HIRO-P'S ROOM

撮影場所:富山県 相倉合掌集落 2024年11月

片鉄ロマン街道

2008-11-07 21:12:12 | サイクリング

 しばらく更新が止まってしまいました・・・まぁこれには訳があって、今回と次回の記事を読んでもらえれば分かると思いますが、それに加え、また風邪を引いてしまい、全く調子の上がらない一週間となってしまいました。気温も下がる予報が出ているし、晩秋の季節に入ろうとしているのが分かります。

 さて、11月2日、3日は連休だったので、岡山県内へ自転車レースの参戦がてら、泊りがけでサイクリングに出かけました。レースは11月3日開催だったので、2日は備前地方にある鉄道の廃線跡サイクリング。今回はゴルフヴァリアントで早朝7時前に出発し、吹田で現役大学生のM君を拾って、山陽道の和気ICで降り、備前市の「備前市サイクリングターミナル」を目指します。世間は3連休の中日。中国道で7㌔の渋滞にはまったもののその後は順調で、目的地には10時半に到着しました。



 ここで、大阪在住のK氏、M氏と岡山県在住のT君と11時に合流する予定。ボク達は30分前に到着したので、ゆっくりと自転車の組み立てと着替えを行うことができました。その間にT君も到着。秋晴れの下、すがすがしい気分でサイクリングできそうな予感です。が、、、肝心のK氏、M氏の乗った車が集合時間になっても到着しない・・・結局事故渋滞とやらで、この時はまだ兵庫県の明石市を走っているということなので、3人で走り出すことにしました。



 ボクの自転車はもっぱらレース専用で、トレーニングで一般道を走るものの、距離は1回で10㌔ちょっと。今回走る「片鉄ロマン街道」は片道34.23㌔と、結構な距離があります。ツーリングマップルを見ると海が近いことが分かったので、片上湾に向けて、ペダルをこぐことにしました。



 あっさりと海へ出て、片上湾を少し走ってみることにしました。自転車で海岸を走るのは何年ぶりだろう・・・このあたりは瓦の産地なので、あちらこちらに煙突が建っています。遅れている2人のことも考えて、小さな波止場を見つけたので、そこで休憩・お昼寝タイム。こんな所を見つけてのんびりできるのは自転車ならでは。穏やかな瀬戸内海を見ながら、しばし休憩をしました。



 さて、片上の街中を走っていると、偶然にもK氏とM氏の乗った自転車と合流できたので、ようやく廃線跡サイクリングを開始します。「片鉄ロマン街道」は平成3年6月に廃線となった「片上鉄道」の跡地を利用して、平成15年11月に完成した、自転車専用道。単線の鉄道だったので、道幅はそれほど広くありませんが、全舗装されていて、自動車・バイクは入れないので、快適に走ることができます。
 JR赤穂線の西片上駅から、JR山陽線の和気駅を経て、終点の吉ヶ原駅を結ぶ全長34.23㌔のサイクリングロード。西片上駅から和気駅の間に一つ峠がある他は基本的に吉井川に沿って走るルートなので、初心者でも安心して走ることができる道になっていました。所々に↑のような勾配標識や信号機などが残されていて、雰囲気を盛り上げます。走ってみると、鉄道に乗って旅しているような感じになれます。



 途中駅も残されているところがあって、休憩ポイントになっています。和気から北側は吉井川沿いに走るルート。そこを5台の自転車は25km/hほどで走る。みんなレーサータイプの自転車なので、普段乗っていないボクは着いていくのが精一杯。正直疲れました。まぁギアの選択とか勉強になることもありました。



 終点の吉ヶ原駅。ちなみに駅舎の前に止まっているジムニーは線路の上も走れるように車輪が付いている特殊車です。何が心残りだったかというと、あと30分早く着いていれば、1ヶ月に一度の動態保存運転が見れたということ。こんな所で保存運転が行われているとは全く知らなかったけど、片上鉄道で働いていた車両が今でも第一日曜日に限って運転されています。残念ながら、ボクが行った時は終わっていましたが、有志の手で動かされているのか、保存車両の手入れは抜群。実際、駅名票にペンキを塗っている人や、ディーゼルカーのエンジン整備をしている人、軌道整備をしている人、グッズを売っている人もいて、この空間だけ見れば、営業中の鉄道のようです。



 ↑一日駅長の猫は、ちょっとくたびれ気味?



 ↑DD13の引く客車列車



 ↑きれいに整備された気動車



 ↑客車列車の中はギャラリーになっていて、座ることもできます。



 ↑これだけ見れば、今にも列車がやってきそうな雰囲気がします。

 もう少し滞在したい気がしますが、もうこの時期は日が暮れてきたので、出発地の「備前市サイクリングターミナル」へ戻ることにしました。行きと違い、帰りは吉井川を下ることになるので、基本的には下り。でもみんな明日のレースがあるので、全速力で走ります。それでも和気の町に入る頃には日がどっぷりと暮れてしまいました。



 それでも、ここのサイクリングロードは街灯が点いていて、安心できます。行きは自転車に乗った人とたくさんすれ違いましたが、さすがにこの時間になると稀で、代わりに近所の人なのか、ウォーキングや犬の散歩をしている人が多くなってきました。自転車レースを始めて、和気の町は何度も訪れるようになったのに、このサイクリングロードを走るのは今回が初めて。今回、重たいヒップバックを背負っていたこともあって、今後の課題もありますが、やはりレーサータイプの自転車は速い。20㌔の移動もあっという間です。
 和気の町を過ぎると、おそらく鉄道時代も難所と思われる峠にさしかかります。とりあえず15km/hを下回らないように、ペダルをこぎました。辺りはもう真っ暗。遠くにトンネルの明かりが見えてきたのに、なかなか近づかない。最後の最後で試練を受けることになりました。まぁこうゆう試練も自転車ならでは。試練のトンネルを通過した後は、ゴールに向けてひたすら下り。ヘトヘトになりながらも、走り抜くことができて満足しました。

今日のデータ
走行時間:3h38m08s 走行距離82.31km、平均速度:22.6km/h、最高速度:38.9km/h
備前市サイクリングターミナル:岡山県備前市西片上1011-3、レンタサイクル有り、駐車料無料


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