鏡海亭 Kagami-Tei  ウェブ小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

生成AIのHolara、ChatGPTと画像を合作しています。

第59話「北方の王者」(その1)更新! 2024/08/29

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第59)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

【解説】パラディーヴァとマスターたち

連載小説『アルフェリオン』、ブログでの再掲版もようやく第28話に入りました。

主人公のルキアンは、戦士としては相変わらず頼りないです。さすがに以前、雑魚に瞬殺されて(「雑魚を瞬殺」の間違いではありません^^;)墜落したときに比べると、少しずつでも成長しているようですが…。まだ未熟なパイロットにすぎない主人公が、圧倒的な機体の性能を頼りに何とか敵と戦い抜くという流れは、ガンダムを始めロボットアニメのお約束かもしれません。が、それにしてもルキアン、あまりに弱すぎます。単に素人のパイロットだから…というより、平凡な一般人以下の運動神経や判断力しかない子ですから、そりゃ駄目です(泣)。

それに引き替え、底なしに強いアルフェリオン。あのルキアンが乗っていてさえ、一流の敵と何とか戦えるという驚異的な性能です…。第27話の最後のところでパラディーヴァ(リューヌ)と融合し、第28話の冒頭から、旧世界のアルマ・ヴィオの恐るべき力を見せ始めます。それにしてもルキアン、リューヌに頼りすぎです。ほとんど、のび太とドラえもんの関係を彷彿とさせますな(^^;)。でも実は、神頼みならぬリューヌ頼みも、今のうちだけなのでした。そう長くは続けられない運命が!?(謎)。

第28話の他の見所といえば、ギルドの艦隊を奇襲するナッソス家の空中竜機兵団と、レーイやメイ、プレアー等々のギルド側エクターたちとの戦いでしょう。設定的にはヒロイン候補(?)のはずなのに、もはやヒロインよりも「ライバル」といった方がよいカセリナです(^^;)。彼女の勇猛な闘いぶりをご覧ください。カセリナと対決するのは、ギルドの三強の1人、レーイ・ヴァルハート。ルキアンの情けなさに対し、これまたレーイがギルドのエースの貫禄を見せつけます。もう、誰が主人公だか分かりません(笑)。


---- 以下、ネタバレありです(^^;) ご注意を----


28話の見所、他には、やはり第三のパラディーヴァ・マスター、グレイルの登場でしょう。次の29話になれば、他のマスターもじきに出てきます。ということで、以下はネタバレも含みつつ、パラディーヴァ・マスター(あるいは「御子」)とパラディーヴァの紹介をしておきましょう。


【闇】

○ マスター: ルキアン・ディ・シーマー
いまさら説明は不要、情けない主人公(笑)。魔道士見習いの、暗くて地味で妄想の大好きな困った少年である(^^;)。

○ パラディーヴァ: リューヌ
パラディーヴァの中でも、その能力は他とは格が違う。また、他のパラディーヴァが多かれ少なかれ人間くさい面を持っているのに対し、リューヌだけは人間と全く違う存在だとしか思えない…。邪悪そうな「闇」属性のパラディーヴァだけあって、性格も冷酷。戦闘時には残忍ですらある。そのくせルキアンに対してだけは、こわいほどの執着心と母性愛(?)でもって守り抜こうとする。

○ アルマ・ヴィオ: アルフェリオン
これまた説明は必要ないだろう。ただし、闇の御子の操る機体としての本来の姿と名前は、別にあるのだが…。

【火】

○ マスター: グレイル・ホリゾード
三流魔道士兼アルマ・ヴィオのジャンク屋という、うさんくさいキャラ(笑)。ガノリス人の男性。性格は呑気で楽天的。ある出来事をきっかけに、なぜか転落一方の人生を…。他のマスターたちは陰気だったり妙にクールだったりするため、お笑い担当のグレイルがいないと、ほとんど真っ暗闇のお話になってしまう。そういう意味では、この物語にとって欠かせない大事なキャラかもしれない(?)。ギャグだけでなく、シリアスな場面もきっちりこなす芸達者な人。

○ パラディーヴァ: フラメア
赤い髪の少女の姿で登場する。やんちゃでお馬鹿な、あまりパラディーヴァらしくない性格である。マスターのグレイルを「アンタ」呼ばわりしたり、彼の言動にいちいちツッコミを入れたりと、唯一、マスターを尻に敷いているパラディーヴァ(爆)。30話台の後半では、もはや夫婦漫才を思わせる絶妙のコンビぶりを発揮…(^^;)。ただ、「火」属性だけあって、実はパラディーヴァの中で最も気性が荒く好戦的でもある。おまけに容赦という言葉を知らない。フラメアが本気になったときはかなり怖い。

