散文的で抒情的な、わたくしの意見

大河ドラマ、歴史小説、戦国時代のお話が中心です。

朝日新聞で何故か「万世一系」の特集

2017年08月28日 | 日記
万世一系というのは、「信じるか信じないかはあなた次第」の問題で、

僕のように「少なくとも継体天皇に万世一系を適用するのは無理だろ」と思っている人間であっても、「信じている人」を論破しようとは思いません。

どうぞご自由に信じてほしいと思います。

万世一系によって天皇権力が大きくなり何か弊害があるというなら別ですが、いまさらそんな事態も起きそうもありません。

今の総理のように暴走傾向が強い人間が首相の場合、天皇がいることは一定の重しともなるはずです。

ところで、

右翼的傾向が強い人にとっては「偏向新聞でおなじみの朝日」が、なぜか小特集をしています。

まあ、男系相続、女性宮家、女系相続の問題がありますから、朝日としては小特集などしているのでしょう。

内容はまあ平凡で、学者の説を紹介している感じです。むろん神武の実在を信じている学者さんはほとんどいないでしょうから、そういう説は載っていません。

5世紀以降ならあり得るという学者の説を紹介などしています。

つまり5世紀前はあり得ないということなんですが、そう「はっきりと否定する」のも面倒だと思ったのか、はっきりと否定はしていません。

でも読めば、つまり5世紀以前はありえない、と書いていることは明白なんですが。

12世紀の鳥羽天皇は、自分の子として産まれた崇徳天皇が、「じいさんの子」だと思っていたようです。「叔父子」などと言っています。

その真偽はどうでもよくて、つまりは「そういうことが起り得る状況があった」ことが重要です。「性の管理」がありませんから、そういう事態だって起りえたのです。

万世一系、特に男系相続に「神がかり的にこだわる」知識人の「脳の状態」が私にはわかりませんが、これは馬鹿にしているわけでもなく、本当に分からないし、不思議なのです。

女系天皇だと小馬鹿にされ、男系だと尊敬される、なんてこともないでしょう。つまりは伝統だから、なんでしょうが、一方で経済至上主義による伝統破壊にはそんなに関心がないような人もいます。

男系でも今の皇太子なんてネットで散々悪口を書かれています。天皇制に関して極めて客観的な私でも、「なんとなくかわいそう」になるほどです。

別に女系であっても、いや女系女性であっても、法律を遵守して(憲法ではなく法律と書くのは今のところ女系も女性も憲法違反だから)、象徴としての仕事をし、象徴からはみ出すような行動をしないなら何の問題もない。

私はそう思います。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