散文的で抒情的な、わたくしの意見

大河ドラマ、歴史小説、戦国時代のお話が中心です。

「真田丸」を見直してみると

2018年11月19日 | ドラマ
外付けHDDにバラバラに保存してあった「真田丸」を一つにまとめて、さーと見てみました。

で気が付いたことですが、

1、やっぱり主人公は真田昌幸(草刈さん)である。

2、自分に知識が不足している前半部分が面白い。後半は知ってることばかりだし、あまり面白くない。

3、三谷作品は嫌いなんだが、この作品における人物の描き方は面白い。特にいいのが真田昌幸、北条氏政(高嶋さん)あたりである。

高嶋さんの怪演がいいと思いました。戦国北条氏は「知っているようで知らない」ので余計そう感じるのだと思います。ここまでち密に北条氏政を描いた大河は他にありません。

遠藤さんの上杉景勝。この作品における上杉景勝は「幸村の引き立て役」で、「信繁は、わしがなりたかった理想の武将じゃ」てなことを言わせたりします。ちょっとかわいそうです。

寧々、鈴木京香さん。ゆるやかで、私のイメージとは非常によくあっています。ちなみに、功名が辻の浅野ゆう子さんは「やたらときつい女」でちょっとイメージとは違います。

秀吉、なんだか最近秀吉の「自分の中でのイメージ」がはっきりしないのですが、それでも「陽気で冷酷」な秀吉がよく描かれています。陽気で冷酷な秀吉、緒形拳さん以来かなと思います。

戦国史は「家康の上洛」まででいい。

「いい」というより「面白いのは家康の上洛まで」かなと思います。

それ以降は秀吉もおかしくなってしまうし、家康も残忍になっていく。「老いと滅びを描く」ことになってしまいます。

この作品も「家康の上洛まで」が面白く、それ以降は「不幸話」が多くて、どうも楽しく見ることができません。

2021年の大河ドラマ 「麒麟がくる」の次を予想してみると

2018年11月19日 | ドラマ
3年後を予想してもなーとは自分でも思うのですが、

1、男女主人公大河はもうやめるだろう。すでに女性主人公のネタが切れている。
2、普通に考えれば、戦国(麒麟がくる)の次は、幕末か鎌倉か、室町ということになる。
3、大河ドラマで最も古い主人公は平将門、平安時代。源平時代を除いて平安を描いた作品は2つだけ。基本平安は描かないし、飛鳥・奈良時代とかもまずありえない。

NHKは単発で「大化の改新」「聖徳太子」「大仏開眼」とかを作ってはいますが、「皇室ファンがうるさい」し、「衣装も大変だし」、ということで平安以前を描くことはまずないと考えます。
天皇を主人公にすることもありません。天皇が主人公格(副主人公)になったのは、「太平記」だけです。ちなみに後醍醐天皇です。

そうなると鎌倉、まあ源平時代ですが、これを「源氏側」から描く。いまさら「義経」もないだろうから、となると北条義時ということになります。つまりは「草燃える」のリメイク版です。

次に室町、純粋に室町時代(戦国を除く)ということなら、足利義満が残っています。

足利義満はさんざん「皇室を圧迫」した人間なので、ちょっと無理かな。

ということで無難なところでは「北条義時」です。というより坂東武者、北条とか三浦とか和田とか。つまり坂東の武者軍団、、、群像劇として描いていく。

幕末だと「長州」でしょうか。桂小五郎、高杉晋作、吉田松陰、村田蔵六、伊藤博文。松陰から伊藤まで描くなら幕末から明治末期までになります。

ということで「つらつらと」考えてみると、

1、北条義時と源頼朝と北条政子(大河では二回目)
2、足利義満(初めて、だがまずありえない。同時代に義満の他に有名人がいない)
3、長州人
4、河井継之助(主人公になったことはない)
5、さらに戦国をさかのぼるなら「北条早雲」(主人公になった、というより登場したこともない)

蛇足
2018年の段階で「予想」しました。「麒麟がくる」の次は渋沢栄一で明治ものです。私が予想した「北条義時」は2022年の「13人の鎌倉殿」の主人公です。

長篠の戦い 逆転の日本史をさらに逆転する

2018年11月19日 | ドラマ
とにかく「通説を崩す」ということに「やっきになって」いる人たちがいます。

長篠の戦いの場合

1、3000丁の鉄砲という数が怪しい→せいぜい1000丁だ

2、整然と三段撃ちを行うことは無理である

3、そもそも武田騎馬軍団なんてない→実践では降りて戦う。当時の馬はポニー程度の大きさしかない。

なんてことが言われます。なんでもかんでも「逆転させれば」いいという感じがします。

その「逆転をさらに逆転する」と、

簡単なのは「3」で、まず当時の馬はポニーじゃありません。ポニーより一回り大きく、体はがっしりしています。現代の木曽馬で実験すると、現代人を乗せて、サラブレッドに迫るスピードで走ることができます。当時の人間は身長が150センチぐらいですから、体重も軽いわけです。現代人が甲冑を着ていても木曽馬なら走れます。

また、「馬を降りて戦う」は関西のやり方で、関東では乗ったまま戦いました。と簡単に「逆転を逆転」できます。

3000丁か1000丁か、ですが、これは1000丁の方にもさしたる根拠はありません。が1000丁だとしても、そして「整然とは撃たず」、「用意ができた者がバラバラに撃った」としても、準備時間は30秒程度なので、250丁は稼働可能です。

つまり1000丁としても250発+弓の矢が飛んでくるわけです。大変な威力です。銃はたとえ一発でも怖いものです。

すごく簡単に書いたので、アラはありますが、それでもこのように「逆転を逆転する」ことが簡単にできる場合もあります。

なんでもかんでも「逆転すればいい」というものではないし、それは時に史実に反する結果を生み出します。