
PART5 再び雪の猛威
4日目 1月4日
ルート:湯田温泉(山口県)→(R9・2)→山口南IC→(山陽道・中国道)→吹田IC→(近畿道・西名阪道)→柏原IC→自宅
走行距離:512km
4日目は奈良に向けてひたすら帰るだけ・・・なのに、朝、目覚めて外を見ると何と”雪”。朝食を食べて、ロビーの片隅にあったPCから道路状況を確認する。中国道はチェーン規制。まぁもとから山がちの中国道経由で帰るつもりはないけど、山陽道も山口JCTから山口南ICまでチェーン規制。って一区間だけとはいえ、チェーンの付けれないバイクは、どうしようもない。まぁ、雪は今だけのことだろうと9時まで粘ってみたが、終息しないので、仕方なく出発することにした。
出発前のGSはこんな感じ。晴れの日も雨の日も暑い日も寒い日も淡々と走るGSだけど、雪となれば別。瀬戸内海に近いから、雪は積もらないだろうと、この宿泊地を決めたのに、見事に裏切られる。前日降りた小郡ICをやり過ごし、山口南ICから山陽道へ。料金所を出てすぐ係員に停められる。「このバイク、スタッドレスタイヤ履いてますか?」なんて言われても、バイクにスタッドレスタイヤなんてあるわけないでしょ(カブ用のスパイクタイヤはあるらしいけど)。まぁ背の高い異国のバイクだからこんな質問が飛んできたのかも。素直に「山陽道経由です」というと通してくれた。
高速に無事乗れたとはいえ、しばらく辺りは一面の銀世界。路面は濡れているけど、凍結防止剤が捲かれているため滑らない。それでも東進するにつれて、太陽が出てきた。雪が太陽の光に反射してキラキラしながらシールドに舞ってくる。写真で紹介できないのは残念だけど、これを「ダイヤモンドダスト」というのだろうか。バイクに乗りながら、こんな経験ができるのはなかなかない。
防府に入ると雪は少なくなり、富海PAで一休憩。トップの写真も同じPAで撮影したもの。太陽が輝き、今までの寒さも嘘のよう。改めて太陽の力に感謝して再出発!でも、このままの状態で帰れると思っていたら、広島県に入って、宮島SA辺りからまた雪になった・・・せっかく紅葉饅頭でも食べようと思っていたのに、これでは、饅頭食べてて高速通行止め→足止めにもなりかねない。明らかに山口の雪よりも激しく降っていて、再び一面の銀世界の中走る。幸い凍結はしていないから走れるけど、さすがに寒い。広島IC付近でようやく晴れてきた。でも辺りは雪が残っている。山口にしても広島にしても県都でこんなに雪が積もるとは予想もしなかった。西条IC付近は結構山がちで、太陽が雪を照らす中、峠を上っていく感覚は、アルプスでも走っているような感覚になった。
福山SAで昼食を取り、再び自宅に向かって東進する。岡山県は予想通り雪も無く、快調に走る。吉備SAで給油してバイクを見たら、雪で車体がものすごく汚れていた。今回のツーリング、本当に雪に奔走されたツーリングになった。雪で高速が通行止めになったり、雪の中、走ったり・・・この後、宝塚付近でも小雪が舞っていたけど、山口や広島の雪と比べれば大したことはなく、無事、自宅へ帰ってきた。山口を朝9時に出発して、自宅に着いたのは夕方17時。ホンと寒いツーリングだった。