昨日の続きです。
〇次に、賠償支援の取り組みについて、ご報告いたします。
訪問支援事業につきましては、支援対象者を75歳以上の高齢者のみの世帯に拡大し、支援を希望された世帯へ順次訪問のうえ、請求書作成等の支援を進めております。
浪江町ADR集団申立てにつきましては、今般、ADRセンターの仲介委員が任意に選出した、高齢者1名の和解が成立いたしました。
1名だけの和解では不本意ではございますが、和解案どおりに東京電力が受諾した事例となり、和解案の内容が正当なものとして認められたものと考えております。
今後につきましては、ここまで長期化していることも踏まえ、過日の説明会における町民の皆さまのご意見を参考に、弁護団と取り組みを検討してまいります。
〇次に、上水道事業の状況について、ご報告いたします。
上水道の開栓状況ですが、2月末現在で667件の開栓をしております。
次に、1月より小野田取水場・谷津田取水場・大堀取水場・苅野取水場において、ゲルマニウム半導体検出器による、24時間放射線モニタリングを開始いたしました。現在までに、放射性物質の検出は確認されておりません。
また、飲料水等安全確保事業として、井戸のボーリング工事4箇所を発注いたしました。
〇次に、中心市街地再生計画策定事業について、ご報告いたします。
町民・有識者による検討委員会により、中心市街地再生計画の検討を進めてきましたが、先月末に報告書として町に提案がありました。
今後、町として具体的な事業化に向けた検討を進めてまいります。
〇次に、町内の住宅整備について、ご報告いたします。
町内へ帰還される方等を対象に、幾世橋地区に、木造平屋建て85戸、集合住宅80戸の町営住宅の整備を進めております。
入居者につきましては、第1次募集を行い、本年6月から、順次入居いただく予定ですが、入居者に空きもあることから、今後再募集を行ってまいります。
〇次に、津波被災地の復興事業について、ご報告いたします。
防災集団移転促進事業による宅地等の買い取りにつきましては、契約手続き中を含め、面積比 約90%の契約状況となっております。
また、移転先住宅団地の整備につきましては、幾世橋地区23戸については工事施工中、請戸地区42戸については工事設計中となっております。
〇次に、浪江診療所及び仮設津島診療所の進捗状況について、ご報告いたします。
浪江診療所につきましては、1月25日に工事が竣工し引き渡しを受けております。
また、2月17日には医療機器及び机等の事務用備品の納品が完了しております。
2月1日より木村医師をお迎えしまして、現在は、医療機関の指定申請など開所に向けた準備を進めております。木村医師は、長年へき地医療に携わっており、「町民の健康を守り、帰還を後押しできれば」と浪江を医療人生の集大成の地にする覚悟で臨むとの強い意志を持ってお引き受けいただいております。
既にご案内のとおり3月27日に開所式を執り行い、28日より診療を開始いたします。
次に、仮設津島診療所につきましては、1月24日に工事が竣工し、2月17日に医療機器及び事務用備品の納品が完了しております。
既にご案内のとおり開所式を3月23日に執り行い、24日より通常診療を開始いたします。
今日はここまで。