トップの写真は、今日撮ったものです。雪山が写っているので、「どこへ行ってきたの?」と思われるかもしれませんが、奈良県内、しかも自宅からだと90分で行けるところなのです。昨日の夕方から急に冷え込んできましたが、まだ11月3日というのに、県内で雪が積もっていてびっくりしました。
コース:自宅(奈良・橿原)→(R309他)→天川村・御手洗渓谷→(R309・行者還林道)→上北山村
→(R169)→自宅
距離:125㎞
今日は、祝日なので休み。昨日は木枯らしが吹いて一気に寒くなってきた。今日は風がないけど、冬を思わせる寒い天気・・・それでも午後から紅葉狩りをしに、F650GSダカールで天川村の御手洗(みたらい)渓谷へ行ってきた。
R309を南下していると、黒滝村の道の駅近くにあった電光表示板に、「雪、チェーン必要」という文字が・・・「チェーン」が必要な区間は、今日走る予定の「行者還林道」の一つ北を通る、「洞川高原林道」(五番関トンネル経由)の方だが、本当にこの時期に「チェーン」が要るのだろうか?「紅葉」を見に来ているのだから、「雪」を見に行くような装備も服装もしていない。ちょっと不安になりながら先に進む。
天川村の「御手洗渓谷」の紅葉はちょうど見頃(↑の写真)。観光客が多く訪れていないのもいい。
ただ、ここから行く手を見ると、「雪山」が・・・「チェーン」の掲示は、本当かもしれないが、対向車にビッグスクーターのタンデムが現れたので、「まぁ行けるところまで行こうか」という感じで先へ進むことにした。
「御手洗渓谷」から先は、「行者還林道」という冬季通行止めの林道に入る。面白いことに、この林道は「国道309号線」で、ネットで調べたら、起点が熊野市、終点が大阪市平野区とあった。大阪府内では片側2車線の国道が、末端まで来ると冬季通行止めの林道になる。この林道も災害で度々通行止めになるが、今日は「雪」の影響さえ受けなければ、走れそう。序盤は天の川沿いの渓谷を走る。紅葉の中、進む。
↑クリックすると別画像になります。
途中、開けたところから山を見てみると、紅葉のじゅうたんの上に雪が積もっていた。上から、雪山、紅葉、深緑と3つ揃っているのが珍しい。雪山は見るつもりはなかったのだが・・・
先に進むにつれて、少しづつ標高が上がるのか、落葉しているところもあった。そういったところは、イチョウがちょうど見頃になっていた。黄色がまぶしく感じる。
渓谷に別れを告げると、「行者還トンネル」に向かって、一気に標高を上げる。大峰山の方角を見ると、こちらも紅葉真っ只中なのに、雪が積もりしかも山頂付近は霧が被り、それを夕日が照らすという独特な雰囲気に包まれていた。写真ではなかなかうまく表現できなかったが、この時期としては珍しい景色ではないかと思う。
同じ場所から下界を見ると、遥か下のほうに先ほど通ってきた道と渓谷が見えた。
さらに上っていくと、道端に雪が積もり始め、「まずいなぁ・・・」と思っていた頃にサミットの「行者還トンネル」が見えてきたので一安心した。バイクから降りて、雪が積もっているところへ行く。10㎝くらい積もっているだろうか、まさかこの時期に雪が見れるとは思わなかったし、今まで一番早い時期に雪を見た。今年は暖冬と聞いていたが本当なのだろうか。
↑の写真を見ても分かるように、トンネルの入り口部分だけ凍結していた。そろりそろりバイクを進め、無事、凍結部分を乗り越える。このトンネルを越えると、上北山村に入る。上北山村の方は、雪が少なく、無事下れそうだ。
R169に向かって、「行者還林道」を下る。上北山村の紅葉も見事で、走りながら満喫する。山々が燃えるこの時期のツーリングは、ある意味、1年の中でもっとも魅力的な時期なのかもしれない。今年は雪が積もって、例年とは違った景色を楽しむこともできた。
無事、R169に入り休憩する。夏場に比べて日が短くなっているので、17時というのに、薄暗くなってきた。ここから自宅までは1時間ちょっと。R169に設置された温度計は「4℃」を表示していて、本当に寒いことに気付く。11月に入ったばかりというのに、紅葉や雪まで見れて、いつもとは違うツーリングを楽しむことができた。