博文(ひろぶみ)通信

浪江町の今をできる限り発信!

H29.12月定例会 その3

2018-04-13 21:27:57 | 日記

昨日の続きです。

 

次に質問事項2.来春開校の「なみえ創成小・中学校」について、ご質問いたします。

 まず、児童生徒の見込み数についてですが、これも現況報告の中でなみえ創成小学校は3から5名、なみえ創成中学校は1名と、先月13日現在の見込み数が示されました。町に子供たちの声が戻ってくるという期待感はあったものの厳しい門出となりそうです。示されたこの見込み数に変動はその後ありましたか。また、確定時期についてもお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) 新しい学校の児童・生徒の見込み数でございますけれども、来春の開校のための手続きとしまして学校の設置について県教育委員会と協議する必要がございまして、そのための協議書を1122日付で提出してございます。その協議書に記載した内容ということでお答えをさせていただきますが、小学校が5名、中学校が2名でございます。

 確定の時期ということですが、浪江町に住まわれる方々の転入が今後も続きますので、特に締め切りということもございませんので、限定的なことは申せませんが、学校開設準備の調整から一つの目安として1月末あたりを想定してございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) そうすると全協でお聞きした数から中学校では約1名が見込みで増えているのかなと、また確定時期は1月末ぐらいを目途にしたいという答弁だったと思います。

 それでは、学年別構成についてもお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えします。

 学年別の構成でございますが、小学校は1年生が3名、2年生が1名、4年生が1名、中学校は1年生が2名でございます。なお、重ねてで恐縮ですが、協議書提出の際にはこれらの数字には今後の変動が見込まれる、そういうことを説明して県教育委員会の了解を得ていますので、そのことについては改めてお断りをさせていただきます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) これらの点については、町民の皆さんも新設校には関心があり、知りたい情報の1つだと思いましたので、確認をさせていただきました。

 次に、(2)の質問に移ります。両校の開校準備及び開校後の詳細確認を行いたいと思います。

 ここに、新設校の案内パンフレットがあります。児童・生徒一人一人が輝く教育活動、地域と支え合い地域とともに歩む学校教育、子どもの学びのセーフティ、その3つの柱のもと豊かな学びを保障し、魅力ある学校づくりを進めるというものですが、まずは児童・生徒の放射線量などの外部リスクに対する不安解消が必要不可欠なことだと思います。放射線量への不安解消にどう取り組んでいかれるのかお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育次長。

○教育次長(大原教知君) ご質問にお答えします。

 放射線量への不安解消に向けて、まず、学校敷地内の放射線対策では、年間1mSv以下にするため、環境省に依頼して追加の除染を実施したところ、敷地の外周は全て毎時0.23μSvを下回ることができました。

 また、校舎の改修やグラウンド整備の竣工後にはモニタリングを行います。開校後も、モニタリングポストを設置し、公表を行ってまいります。

 放射線不安の解消に向けては、原子力災害を含めた学校の非常災害マニュアルの整備、防災や放射線教育の充実を図ってまいります。

 また、現在実施しております放射線相談窓口がある町部局と連携し、放射線に対する相談体制の充実を図ってまいります。

 また、内部被爆の対策として、給食では、食材の放射線量を測定し、放射線量の問題がない食材を使用しての提供を行います。

 さらに、登下校の際には、放射線量の軽減や防犯などのために学校付近を除きスクールバスを運行します。また、通学路が決定しましたらモニタリングを行いまして、再除染が必要であれば環境省に依頼して、さらなる低減を図ってまいります。

 これらのほか、子供たちが安心してのびのびと遊べる場として、学校施設や地域スポーツセンターの活用を図ってまいります。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) このパンフレットにもう外部リスクに対する不安への相談窓口の設置や、あと給食食材の放射性物質測定とか記載してあります。

