鏡海亭 Kagami-Tei ウェブ小説黎明期から続く、生きた化石? | ||||
孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン) |
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第59話「北方の王者」(その1)更新! 2024/08/29
拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、 ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら! |
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小説目次 | 最新(第59)話| あらすじ | 登場人物 | 15分で分かるアルフェリオン | ||||
あらすじを更新+オマケ記事
連載小説『アルフェリオン』のあらすじに、18話と19話の分を追加しました。
たった一行のお知らせだけでは味気ないので、少しオマケを…。
今晩深夜に第22話の5と6をアップ予定です。内容的には、議会軍のトップとマクスロウ閣下の会話が大半ですが、特に6の方では以下の重要なポイントが整理されます。ぜひご注目ください。
○ なぜギヨットが反乱を起こしたのか?
○ 反乱軍のギヨットと宮廷のメリギオスの利害がなぜ一致するのか?
○ 帝国軍とも手を組んだメリギオス、彼の狙いは何なのか?
ただし、これらの問いに対する答えは、あくまでマクスロウたちの推測にすぎません。本音のところは、ギヨットやメリギオス本人が喋るまで分からないですね。ましてやメリギオスの背後には、怪しい黄金仮面たちも居ることですから…。
マクスロウは、地味ではあれ、良い味を出しています。特にストーリーの進行上、彼の役割は重要です。物語全体を俯瞰し、錯綜する個々のエピソードを大局的な次元で結びつけて交通整理する役目は、オーリウム屈指の情報通(笑)マクスロウ閣下にしかできません。こういう渋い中年キャラも頑張って活躍してくれると、話に深みが出てきます。
以上
たった一行のお知らせだけでは味気ないので、少しオマケを…。
今晩深夜に第22話の5と6をアップ予定です。内容的には、議会軍のトップとマクスロウ閣下の会話が大半ですが、特に6の方では以下の重要なポイントが整理されます。ぜひご注目ください。
○ なぜギヨットが反乱を起こしたのか?
○ 反乱軍のギヨットと宮廷のメリギオスの利害がなぜ一致するのか?
○ 帝国軍とも手を組んだメリギオス、彼の狙いは何なのか?
ただし、これらの問いに対する答えは、あくまでマクスロウたちの推測にすぎません。本音のところは、ギヨットやメリギオス本人が喋るまで分からないですね。ましてやメリギオスの背後には、怪しい黄金仮面たちも居ることですから…。
マクスロウは、地味ではあれ、良い味を出しています。特にストーリーの進行上、彼の役割は重要です。物語全体を俯瞰し、錯綜する個々のエピソードを大局的な次元で結びつけて交通整理する役目は、オーリウム屈指の情報通(笑)マクスロウ閣下にしかできません。こういう渋い中年キャラも頑張って活躍してくれると、話に深みが出てきます。
以上
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光と闇の少年―主人公応援企画?
連載小説『アルフェリオン』の主人公、ルキアン。第22話に入っても相変わらずダメっ子ぶりが目立ちます…。いや、ダメっ子ぶりにますます磨きがかかってきたという印象さえ受けてしまいます。
第21話の「ルキアンの決意」というタイトルは、一見して主人公の超覚醒(笑)あたりを連想させたかもしれません。が、『アルフェリオン』はそんなに甘くない物語です。決意しておきながら、いざ行動に出たルキアンは、情けなさ爆発…。でも彼のそういうダメさ加減に少し萌えるかもと思ったあなたは、もうルキアンの魔力、いや魅力にとらわれています(^^;)。
そんな前途多難な主人公ルキアンですが……。
今回は「ルキアン」というネーミングの背景について、少しお話ししたいと思います。ルキアン応援企画?
