HIRO-P'S ROOM

撮影場所:富山県 相倉合掌集落 2024年11月

西国33ヶ所巡り PART1

2008-10-14 22:20:44 | 西国33ヶ所巡り


 昨日のブログでも紹介したように10月12日にスタートした「西国33ヶ所巡り」。今回は初回ということで、キャンプツーリングを兼ねて、和歌山県内の三つのお寺を御参りしてきました。

10月12日
 コース:自宅(奈良・橿原)→(R169・309・42)→熊野市→(県道141オレンジロード)→新宮→(R42・新宮那智道路)
→那智勝浦IC→(県道46)→那智の滝→(県道46・R42)→古座→(県道38・R371)→一枚岩キャンプ場
 距離:270㌔

 12日(日)と13日(月・祝)は10月の唯一の連休。本当は9月の連休に「西国33ヶ所巡り」をスタートしたかったのだが、その時は雨の日があったので、この連休になった次第。今回の連休は晴れの予報なので、雨は心配いらないだろう。慣れたR169を南下して、熊野路を目指す。今回のコースは日帰りでも無理をすれば行けるコースだが、三つのお寺に御参りすることから、1泊にした。南紀地方は、しばしば訪れるが、宿泊となるともう5年以上前にツーリング仲間で白浜で1泊した時以来。あまり、旅行気分に浸ることなく太平洋に出た。



 今回は、海沿いを思う存分走るので、熊野市から新宮市へは県道141号、通称オレンジロードを走る。すぐそばに海があることを忘れさせる景色が広がっていたが、大した道でもなかった。自宅から新宮まで、休憩を入れて3時間20分。R42経由の場合で3時間15分だから、時間短縮の効果もなし。信号がないので、走りやすい道ではあった。
 新宮の町を過ぎた所で「新宮那智道路」という自動車専用道↑が新たに完成していた。よくある「全通するまで無料で走れますよ」の高速道路だが、こんな地域にもわずかの区間ながら、できたことにびっくり。信号がないから予想よりも早く那智山に到着した。



 那智山は、前回も紹介したように大学時代に卒業旅行で訪れて以来8年目。その間に世界遺産に登録されて一躍脚光を浴びたところでもある。前回は3月の平日に訪れたこともあって空いていたが、今回は人だらけ。バイクを置く場所に一苦労する。結局熊野交通直営とかいう有料駐車場(実は会社で「無事故無違反100日か120日運動」というのに参加しているので、路駐ができない・・・)に入れて、歩く。
 まず最初に参道を登って、朱色の門のある所まで行く。そこで滝が見えたので、「この門は違う建物のもの」と勘違いし、滝の方に向かって下る。獣道みたいなところを下ったところに、また参道の階段が現れ、さらに下ると、「那智の滝」に到着。今回は御参りが目的なので、写真撮影もそこそこに滝の前へ行く。と、ここまで来てようやく気づいたのだが、周りの参拝客はなぜか二礼二拍手一礼をしている。「仏様の前は手を合わせて拝むのでは・・・」と思いながらも、二礼二拍手一礼をした後、近くにあった那智山の地図看板を見たら、何と、目的の西国第一番礼所「青岸渡寺」は、先程の朱色の門の先にあった。というわけで、また来た道を戻る、というより登る。「那智山」と書くだけあって、戻るのも一苦労。ようやく西国第一番礼所「青岸渡寺」にたどり着いた。



 それほど境内は広くはないが、西国第一番の礼所だけあって、ひっきりなしに人が御参りに来る。ボクもそれらの人に混ざって、これから始まる巡礼の無事を願って御参りを済ます。



 このお寺の朱印は、8年前に来た時のものがあるので、今回はパス。以前にも紹介した、朱印をここでもう一度、掲載します。



 ちなみに朱色の門の正体は、このお寺の横にある「熊野那智大社」のものだった。以前紹介した(記事はこちら)、「熊野本宮大社」、「熊野速玉神社」とこの神社をあわせて「熊野三山」と呼ばれているが、ボクの知るかぎり、お寺の横に神社があるというのは、ここが初めて。ちょっと違和感を感じたのはボクだけだろうか。
 さて、御参りを済ますと、もう14時半を回っていた。さすがにお腹が空いてきたので、那智駅前に広がる海岸でお弁当でもと思い、以前寄ったことのあるコンビニに向かうと潰れていた。仕方なく同じ町にあるAコープで昼食と、今日、明日のキャンプの食材(といってもレトルト)を買いに行くと、何か値段が上がっている感じがした。惣菜の弁当なら以前なら400円前後、レトルトのカレーなら以前なら80円前後であったはずなのに、弁当で600円前後、レトルトのカレーで100円以上している。こんな所で物価上昇を実感するとは思いもしなかった。



