昨日、私と弟と父が揃って病院に出かけ
母の病状の説明と
介護についての話し合い、そして
実際の介護の様子を見学しました。
実際にどのような介護をしているのか、
看護婦さんが実践して見せてくれました。
コロナなので、病室に入れるのは2人まで。
介護の主役は父ですが、
最近物覚えがかなり衰えてきている父なので、
私と弟が見学しました。
2時間おきにする体位の変換。
褥瘡が出来ないように体の向きを変えるのですが、
パジャマのシワもしっかり伸ばして、
皮膚がよれないように皮膚の下に手を入れて伸ばす。
口腔ケア―は、食前と食後。
嚥下が出来ないので、管を挿入しながらの歯磨き。
母の口の中を見たら、皮膚がはがれているのか
何だか怖い事になっていて、
弟と二人、目を合わせてしまいました。
これ、父には無理だ・・・。
食事も白湯を先に管から入れるのですが、
聴診器を当てて胃に入っているかどうかを確認してから
流動食を点滴をするように少しずつ管から入れる。
説明を色々受ける度に、弟も私も同じ事を考えていました。
「父には、無理だ」という事。
私も弟も母に付きっ切りで看護出来るなら、
やれると思うけど、メインは父。
どう考えても出来そうにない。
寝たきりで何も言わないので、何とかなると思っていましたが
思った以上に大変そうで、
私も弟もすっかり自信喪失してしまいました。
母が倒れて以来、私は父を責め
介護の話も「出来ない」と言ったので
父とはあまり会わずにいましたが
久し振りに父を見たら
すっかり元気を失くし、
私や弟の意見に立ち向かう事もなく
母の介護だけでなく、父も何だか怪しい。
介護すると決めたのですが、
とても残念だけど、
現実を見て、よく話し合って母を家で看る事を
諦める事になりました。
私が仕事をやめて看れば出来そうだけど、
この先、どれだけ続くか分からないので
それは出来ず。
本当に残念だけど、仕方ありません。
きっとママもガックリ落胆するに違いありません。
夫婦仲があまりよくなかったので
母の最期を何とか父に介護させて母の無念を晴らしたかったのですが、
それをするには父も年をとり過ぎたようです。
他の病院に転院する事になったら、
父には心からの懺悔を兼ねて母を見舞うように言いました。
母が家に帰る事を楽しみにしていたと思うと、
本当に申し訳ない気持ちで一杯で
自分の力では何とも出来なかった事に
悔しくて涙が溢れてしまいます。
本当に残念だけど、仕方ありません。
今日、夕方に母の面会に行って
「ママ、帰れると思ってたのにごめんね。」と
ママに話しかけてきました。
ママを連れて帰りたかったのに・・・・。
自分の不甲斐なさに泣いてばかり。
ママ~、本当にごめん(T_T)
既に在宅介護の話は進み、
いつも健康診断に行く近くのクリニックの先生が、
訪問診察を引き受けてくれた事を聞きました。
母は大腸のポリープを内視鏡検査で2回、
取ってもらった先生ですが、
いつも病院は沢山の患者さんであふれ、
お昼の休憩時間には、
胃カメラや内視鏡の検査をされていて、
訪問診察に出かける時間は無いほど忙しい先生です。
母の為に引き受けて下さった事が、
とても嬉しかった。
私の希望から沢山の人を振り回す結果になってしまいましたが、
母に関わるスタッフの皆さんも
在宅から転院への決断を
すんなりと受け入れて下さり、
迷惑をおかけしたのに、とても心救われました。
まだこれからも続くママの介護、
くよくよ泣いている時間はありません。
また頑張らないと!
そう、お仕事も頑張らないと。
久し振りに「うさぎの女の子達」を作ります♪