◇
さて、ルキアンは Lucian と書きます。実は英語で Lucian と書けば、ギリシアの作家ルキアノス(笑)のことになってしまいます。ルキアノス…ルキアンの雅号?(違います) その場合、読み方はルーシアンあたりになるそうです。が、これを敢えてルキアンと読みます。冗談はともかく、Lucian の Luci- の部分は、ヨーロッパ系の言語の人名や一般名詞によくみられる綴りです。元々はラテン語の lux(光)に由来します。後述のように、この「光」との関連が重要なのでした。
フランス語の Lucien(カタカナ読みではルシアンとかリュシアン)も、同じく語源的には「光」に由来する男性の名前です。こっちの方が、キャラの名前としてはルキアンよりもむしろ自然ですし、実際にもよく見かけます。しかしリュシアンとかルシアンではなく、あえてル「キ」アンという名前にしたのは、主として言葉の響きの問題によります。ルシアンやリュシアンというのは、いかにもフランス系という感じがしてしまうので(有名なリュシアンさんも沢山いますし)、もう少し「欧風無国籍」な名前にしたかったのでした。そこで ciを「シ」ではなく「キ」と読ませて、ややラテン語風味の響きに変えてみました。
で、そもそも、なぜ「ルキ~」のつく「ルキアン」という名前を選んだのか、その必然性が問われるところです。別にデミアンでも、ダルタニアンでも、ダルメシアンでも(違)いいのではないかと…。いや、しかし「光(Luci-)」という意味合いが大事だったのです。なおかつ、この物語においては、ただの光ではなく闇と対になった意味での光というニュアンスが含まれています。
光と闇――これを書いてしまうと何だかネタバレっぽい雰囲気も漂ってくるのですが(あくまで雰囲気だけですが)、おなじみの堕天使ルシファー(Lucifer)の名前も Lucian と語源的には似たような構造をもっています。Lucifer= (ラテン語で)lux(光) を ferre (もたらす、帯びている)する者、というわけです。かつては光に満ちた天使の長であったにもかかわらず、神に背き闇に落ちて魔王となったルシファー、というところです。なおルシファーは、ラテン語だと「ルキ」フェルになります。
今後、物語が進むにつれて、なぜルキアンが「闇」と密接に関係するのかが明らかになってきます。いや、今までにもすでに暗示的な部分は出てきているかも。あるいは、アルフェリオンの強大な力が光と闇のいずれの側にも転びうるのだという話や、なおかつアルフェリオンが姿の上でも天使を思わせるアルマ・ヴィオであるという点も気になります(正確には、天使のように見える以外に、猛禽や竜を想起させる部分もあるというバケモノじみた存在ですが)。
ルキアンは光に関わる名前を持つ少年であるにもかかわらず、実は闇の……。いや、これ以上書くと本当にネタバレになってしまうので自重します(^^;)。いずれにせよ、光の天上世界から地の闇へと堕ちたルシファーとルキアンとの間には、イメージ的に一定のつながりがあるのでした。ただ、それは、あくまで「イメージ」や「雰囲気」の次元の話にすぎませんが。設定的には、この物語はルシファーと何の具体的な関係も持っていません。
とりあえず、このへんで。
今後もルキアンの一挙一動を、生暖かい視線で(?)見守っていきたいところです。
次のお話では(第22話の3)さらにすさまじい事態になります。ご期待ください。「それでいいのか、主人公!」という想定外の展開を見せてくれるでしょう…。
以上
第21話の「ルキアンの決意」というタイトルは、一見して主人公の超覚醒(笑)あたりを連想させたかもしれません。が、『アルフェリオン』はそんなに甘くない物語です。決意しておきながら、いざ行動に出たルキアンは、情けなさ爆発…。でも彼のそういうダメさ加減に少し萌えるかもと思ったあなたは、もうルキアンの魔力、いや魅力にとらわれています(^^;)。
そんな前途多難な主人公ルキアンですが……。
今回は「ルキアン」というネーミングの背景について、少しお話ししたいと思います。ルキアン応援企画?
