昨日のブログで書いたように、独・伊・英、外車3メーカーのバイク試乗会は盛況で、予約が午後になってしまったので、それまでの間、以前訪問したことのある、三木鉄道の三木駅を訪問しました。
2006年12月3日に、この駅を訪問していて(記事はこちら)、その時はまだ営業中でしたが、赤字のこの鉄道を廃線にする案に賛成する市長が選挙で当選を果たし、今年の4月1日に廃止、バスに転換されました。廃止時は多くの乗客でにぎわったそうですが、その後はどうなったのか分からず、もう跡形もなくなっているのではないかと思いながら、向かいました。あまり地図で確認はしなかったのに、運良く路線バスの後ろに着いていくことができ、迷うことなく三木鉄道、三木駅に到着。意外にも、↑の画像のように、施設は以前のままで、以前訪問した時とさほど変わっていない感じ。駅前にはタクシーが客待ちしていて、車両も2両留置されているので、廃線から半年経っているのに、営業中のような雰囲気すら感じられました。
2008年9月23日撮影
2006年12月3日撮影
たまたま前回の訪問時と同じようなアングルの画像があったので、3点紹介してみましょう。まずは駅舎正面。廃線後は、代替バスの乗り場になっていますが、駅舎の中は閉ざされていて、中に入ることはできません。入り口の部分には、ベンチが置かれて、バスの待合場所になっていました。ただ、それ以外は時計が設置されて、左端の電話ボックスが新調されたくらいで変化はなし。その時計も次に紹介する画像の改札口にあった時計のようです。
2008年9月23日撮影
2006年12月3日撮影
改札の様子。ここも廃線前と対して変わっていないようです。広告の看板もそのまま。改札口の上に設置された時計が表に移動されたようです。改札口の向こうには車両が見えるし、本当に営業中の感じがします。
2008年9月23日撮影
2006年12月3日撮影
駅構内の様子。無点灯の信号機がもうここに列車が来ないことを示しているようです。営業時は、1両編成のディーゼルカーで6.6㎞先の厄神駅とこの駅との間を1時間毎に行ったり来たりしていたのです。
駅舎の横にある木造の自転車置き場。この駅の配線からして、昔は荷物取扱所として機能していたのでしょうか。陸上輸送は鉄道輸送からトラック輸送にシフトして、今はこうやって自転車置き場にしか機能していませんが、最盛期を偲ぶ建造物と思います。自転車が今でも置いてあるのは、代替バスに乗る人のものでしょうか。その代替バスは1時間毎に同じ厄神駅を結んでいて、日野の「ポンチョ」という、日産の「キューブ」をそのまま大きくしたような、かわいいバスが使われていました。
お昼前のひと時。駅前はタクシーと、せっせと電話帳の配達なのか、車から降ろして台車に乗せている人、たまに来る観光客の車くらいでのんびりとした時間が過ぎていきます。そこへ電動カート(?)に乗ったお年寄りが通り過ぎていく・・・廃線になったからといって、人通りにあまり変化のなさそうな感じがします。5年、10年と経つと、ここはどのような感じになっているのでしょうか?