散文的で抒情的な、わたくしの意見

大河ドラマ、歴史小説、戦国時代のお話が中心です。

角川映画、獄門島、悪魔が来たりて笛を吹く

2018年08月02日 | ドラマ
NHKで「悪魔が来りて笛をふく」が放送されていました。録画はしましたが、まだ見ていません。

横溝正史さんの著作をよく読んだのは、ブームであった高校時代でした。

それまでの僕の読書傾向は非常に偏向していて、星新一、司馬遼太郎さん、小松左京、筒井康隆、芥川龍之介。この五名の作品だけを読み、他はほとんど読んだことがありませんでした。

他の作家は全くといっていいほど読みませんでしたが、横溝正史さんは「犬神家の一族」以来、大ブームでしかたから、何作かは読みました。

日本のスポーツ協会の状況などを知ると「いまだに因習的世界」であることを感じます。

しかし僕の住んでいる東京都大田区は、僕が生まれた段階においてもう既に都市であり、「日本の古い因習的なもの」は極めて少なかったと思います。

あるいは僕が知らなかっただけかも知れません。

だから横溝正史が描く「事件の背景となる古い日本の因習的世界」は「一種新鮮であった」ように思います。

映画では市川崑版の「獄門島」が一番好きです。調べてみると原作は1947年ですから、昭和22年に書かれています。

キャストが豪華です。

石坂浩二、大原麗子、佐分利信、司葉子、大地喜和子、ピーター、加藤武、大滝秀治とここまででもかなり豪華ですが、さらに

三木のり平、上条恒彦、松村達夫、浅野ゆう子、坂口良子、小林昭二、、、と素晴らしいキャストが揃っています。

大原麗子さんが驚くほど美しく、坂口良子さんはかわいい。

が、お二人とも故人です。惜しいことだと思います。それに他のキャストも故人となった方が多い。当時において年齢が高かったから仕方ありませんが、これもまた惜しいことだと思います。