◇
さて、ルキアンは Lucian と書きます。実は英語で Lucian と書けば、ギリシアの作家ルキアノス(笑)のことになってしまいます。ルキアノス…ルキアンの雅号?(違います) その場合、読み方はルーシアンあたりになるそうです。が、これを敢えてルキアンと読みます。冗談はともかく、Lucian の Luci- の部分は、ヨーロッパ系の言語の人名や一般名詞によくみられる綴りです。元々はラテン語の lux(光)に由来します。後述のように、この「光」との関連が重要なのでした。
フランス語の Lucien(カタカナ読みではルシアンとかリュシアン)も、同じく語源的には「光」に由来する男性の名前です。こっちの方が、キャラの名前としてはルキアンよりもむしろ自然ですし、実際にもよく見かけます。しかしリュシアンとかルシアンではなく、あえてル「キ」アンという名前にしたのは、主として言葉の響きの問題によります。ルシアンやリュシアンというのは、いかにもフランス系という感じがしてしまうので(有名なリュシアンさんも沢山いますし)、もう少し「欧風無国籍」な名前にしたかったのでした。そこで ciを「シ」ではなく「キ」と読ませて、ややラテン語風味の響きに変えてみました。
で、そもそも、なぜ「ルキ~」のつく「ルキアン」という名前を選んだのか、その必然性が問われるところです。別にデミアンでも、ダルタニアンでも、ダルメシアンでも(違)いいのではないかと…。いや、しかし「光(Luci-)」という意味合いが大事だったのです。なおかつ、この物語においては、ただの光ではなく闇と対になった意味での光というニュアンスが含まれています。
光と闇――これを書いてしまうと何だかネタバレっぽい雰囲気も漂ってくるのですが(あくまで雰囲気だけですが)、おなじみの堕天使ルシファー(Lucifer)の名前も Lucian と語源的には似たような構造をもっています。Lucifer= (ラテン語で)lux(光) を ferre (もたらす、帯びている)する者、というわけです。かつては光に満ちた天使の長であったにもかかわらず、神に背き闇に落ちて魔王となったルシファー、というところです。なおルシファーは、ラテン語だと「ルキ」フェルになります。
今後、物語が進むにつれて、なぜルキアンが「闇」と密接に関係するのかが明らかになってきます。いや、今までにもすでに暗示的な部分は出てきているかも。あるいは、アルフェリオンの強大な力が光と闇のいずれの側にも転びうるのだという話や、なおかつアルフェリオンが姿の上でも天使を思わせるアルマ・ヴィオであるという点も気になります(正確には、天使のように見える以外に、猛禽や竜を想起させる部分もあるというバケモノじみた存在ですが)。
ルキアンは光に関わる名前を持つ少年であるにもかかわらず、実は闇の……。いや、これ以上書くと本当にネタバレになってしまうので自重します(^^;)。いずれにせよ、光の天上世界から地の闇へと堕ちたルシファーとルキアンとの間には、イメージ的に一定のつながりがあるのでした。ただ、それは、あくまで「イメージ」や「雰囲気」の次元の話にすぎませんが。設定的には、この物語はルシファーと何の具体的な関係も持っていません。
とりあえず、このへんで。
今後もルキアンの一挙一動を、生暖かい視線で(?)見守っていきたいところです。
次のお話では(第22話の3)さらにすさまじい事態になります。ご期待ください。「それでいいのか、主人公!」という想定外の展開を見せてくれるでしょう…。
以上
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お知らせ―明日の更新の遅れ等々
1 所用のため、明日の更新は翌朝近く(それって、明日ではなくもはや明後日ですが…)になる可能性もあります。
2 誤字脱字やあからさまに設定と矛盾する書き誤りがあったとき以外、連載小説『アルフェリオン』本編の内容は、可能な限り改訂せずにブログにアップ(再掲)することにしております。ただし今回、第21話(7)の原稿に、新たに注釈をひとつ付けておきました(汗)。本文は修正しませんでしたが、説明不足で気になった部分がありましたので。面目ないです(^^;)。
鏡海
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感謝企画・3本掲載完了です
感謝企画の最後となる3本目の記事――連載小説『アルフェリオン』第20話(10・完)を、いつもより分量の多い特別版にてアップしました。
日頃とは似ても似つかぬクレヴィスの冷酷な戦いぶりと、そんな彼の姿に戸惑うルキアン。盟友クレヴィスの変貌の背後にある心境を、ルキアンに語るカルダイン艦長。
次回より、第21話「ルキアンの決意」の連載が始まります。
いや、「決意」といっても、何しろあのルキアンのすることですから。そう上手く話が進むとは限らないかも。ともかく今後、彼の揺れ動く心境から目が離せません。思い込みが激しいうえ、引っ込み思案のわりには衝動的に動く部分もある子なので、どうなることやら…。
今後とも鏡海亭と『アルフェリオン』をよろしくお願い申し上げます。
鏡海
日頃とは似ても似つかぬクレヴィスの冷酷な戦いぶりと、そんな彼の姿に戸惑うルキアン。盟友クレヴィスの変貌の背後にある心境を、ルキアンに語るカルダイン艦長。
次回より、第21話「ルキアンの決意」の連載が始まります。
いや、「決意」といっても、何しろあのルキアンのすることですから。そう上手く話が進むとは限らないかも。ともかく今後、彼の揺れ動く心境から目が離せません。思い込みが激しいうえ、引っ込み思案のわりには衝動的に動く部分もある子なので、どうなることやら…。
今後とも鏡海亭と『アルフェリオン』をよろしくお願い申し上げます。
鏡海
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感謝企画、3本いきます
1日あたりの訪問者100名様(100 IP)突破、感謝企画です!