 私は、ここで提案したいのですが、町内のモニタリングポスト、今よりもまた増やすべきかと、これは理由は保護者や若い世代に線量を数字で見てもらう機会を増やすことは放射線量への不安解消につながるものと考えるからですが、この町部局とのこれは調整も必要でしょうが、今日は教育長にお聞きする場なので、モニタリングポストの設置を増やす考えはござますか。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) 今ほどおっしゃいましたように、町部局との調整が必要ですので、ただいまご指摘にと言いましょうか、そういうお話があったことを踏まえてその可能性についてご相談はしてみたいと思います。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) しっかり新設校を町内に開校するわけですから、まずは放射線量への不安解消に積極的に取り組むべきだと私は思っております。

 次に、両校は新設校ですので、校章、校旗、校歌、制服、運動着等はどうなっているのか気になります。決定はしているのでしょうかお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育次長。

○教育次長(大原教知君) ご質問にお答えします。

 校章につきましては、10月に公募を行い22件の応募がありました。1121日に浪江町学校教育復興推進協議会において、応募作品についての感想やご意見をいただき、これを受けて事務局で原案を整え、教育委員会定例会において決定してまいります。なお、校章が決定した後に校旗の作成を進めてまいります。

 次に、校歌ですが、教育委員会事務局と校長会とで組織する学校再開準備会や先の「浪江町町立小・中学校に係る検討委員会」では、新しい校歌については、時間がかかっても、学校づくりの考えが明らかになった段階で、新しい学校に在籍する子供たちの想いなども大切にして皆で作りあげることが望ましいという意見をいただいております。これも浪江町の学校らしい在り方と考えたところです。校歌ができるまでは、子供たちが馴染んでいる愛唱歌などから、その場に相応しいものを選んで対応することにしたいと考えております。

 制服や運動着につきましては、当面は浪江中学校の制服や、浪江小学校と浪江中学校の運動着と同様のデザインに新たなロゴを入れたものを着用する方向で検討を進めております。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 校章はまだ決定していないということで、それに伴い校章が決定しだい校旗も決定していくと。校歌については、4月1日開校時には間に合わないということですよね。制服は、浪江小、浪江中のを基本としてロゴを入れていくというふうに私は取りました。

 それで多分間違いないと思うんですが、本来例えば校歌については、小高産業技術は非常に話題性をつくったと思うんです。長渕剛さんという強烈なイメージで、しかも長渕さんを復興のシンボルにして全国的に今復興に向かって取り組んでいるんだという思いが伝わるような校歌づくりをしたと思うんです。私もどちらかといったら、そのほうが全国的にも浪江町頑張っているなと、そろそろ風化しつつありますので、そういう一助にもなるのかなと思っております。

 ただ、今答弁いただきましたが、子供の思いも重要にしたいんだとこの気持ちも理解はできます。そこで、開校にあたって教育長は新設とかで開校にあたった事務的なことを今まで校長経験も踏まえて経験したかどうかお伺いいたします。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えします。

 私自身は、新設にはかかわった経験はございません。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 今、伺ったのは、開校時に校章、校旗は決まるのかな、校歌がないと、制服、運動着は浪江中、浪江小のを基本としてロゴを使う、ロゴを使うということはつまり校章がなければいけないわけで、開校準備という面ではちょっと遅れているのかなと私は思うんです。実際に、では開校時に校歌がないというのはこれは考えられないことではないということでよろしいんでしょうか。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) お答えします。

 開校時の効果は、あればあったでそれは大事なことなんですが、今申し上げたような状況で少し時間をかけてというのが私どもの立場でございます。今のお尋ねですが、私の記憶で恐縮ですが、数年前に三春町で中学校が統合したことがございますが、この時は新しい校歌ではなくて、従来あった学校のいずれかの校歌を使ったという話を聞いたことがございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) 特に校歌についてなんですが、町民も校歌を初めて曲を聞くというのは楽しみなものですから、なるべく早い時期にこれも決定していただいたほうがよろしいし、町民の皆さんにもお聞きする機会を与えていただけたらとこのように思います。

