博文(ひろぶみ)通信

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あぶくま抄(7月20日)より

2014-07-20 21:04:54 | 日記

<福島民報あぶくま抄ニュースより>

 

 米国時間で45年前のきょう、人類は初めて月面に立った。世界中が興奮に包まれる。福島民報の1面は「重い宇宙服に身を固め、地球人の代表がしっかり大地を踏みしめた」と世紀のニュースを伝えた。
 ケネディ米大統領は1961年、10年以内に人間を月に送り、地球に無事帰還させると宣言した。ソ連との宇宙競争に勝ち抜くという強い意志表明だった。多額の費用が必要になると国民に理解を求める。訓練中の火災で飛行士3人が亡くなる悲劇を乗り越えた。歴史的政治家が軌道を敷いた米国の夢は構想から8年で実現する。
 安倍晋三首相は原発事故の避難者の気持ちに寄り添い、しっかりと支援すると公言する。「仮の住まい」である災害公営住宅の整備に向け用地確保を約束したが、肝心の帰還時期について決して語らない。政府は帰還困難区域の大半の空間放射線量が7年後、除染すれば避難解除の段階にまで下がる試算を発表した。それでも、戻れるか教えてくれない。
 今夜は半月だ。夜空を見上げて、仮設住宅の住民は何を思うのだろう。懐かしい夏祭りか、古里の川に舞ったホタルの明かりか。「戻りたい、帰りたい-」。夢はいつ満ちる。

( 2014/07/20 09:05カテゴリー:あぶくま抄


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