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昨日のGⅠ大阪杯は4歳のベラジオオペラが勝ちました。直線でローシャムパークに交わされそうで交わされないところが何ともしぶとい感じがしました。4歳劣勢の見方は、他の4歳勢が、ソールオリエンス7着、タスティエーラ11着ですので、的外れでもなかったと思いますが、同世代で一番成長力があったのはこの馬だったと解釈しています。3着のルージュエヴァイユも内を鋭く突っ込んできましたが、一番賞賛したいのは4着のステラヴェローチェで、距離が2400なら交わしていたかも知れません。よくぞここまで戻ってきてくれたなと思います。馬券の方は、ディープ×ノーザンダンサー系の血脈を評価してプラダリア主軸としましたが、母系のノーザンダンサー重視自体は間違いではなかったにせよ、この馬はGⅠの壁を突破する底力がちょっと足らない印象です。現状ではまだGⅡまででした。
さて、桜も開花していよいよ4月。今日はクラシック第一弾の桜花賞を検討してみます。去年はリバティアイランドの独壇場でしたが、今年はなかなかの混戦模様です。3歳牝馬の一冠めはどの馬が獲ることになるのでしょうか。
桜花賞【2024年4月7日阪神11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
桜花賞の過去10年データ、好走馬一覧(2024年4月7日阪神11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
1)持ち時計
過去10年の良馬場での勝ち時計の平均は、全体時計で1分33秒0、上がり脚の平均が33.2秒です。去年のリバティアイランドや一昨年のスターズオンアースが1分32秒台、ソダシに至っては1分31秒台ですから、良馬場でレースが行われれば、1分32秒台、上がりも33秒を切る可能性があります。ちょっと数が多いのですが、今回の出走メンバーの持ち時計上位を並べてみます(〇数字は人気順)。
・アスコリピチェーノ 12/10阪神 阪神JF ③1着 1分32秒6 33.7
・ステレンボッシュ 12/10阪神 阪神JF ⑤2着 1分32秒6 33.5
・コラソンビート 12/10阪神 阪神JF ②3着 1分32秒8 34.1 ※訂正
・クイーンズウォーク 02/10東京 クイーンC ①1着 1分33秒1 33.4
・キャットファイト 09/09中山 アスター賞 ④1着 1分33秒1 33.7 稍
・スウィープフィート 03/02阪神 チューリップ賞 ④1着 1分33秒1 34.3 稍
・イフェイオン 11/04京都 未勝利 ②1着 1分33秒3 34.3
・セキトバイースト 03/02阪神 チューリップ賞 ⑨2着 1分33秒3 35.6 稍
・ルージュスエルテ 02/10東京 クイーンC ④3着 1分33秒4 33.5
・シカゴスティング 12/10阪神 阪神JF ⑫5着 1分33秒4 35.2
・ハワイアンティアレ 03/02阪神 チューリップ賞 ⑮3着 1分33秒4 34.7 稍
・チェルヴィニア 10/28東京 アルテミスS ①1着 1分33秒6 33.3
・タガノエルピーダ 03/02阪神 チューリップ賞 ①4着 1分33秒6 35.6 稍
・ボンドガール 10/07東京 サウジRC ①2着 1分33秒7 34.1
1⃣リバティアイランド 12/11阪神 阪神JF ①1着 1分33秒1 35.5
2⃣コナコースト 03/04阪神 チューリップ賞 ⑥2着 1分34秒0 33.7
3⃣ペリファーニア 03/04阪神 チューリップ賞 ②3着 1分34秒0 33.9
以下は、過去10年のレースで3着以内に入った馬たちの傾向です。
2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇チューリップ賞 17頭 (スウィープフィート⑤1着 セキトバイースト⑨2着
ハワイアンティアレ⑮3着 タガノエルピーダ①4着
ワイドラトゥール⑦13着 ショウナンマヌエラ⑩14着)
〇阪神JF 4頭 (アスコリピチェーノ③1着 ステレンボッシュ⑤2着)
〇フィリーズR 3頭 (エトヴプレ⑪1着 コラソンビート①2着
セシリエプラージュ⑫3着 シカゴスティング③12着
ジューンブレア⑨13着)
〇クイーンC 2頭 (クイーンズウォーク①1着 ルージュスエルテ④3着)
ちなみに、レース間隔で一番多いのは、中4週のチューリップ賞組、ついで中4ヶ月の阪神JF組で、上と符合しています。
3)血統
ディープインパクトが席捲していた時代が過ぎ、近年は傾向が変化してきている感じもします。難解ですが、ここ2年はドゥラメンテ産駒が勝ちましたし、母父にもキングカメハメハが目に付きますので、母系のキンカメ系(ミスプロ血統)を拾っておきます。 ※ND=ノーザンダンサー
・クイーンズウォーク :父キズナ(ディープ系)/母父Harlington
・セシリエプラージュ :父ブリックスアンドモルタル(ND系)/母父キングカメハメハ
・チェルヴィニア :父ハービンジャー(ND系)/母父キングカメハメハ
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されているポイントは以下のとおりです。
①近年は非トライアル組が6連勝中
②相手はトライアル組の中位人気馬:チューリップ賞・フィリーズR組の複勝率40%
③優勝馬はすべて前走③人気以内
④芝1600重賞3着以内orOP勝ちの実績がない馬は苦戦
条件的に浮上するのは、アスコリピチェーノ、クイーンズウォーク、チェルヴィニア、ボンドガール、ライトバックの5頭で、相手となるのはタガノエルピーダあたりでしょうか。
5)結 論
レガレイラは皐月賞に向かいますが、3歳牝馬の頂上決戦としては現状でベストのメンバーがそろいました。2歳時に実力上位と見られていたチェルヴィニア、ボンドガールらが阪神JFに出走しなかったので、アスコリピチェーノらとの力関係が未知ですが、今年の3歳牝馬は全体的にレベルが高そうです。構図としては、阪神JFを好時計で勝ったアスコリピチェーノと非トライアル組のチェルヴィニアやクイーンズウォークらの争いかと思いますが、阪神JFでクビ差2着のステレンボッシュと朝日杯3着のタガノエルピーダも上位争いにくい込んできそうな感じがします。穴候補も含めて目移りしますが、今のところ、阪神JF1着に敬意を表してアスコリピチェーノを中心視して、以下のようにまとめておこうと思います。
◎アスコリピチェーノ 〇ステレンボッシュ ▲イフェイオン △タガノエルピーダ
でもまあ、こんなにうまくは決まらないと思います。あとは、調教を見ながら考えることにしましょう。
明日は土曜の重賞を見てみます。本日もお読みいただきありがとうございました。昨日は季節外れの暑い一日でしたが、今朝は雨が降っていてびっくりです。無事な一週間になりますように。
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