昨日の弥生賞は⑥人気のコスモキュランダが勝ちました。久々に鞍上デムーロの雄叫びが聞けた感じです。逃げたシリウスコルトが3着に逃げ残りましたが、レース前半が60.4(後半59.4)で勝ち時計が1分59秒8ですから、それほどスローペースだったわけでもないでしょう(ちなみに、この日は6Rの未勝利戦が同距離でしたが、逃げ馬が勝って、稍重で2分01秒4(前半61.4-後半60.3 上がり35.7)でした)。3角手前でまくっていったデムーロの勝負勘が結果的には鋭かったということでしょう。馬も上がり34秒台の末脚でよくこれに応えました。2着のシンエンペラーはさすがの強さで、本番の皐月賞に向けて、いいステップになったと思います。後ろから追いかけたトロヴァトーレとダノンエアズロックの人気両馬が全然走らなかったのはちょっと意外でした。確かに馬体重は増えていましたが、調教は悪くなかったと思うので、久々で勘が戻ってなかったのでしょうか。いずれにしても、これで両馬がGⅠ戦線に乗るのはかなり苦しくなった印象です。馬券の方は3着のシリウスコルトを切ってしまったので、残念ながら外れでした。4着のエコロレイズが交わせればよかったのですが、クビ差足りなかったですねぇ。交わせると思ったんですけど……。まあ(いつもながら?)次があるでしょう。
さて、週の頭の今日は日曜の重賞展望で、阪神の桜花賞トライアル、フィリーズレヴューを検討してみます。チューリップ賞に比べると、桜花賞との関連性はイマイチですが、去年⑪人気が3着したように、例年馬券的な妙味はこちらの方が大きいので、食指の動くレースです。
フィリーズレビュー【2024年3月10日阪神11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
報知杯フィリーズレビュー(桜花賞トライアル)の過去10年データ、好走馬一覧(2024年3月10日阪神11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
1)持ち時計
過去10年で良馬場施行は8回でしたが、良馬場での勝ち時計の平均は、全体時計で1分21秒3、上がり脚の平均が34.9秒です。去年勝ったシングザットソングが、1分20秒7、35.4秒、その前のサブライムアンセムが1分19秒9、34.2秒ですから、良馬場の目安として、1分20秒台、上がり34秒台くらいの時計が必要です。今回のメンバーで持ち時計上位の馬は以下のとおりです(〇数字は人気順)。
・カルチャーデイ 11/04京都・ファンタS 1分20秒4 34.2 ⑮1着
・ドナベティ 11/04京都・ファンタS 1分20秒5 33.9 ⑨2着
・シカゴスティング 11/04京都・ファンタS 1分20秒5 33.9 ⑫3着
・コラソンビート 11/04東京・京王杯2S 1分20秒6 33.2 ①1着
・ロゼフレア 12/23阪神・万両賞 1分20秒7 34.5 ⑤1着
・バウンシーステップ 12/09中京・つわぶき賞 1分20秒9 33.7 ②1着
1⃣シングザットソング 02/04京都・エルフィS 1分34秒7 33.2 ⑤3着
2⃣ムーンプローブ 12/11阪神・阪神JF 1分35秒9 38.6 ⑭17着
3⃣ジューンオレンジ 02/04小倉・かささぎ賞 1分09秒4 34.1 ②5着
時計的には、大荒れだった昨秋のファンタジーS組が上位ですが、阪神JFの成績を考えれば、コラソンビートが最も評価されるでしょう。次がシカゴスティングでしょうか。バウンシーステップも軽視できませんが、上がり脚に着目すれば、そのバウンシーステップに前走つわぶき賞で完敗を喫したビーグラッドが、新馬戦で33.6の上がり脚を使っているのは押さえておく必要があります。あとは春菜賞組(オメガウインク、キャンシーエンゼル)でしょうか。
以下は、過去10年のレースで3着以内に入った馬たちの傾向です。
2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇阪神JF 10頭 (コラソンビート②3着 シカゴスティング⑫5着
ドナベティ⑬8着 カルチャーデイ⑦16着)
〇1勝クラス 4頭 (セシリエプラージュ④4着)
〇エルフィンS 2頭 (マーシーラン⑥6着)
〇万両賞 2頭 (※該当馬なし)
〇未勝利 2頭 (レディマリオン①1着)
ちなみに、レース間隔では中3ヶ月(阪神JF以来)が突出して多く、次いで中2週・中4週です。
3)血統
なかなか難解ですが、ここ3年では父系のモーリス、母父のシンボリクリスエスが目に付く感じがありますので、ロベルト系を拾っておこうと思います。
・バウンシーステップ:父モーリス/母父ステイゴールド(サンデー系)
・オメガウインク:父ロジャーバローズ(ディープ系)/母父Red Ransom
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されているポイントは以下のとおりです。
①前走GⅠだった馬を評価
②関西圏でのレース実績必要
③前走は西日本の競馬場(京都・阪神・中京・小倉)が中心
④小柄な馬(440㌔未満)は割り引き
データ分析:報知杯フィリーズレビュー 今週の注目レース JRA
阪神JF組がそろって小柄なので④を満たせません(コラソンビートは前走438㌔でした)。②~④ではバウンシーステップ、ポエットリーなどが浮上してきます。データ的には、阪神JF組の4頭とこの2頭の対決という構図でしょうか。
5)結 論
JRAのデータ検証で馬体重の条件が満たせませんでしたが、実績的にはコラソンビートが優位だと思いますし、シカゴスティングの次位評価も動かしづらいと思います。これにバウンシーステップを加えた3頭がまずは上位候補と考えられます。ただ、チューリップ賞の結果からも、例年のごとく人気薄が馬券に絡む可能性は大きいので、ポエットリー、ロゼフレアなどと、未勝利勝ちしたばかりのレディマリオンにも警戒が必要と思います。今日のところは、阪神JF組ではなく、バウンシーステップを◎にしておきます。
明日は大阪杯のステップレース、金鯱賞を検討してみようと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。天気予報士によれば、東京のソメイヨシノの開花は今月の20日前後ということなので、あと2週間あまりです。今日も一日無事であるよう祈ります。
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