<福島民友ニュースより>
市長選「現職4連敗」 除染や復興の遅れで“落選ドミノ”
震災と原発事故後の県内市長選で、現職首長の落選が止まらない。二本松市では新人の元市議が、3選を目指した現職を破り、今年の市長選は郡山、いわき、福島に続き現職4連敗。ほかにも、双葉町で現職が辞職に追い込まれ、小野町、富岡町で現職が新人に敗れ、さらに広野町も今回、現職が敗退した。
二本松市長選では、争点は震災後の復興施策に加え、今後の地域振興の在り方などが争点となり、郡山、いわき、福島ほど復興施策はクローズアップされなかった。それでも新人は市政刷新を訴え、市民は新たな風を取り入れる方向を選んだ。市民の閉塞(へいそく)感、行政への不満が見て取れる。
現職が敗れた首長選はいずれも震災、原発事故後の対応、除染や復興の遅れが現職への強い不満となって票が新人に流れた点で共通する。
県内では12月、現職と新人が争う相馬市長選が予定され、来年は1月に南相馬市、伊達市、喜多方市で市長選を予定、秋には知事選を控える。現職に厳しい風が吹く中、行政や政党の市民の声を聞く姿勢が問われている。
(2013年11月25日 福島民友ニュース)
*県内の首長選挙では、ドミノ倒しのように現職の落選が続いています。はたして原発事故が発生していなかったら、このような結果が出たのだろうか。除染や復興の遅れに対する不満などが、住民に身近な選挙に表れた結果ではないかと思います。
双葉郡では人口も面積も一番多く広い浪江町。意見は実に多様化し、また3区域に編成された中で、町民の皆さんが「帰る」・「帰らない」どちらの選択をしても不利益が生じないための施策、また生活再建のための賠償問題、さらに除染、仮置き、中間貯蔵施設、最終処分場など一自治体では解決できない課題が本当に多岐に亘っており、原発災害後の対応の難しさを一議員として実感しています。
さて、今日は全員協議会がありました。案件は先週のブログ(http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=3dc7e10d943fba54f3b81d8233a41a6c)でふれた「町総合医療センター」について。
副町長から経過説明を自分なりに要約すると、「マスコミ取材は、課長以上が受けている。20日(新聞記事が掲載した日)の庁議において取り扱いについて注意をし、21日には担当する課長に厳重注意した。今後、マスコミ対応について各課長への研修会を考えている」。町総合医療センターについては、「まだ決定したことではないが、二本松市に予定ている復興公営住宅が2か所になれば、入居者が多い公営住宅の方に建設したい考えはある。しかし、県・二本松市の協議をまずは踏まえなければならない」。
担当課長からは、これも自分なりの要約ですが、「18日の全協には資料を作成し出席の準備をしていた」。事務局では事前に出席するとは聞いていないと説明を受けましたが・・・。これを問うても言った・聞いていないになってしまうためスルー。「19日にマスコミの取材を受けたが、20日の記事は私の真意ではなく憤慨している。センター建設についてしっかり今後も取り組んで行く」。
この件にしても、災害が無ければマスコミ取材を受けることはほとんどなかったことであり、原発災害後の対応の難しさか・・・。
なんでも震災のせいにして片づけるのは誰でも出来るし、逃げていることに他なりません。
苦しいのは解りますが、長と言う責務を重く感じて欲しいですね。
また、課長以上ぐらいの幹部の方々の情報管理という点で、認識が薄いのではないでしょうか・・・。
ただ、一番は市民や町民の意識変化だと思います。
今までなら、地方土壌による県や国とのパイプなどの保守的利益誘導型を求めていたと思います。
それが、危機管理やリーダーシップなどを優先するように変化したと考えます。
その変化に対応出来なかった市長や町長が落選しただけだと思いますよ。
口先だけの八方美人より、強いリーダーシップが必要です。
決定機関(議会も)にも同じことが言える。