 遅い昼食後、古座川にあるキャンプ場を目指す。ここは以前、ツーリングで立ち寄ったところだが、その時はキャンプができるとは知らなかった。山間にあるので、それほど混みそうな感じはしないが、日のある内にテントを貼っておきたい。そう思って、昼食後寄り道をせずにここを目指したのだが、途中予期せぬルートミスを犯してしまい、往復15㌔ほどロスをする。なので、到着したのは、17時を回っていた。
 「古座川一枚岩キャンプ場」。ツーリングマップルには「日本のエアーズロック。高さ100m、幅500m。国指定天然記念物」と書いてあり、以前、立ち寄った時はその迫力に圧倒された。ただ、あの場所のどこにテントを貼れるのかと思っていると、駐車場が、テントサイトだった。いや、河原でもテントを貼ることができて、そちらの方は無料(ちなみに駐車場のサイトは1,000円)なのだが、ちょっと石がゴツゴツしていて、疲れが取れそうにない。まぁどちらのサイトを選んでも、水道とトイレしかない、近頃では珍しい開放的なキャンプ場であった。
 バイクから荷物を降ろし、テントを貼り終わるとちょうど日が暮れて、巨大な岩の上からお月さんが顔をだした。今日は、月夜になりそうだ。



 月の明かりのもとで、レトルトのカレーライスとチキンラーメンを食べる。ソロキャンプなので、これで充分。さっさと夕食を済ませ、温泉に向かうことにする。今日の温泉は「美女湯温泉」。ツーリングマップルによると「山里の素朴な同名公衆浴場」とあり、営業時間は20時までとある。このキャンプ場ですら、ひっそりしているのだが、さらに山間部に進んだところに、温泉があるのかと半信半疑でバイクを進める。R371は未だ未開通部分があり、一度この道を突き進んだ時は「これが本当に国道か」と思うほど、とんでもない道だった。その道を少しとはいえ、その温泉を目指して、真っ暗な中、突き進む。途中、「美女湯温泉」左の看板が2箇所出ているのだが、どんどん山間部に入っていって、最後はイタチが道を横切る始末。結局、Uターンして戻ろうかと思っていると、ようやく民家の灯りが見えてきて、「本当にこれが温泉か」と思う建物が目指してきた「美女湯温泉」であった。
 それでも、来た道があまりにも何もない暗闇の道だったので、狸にでも騙されているのではと思いながら、扉を開けると、これまたどうみても民家の玄関にしか見えない。玄関でブーツを脱いで、居間でくつろぐおばさんに声をかけると、なんとこの人が管理人であった。300円を払って、温泉(?)へ向かう。といっても廊下を挟んだだけ。これまた普通の家の脱衣場で着替えて、湯船に向かうと、普通の家よりかは大きな湯船があって、一人おじさんが体を洗っていた。
 単純泉なのだろう、少しぬめりのあるお湯で疲れを流す。ちなみにこのおじさんは、ここの管理をしているといい、バイクの話で花が咲き、今の若者の状況、年金の話とず~っと話をしていた。なんでも昔「ライラック」というバイク会社に勤めていたらしい。まさかこんな山奥の温泉で話が弾むとは思わなかった。
 この温泉を出るとまた暗闇の中をひたすらキャンプ場を目指して、帰る。帰りはおばさんに聞いた道を帰ったので、行きよりは距離が短くて済んだのだが、真っ暗闇の中、走るのはなんともいえない怖さがあった。キャンプ場に付くと、さすがは水とトイレしかないところ。ボクの他にも2組のグループ客と1人がテントを貼っていたのだが、21時には皆寝静まって、マナーのいいキャンプ場であった。



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