普段よりも分量多めの連載小説『アルフェリオン』特別版、まず1回目と2回目をアップしました。深夜に特別版をもう1回アップし、第20話の掲載完了となります。
ついに始まったギルドの艦隊とナッソス家の艦隊との戦い、同じ頃、故郷を離れて旅立つ裏の主人公(?)アレス君。そして、ルキアンの戦う理由にも今後影響を及ぼしてゆく、「優しい人が優しいままでいられるように…」というクレヴィスの理想の話も出てきます。
――内容的にも、特別企画に相応しいのではないかと思います。
それにしても仲間たちが決戦に臨んでいるのに、その戦いを拒否して傍観、しかも船酔いして苦しみ、しまいには艦橋で吐いてしまう情けない主人公って、どうなんでしょう…。さすがルキアンです(苦笑)。次回に期待。
ただ、そんな主人公の描写も、ある意味でリアルかもしれません。「ごく普通の少年」が、いや、普通以上に「内気でおとなしい少年」が、嫌だと言いつついきなり戦場に出ていってロボット乗り回し、敵をなぎ倒すなんて……。現実だったら恐らくあり得ないでしょう? そのへんのリアルを本当に書いちゃった小説が『アルフェリオン』なのでした。
でも、それでもやがて成長してゆくのです、ルキアンは。
親愛なる読者様へ 鏡海隼人
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ご報告と御礼―ささやかな記念日
連載小説『アルフェリオン』をいつもご覧いただき、ありがとうございます。
突然ですが、読者の皆様に記念すべきご報告です。
実は昨日(2007年10月13日)、おかげさまで、鏡海亭の1日あたりのお客様の数(アクセスIP数)が初めて100を超えました。
106名様です! 感謝! 感涙!!
他のブログのサービスと同様、gooブログの編集ページにも、閲覧者数(アクセスIP数)および延べ人数での閲覧者数(ページビューの数)を毎日カウントする機能が付いています。前者の方が初めて100を超えたということです。
ご参考までに、今週のお客様の数は、以下の通りでした。
10/13(土) 106
10/12(金) 81
10/11(木) 94
10/10(水) 95
10/09(火) 74
10/08(月) 78
いちいちはしゃぐな、と突っ込みたい方もおられるかもしれません(^^;)。でも正直なところ、アクセス数が増えると、制作者としては一番の励みになります。
勿論、数だけがすべてではないにしても……小説ブログの場合、一般的には読者様からコメントや感想をいただくことはそれほど多くないと思われます。書き手の側としては、唯一、アクセスしていただくこと自体(アクセス数)を読者様からの「無言の感想、無言の応援」と理解し(都合の良い理解ですが)、それを励みにするということになるのでした。いつも読んでくださる方々がおられるということは、それだけで書き手として本当に嬉しいものなんです(涙目)。
小説『アルフェリオン』は、私自身にとっての「本当に面白い物語」を、現実にかたちにしたいという思いで書かれています。何より書き手の私が、この作品の熱烈なファンですし、作品の今後の展開をとても楽しみにもしています。そういった一個人の楽しみが、作品を公開することによって他の方の楽しみにもなるのだとしたら、それはもっと面白いぞという趣旨でこのブログを運営しています。
ただし、アマチュアにしかできないことがある!という熱意も頭の隅に置きつつ、作品を書いています。連載期間や連載回数に制限のない、そして商業的な成功やスポンサーの意図(笑)を度外視してよい、そんなアマチュアだからこそ書ける作品もあるのです。大げさなことをいえば、そこにネット小説の可能性があるとも思うのでした(←風呂敷、広げすぎ!)。
理屈はともかく、小説『アルフェリオン』は、これからがますます本領発揮です。楽しみにしていてください。今後ともよろしくお願い申し上げます。
なお、訪問者1日100人突破のささやかな感謝企画といたしまして、今晩のアルフェリオンの更新は、いつもより長く、回数も多めの特別版にてお送りします。第20話の残り分、一気に行きますよ(^^)。ちなみに、続く第21話のタイトルは「ルキアンの決意」、何だか楽しみ…。
親愛なる読者様へ 鏡海隼人
突然ですが、読者の皆様に記念すべきご報告です。
実は昨日(2007年10月13日)、おかげさまで、鏡海亭の1日あたりのお客様の数(アクセスIP数)が初めて100を超えました。
106名様です! 感謝! 感涙!!