○ アルマ・ヴィオ: エクシリオス
「魔界の重騎士」と恐れられる。二本の本来の腕の他に、数本の触手のような腕と一対の巨大なクローをもつ。鎧の騎士が昆虫やカニのバケモノを背負ったような姿をした、異形のアルマ・ヴィオである。分厚い装甲をまとっているうえに、あらゆる魔法攻撃を無効化する「アスタロン速度干渉結界」を発生することもできる。防御力とパワーに関しては、御子たちのアルマ・ヴィオの中でも最強クラス。

【水】

○ マスター: イアラ・トレーネア
引きこもりのお嬢。性格は悪い…(^^;)。自己中心的で、自らの内面にこもりがち。外部や周囲の人間に対しては攻撃衝動が強い。当分は、マスターとして活躍することは期待できないだろう。なぜか、いつも黒いヴェールを被って素顔を隠している。

○ パラディーヴァ: アムニス
長髪の美青年(笑)の姿で現れる。クールさの中にも情熱的な性格を秘めている。多分、パラディーヴァの中では最もマトモな性格。逆にマスターのイアラの性格には大いに問題がある。そのためイアラは、人間(?)のできたアムニスと敢えて組まされることになったのだろうか。

○ アルマ・ヴィオ: ???

【風】

○ マスター: カリオス・ティエント
ご存じ、ギルド最強のエクター。パラディーヴァを使わなくてもすでに最強なのに、そのうえパラディーヴァの力が加わったらどんだけ強いんだ?という、戦闘力インフレ気味の困った人である(爆)。すでにご存じの通り、最強というわりには性格は平凡?

○ パラディーヴァ: テュフォン
気まぐれな美少年として現れる。「風」のイメージにぴったり? 他のパラディーヴァとは異なり、マスターとは別行動を取っている。

○ アルマ・ヴィオ: キマイロス
すでに本編で何度か活躍。様々な動物をつなぎ合わせたような、いわゆる「キメラ」のごとき、獰猛な魔獣型アルマ・ヴィオ。まだまだ本領は発揮していないようだが…。

【地】

○ マスター: アマリア・ラ・セレスティル
「紅の魔女」の異名を持つ、タロス人の占い師。御子としては最も早い時点に、最も完全に覚醒していると思われる。優れた知性と落ち着いた性格、比較的高めの年齢、絶対に外れないという(もはや「予言」に近い)占いの才能、そして魔道士としての実力の卓越性…。これらの点ゆえに、将来的にはアマリアがマスター(御子)たちのリーダー的な存在になると思われる。実際の御子の長は、エインザールの後継者たる「闇の御子」として生まれてきたルキアンのはずだが……彼にリーダー役は無理だろう(^^;)。今のところアマリアは、遠くタロス共和国から水晶玉で他のマスターたちの様子をうかがっている。そのため、本家サイトの方では「実況のお姉さん」(意味は追々分かると思います ^^;)として知られている、かも。

○ パラディーヴァ: フォリオム
老人の姿をしており、パラディーヴァの中でもずば抜けた博識ぶりと英知を誇る。そのわりには、お茶目な可愛らしいおじいちゃんに見える部分も。ルキアンたちの戦いを実況役のアマリアが水晶玉に映し出し、適宜にフォリオムが解説する、というコンビネーションは絶妙である(笑)。ただ、お笑い担当のグレイル&フラメア組にせよ、実況担当のアマリア&フォリオム組にせよ、何かが違うという話もある。なお、外見的に老人を模した姿で生み出されたとはいえ、フォリオムの実年齢は、フラメアやテュフォンたちと変わらない(汗)。

○ アルマ・ヴィオ: ノヴィム・アーキリオン
タロスからガノリスまで一瞬で転移(瞬間移動)することも簡単だとアマリアが言っていることからもうかがえるように、恐るべき性能をもっている。まだ実態は不明だが…汎用型(人型)の機体であるということぐらいは、現時点でバラしても差し支えないだろう(^^;)。マスターたちのアルマ・ヴィオというのは、エクシリオスやキマイロスのように、なぜかゲテモノ系(悪役系?)の姿をしたものが多い。それに対し、アーキリオンは、わりと普通のスタイルである。また、実は名前だけでなく、姿もアルフェリオンにいくらか似ているのだった。その理由は…(以下、自重)。

【光】
マスター、パラディーヴァ、アルマ・ヴィオのすべてにおいて不明!! 本編の某シーンから想像する限り、旧世界の時代に光のパラディーヴァも存在していたことは確かなようだが…。これは、さすがに現時点ではバラせないネタ(^^;)。ただ、少し言ってしまうと、「えぇぇぇー!?」という意外なキャラが、光のパラディーヴァ・マスターなのだった。主人公が「闇の御子」であって「光の御子」ではないというのが、いかにも、この物語っぽい(笑)。

パラディーヴァ・マスターこと「御子」たちが、今後、イリュシオーネという異世界全体の運命にどうかかわってゆくのか、ご期待ください。なお、「御子」というのが何なのかは、そのうち本編で明らかにされます。まさに「御子」というサブタイトルの第31話にて、その秘密が明らかになるでしょう。

以上
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