 次の質問に移ります。登下校についてですが、今ほど次長からスクールバスを運行しますという答弁いただきましたので、これは割愛します。

 ただ、例えば南相馬市の復興住宅から通う場合、そういう場合もスクールバスは運行されるんでしょうか。ここを確認したいと思います。

○議長(紺野榮重君) 教育次長。

○教育次長(大原教知君) 南相馬市からの通学のスクールバスも考えてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) それで、次の質問に移るわけですが、確認はできましたので、創成小、創成中に通うことで他の小・中学校とのハンデがあるならばなるべく避けなければならないと思います。例えば、体育のプール授業です。プールの授業はどうなりますか。

 また、この資料では、児童・生徒一人一人が輝く教育活動として一人一人に寄り添った指導の中でALTなどによる英語教育の充実となっていますが、ALT英語の授業はどうされますか。それともう1つ、お答えいただく前に、次の質問の中学校の部活動についてもお伺いこの場でしたいと思います。

○議長(紺野榮重君) 教育次長。

○教育次長(大原教知君) お答えします。

 プールにつきましては、もともと浪江東中学校にあったプールを解体しており、開校時にはプールがない状況となります。当面のプール授業は、南相馬市内のプールをお借りすることなども視野に入れて行っていきたいと思います。

 ALTにつきましては、二本松市で再開中の学校に1名が在籍しております。新設校でも同様にALTによる英語教育を行えるよう必要な環境整備に努めてまいります。

 続きまして、中学校の部活動ですが、部活動は、学校の指導体制や子供の意向などを含めて総合的に判断していくことになります。少ない人数での開校となりますので、個人種目が主になることを想定してございます。また、近隣学校や地域の方と協力するなどで、今後の部活動の在り方を検討してまいりたいと考えてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) もう次の質問の答弁が次長からあったようなんですけど、というのは私なぜこんな質問したかというと広域連携の必要性を訴えたかったわけです。参考までに南相馬市小高区の4つの小学校は今年4月から小高小学校で再開し、合同授業を行ってます。小高中学校においても元の校舎で再開しています。プールの授業を問い合わせてみると、両校とも震災前の既存プールを改修し、今年の夏はプール授業を行ったそうです。プールがなければ、私は借りればいいと思っています。

 外国語指導助手がいなければ、南相馬市からのお手伝いをいただければいいのかなと思っております。

 さらに、部活動については、団体競技に参加したいというのであれば、小高中学校の部活動にも参加させていただくというのも一つの手だと思っております。

 つまり、広域連携をすべきと考えますが、県教委を交えて南相馬市、南相馬市教委、町教委とこういったものを協議の場をもつことも必要ではないかと思いますが、いかがお考えでしょうか。

○議長(紺野榮重君) 教育次長。

○教育次長(大原教知君) 近隣市町村との広域連携の必要性は強く感じております。内容にもよりますが、必要かつ有効なものについては、先方と良く協議し、相互理解のもとで取り組んでまいりたいと考えてございます。

○議長(紺野榮重君) 12番、山崎博文君。

12番(山崎博文君) ここで大切なのは、当然応分の負担はすべきだと。お願いばかりして、こちらで負担しないのはいかがなものかと思っております。

 それと、その協議の場を持っていただけると理解してよろしいんでしょうか。

○議長(紺野榮重君) 教育長。

○教育長(畠山熙一郎君) 双葉郡の一番北で南のほうはまだ復興が時間がかかるという特殊な状況から北隣の自治体の教育長同士なんですが、お互いに色々とお世話になりますと、もっぱら我々がお世話になることが多いんですが、何かありましたらまたご相談に伺いますという話はしてございますが、正式な会議をまだ立ち上げるとかそういうことについてはまだ具体的なところまではいってございません。

 

 

今日はここまで。