっと実験動物ゆえに・・・・・・。
犬が好きな私にとって、それはとても衝撃的な事でした。
そんな事を思い出しつつ、我が家のCocoちゃんを買った時の事が脳裏によぎります。Cocoちゃんが我が家にやってきた7年前から私の日記をご覧いただいていた方はご存知ですが、Cocoちゃんはネットを運営しているペット業者を通じてブリーダーさんの所で購入したのです。直接、ブリーダーさんの元を訪れ何匹かの犬を見比べて、Cocoちゃんを選びました。実はその時、どの仔も目から眼やに出ていて、耳も臭く、ウンチが毛についていて、とても綺麗という状態ではありませんでした。その状態に少し疑問を持ちつつも、見るとやっぱり可愛いい♪以前飼っていた2匹のウェスティーが亡くなって以来8年、新たに飼う事を躊躇しつつもやっぱり飼いたいという思いが爆発して、この日を迎えたのです。でも目やにの出ていない仔はおらず、私が選んだCocoちゃんは唯一、体にウンチが付いていなかった。それが選んだ理由でした。
そして、Cocoちゃんを連れて家に・・・・。(我が家に来た日のCocoちゃんです)
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家族の誰もが仔犬のCocoちゃんを見て「可愛い♪」では無く、「臭さ~!」が第一声。
Cocoちゃん、本当に臭かったのです。
生後45日のCocoちゃんは、まだシャンプーはご法度でしたが、あまりの臭さにペットショップでシャンプーを買い洗浄したのです。
そして我が家に来て3日目。Cocoちゃんの首の周りが、何だかざらざらしているのに気が付いたのです。病院に連れて行ってみたら、何と「皮膚病」との診断が。
実家に帰ってその事を伝えると、両親が「この仔、これからお金がかかるから返した方がいい!」「インターネットで買うから、そんな事になるのだ!」っと散々な事を言われたのです。自分の責任の元で犬を買うのが初めてだった私は、一瞬、ブリーダーの元へ戻す事も考えたのですが、皮膚病になって治療にお金がかかる犬を飼ってくれるのだろうか・・・・と思うと、3日とは言え、飼い始めて可愛いCocoちゃん。そんなCocoちゃんが処分されてしまう事が脳裏をかすめ、それは絶対に出来ませんでした。でも、飼ったばかりで病気だった事について何か保障は無いのか・・・・仲介に入ったペットショップに掛け合ってみたのでした。
Cocoちゃんを買う際に目やにが出ていた事、ウンチが付いていた仔犬がたくさんいた事、そして我が家に来た時の悪臭から想像すると、繁殖をさせたブリーダーさん宅の衛生状態に問題がある事を今後の為に伝え、更に皮膚病だった事を伝えると、仲介業者のペットショップは「責任を持って私が飼いますから、返品して下さい。」との返事。殺処分せずに飼ってくれるというその言葉が本当だとしても、私自身は既に飼う気持ちでいたので、その旨を伝えて、交渉。
結局、半年間の治療費の半分を負担していただく事になったのです。その後、皮膚病の治療は8カ月かかり、半年で12万円の治療費。業者さんには、そのうちの半額、6万円を負担していただいたのでした。今になってみれば、とても良心的な業者さんだったゆえ、例え返却したとしても本当に飼ってくれた事でしょう。長引くと思っていた皮膚病は、1歳を過ぎてからは全く無く、ブクブクと普通サイズ以上に大きく成長し、今は肝臓の病気で通院はしていますが、超元気で、とても大人しくて頭のいいCocoちゃんが我が家に来てくれて本当によかったと改めて思えます。
そんなこんなでCocoちゃんとの出会いは波乱があり、幼少の頃には運河に落ちて死にそうになったり、一昨年の靭帯損傷で歩けなくなったり・・・・・と、犬ながらにも人間同様に辛い事・楽しい事・苦しい事・嬉しい事っと喜怒哀楽を経て今日に至ります。
私の沢山のエネルギーとお金と時間を費やして、多くの経験をする犬のCocoちゃん。そしてそのCocoちゃんから多くの癒しをもらう私。
それなのに、同じ命であっても売れ残って処分されてしまう犬との違いは、一体何だろう・・・・と思うと複雑な心境になります。
ネットで「ペットショップで売れ残った犬」っと検索してみると、人間の身勝手からの色々な悲しい事実を知る事となり、かなりショックです。
実際に私もお金を出してCocoちゃんを買った一人ですが、こんなに重い命を「売買する」という行為が疑問に思え、そして、人間の欲望を満たす為のペットブームの陰で無理な繁殖をした上に売れなくなってしまった命が、人間の身勝手の為に簡単に処分されてしまう事にも疑問を感じます。
狭いケージの中で、外にも出られず繁殖する事を優先にするが為に体がボロボロになるまで何度も子供を妊娠させられ、そして産めなくなったら処分されるメス犬。売れ残って誰にも引き取られず、実験動物として売買されるペットショップの仔犬達。
幸せに暮らすCocoちゃんの背景には、沢山の悲しい命の犠牲がある事も現実だと思うと、本当に複雑な気分です。
そんなペット事情を知ってしまうと、こうしてCocoちゃんを手放さずに一緒にいられる幸せを実感しつつ、Cocoちゃんの事が今まで以上に愛おしく思えてなりません。
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追伸 Cocoちゃんを選ぶ際に、Cocoちゃんは唯一ウンチは付いていなかったけど、運河に落ちても助かり、靭帯が伸びて歩けなくなっても馬走しり出来るまでに復活!!・・・・・Cocoちゃん、とってもウンが強いかも。(^-^)