他のブログのサービスと同様、gooブログの編集ページにも、閲覧者数(アクセスIP数)および延べ人数での閲覧者数(ページビューの数)を毎日カウントする機能が付いています。前者の方が初めて100を超えたということです。
ご参考までに、今週のお客様の数は、以下の通りでした。
10/13(土) 106
10/12(金) 81
10/11(木) 94
10/10(水) 95
10/09(火) 74
10/08(月) 78
いちいちはしゃぐな、と突っ込みたい方もおられるかもしれません(^^;)。でも正直なところ、アクセス数が増えると、制作者としては一番の励みになります。
勿論、数だけがすべてではないにしても……小説ブログの場合、一般的には読者様からコメントや感想をいただくことはそれほど多くないと思われます。書き手の側としては、唯一、アクセスしていただくこと自体(アクセス数)を読者様からの「無言の感想、無言の応援」と理解し(都合の良い理解ですが)、それを励みにするということになるのでした。いつも読んでくださる方々がおられるということは、それだけで書き手として本当に嬉しいものなんです(涙目)。
小説『アルフェリオン』は、私自身にとっての「本当に面白い物語」を、現実にかたちにしたいという思いで書かれています。何より書き手の私が、この作品の熱烈なファンですし、作品の今後の展開をとても楽しみにもしています。そういった一個人の楽しみが、作品を公開することによって他の方の楽しみにもなるのだとしたら、それはもっと面白いぞという趣旨でこのブログを運営しています。
ただし、アマチュアにしかできないことがある!という熱意も頭の隅に置きつつ、作品を書いています。連載期間や連載回数に制限のない、そして商業的な成功やスポンサーの意図(笑)を度外視してよい、そんなアマチュアだからこそ書ける作品もあるのです。大げさなことをいえば、そこにネット小説の可能性があるとも思うのでした(←風呂敷、広げすぎ!)。
理屈はともかく、小説『アルフェリオン』は、これからがますます本領発揮です。楽しみにしていてください。今後ともよろしくお願い申し上げます。
なお、訪問者1日100人突破のささやかな感謝企画といたしまして、今晩のアルフェリオンの更新は、いつもより長く、回数も多めの特別版にてお送りします。第20話の残り分、一気に行きますよ(^^)。ちなみに、続く第21話のタイトルは「ルキアンの決意」、何だか楽しみ…。
親愛なる読者様へ 鏡海隼人
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前史―物語のはじまり (設定資料)
連載小説『アルフェリオン』の関連資料をアップです。
このお話の連載が本家サイト「鏡海庵」でスタートする前に、同サイトにおいて「前史―物語のはじまり―」というタイトルで先行公開された、昔のコンテンツを転載します(1997年冬 ^^;)。
「前史」という名の通り、物語が始まる直前のイリュシオーネの情勢についてまとめたものです。タロス革命の影響、エスカリア帝国の台頭までの経緯、オーリウムという国の独特の権力構造(実は内乱勃発の一因)など、興味深いネタが満載!
----以下、転載----
1.タロス王国の革命
この物語の舞台となる世界イリュシオーネは、数十の群小国および六王国と称される大国――オーリウム、ミルファーン、エスカリア、ラナンシア、タロス、ガノリス――から成り立っていた。小規模な戦争が局地的に生じることもあれ、全体としてのイリュシオーネの平和は、六王国の勢力均衡のもと百数十年以上にわたって維持されてきた。
だが今から14年前(新陽暦289年)、世界を揺るがす大事件が起きた。六王国のひとつタロス王国の革命である。市民と一部の貴族・神官によって王権が倒され、タロス共和国が誕生する。これによって実質的には「五王国」となった。革命の炎は続いて多くの小国家に飛び火し、方々で市民と国王の武力衝突が発生した。いくつかの国では新たな市民政府が生まれたが、大半の諸国では国王側と市民側との妥協という結果に終わることが多かった。つまり国王が市民側に対して一定の譲歩を行い、身分制に象徴される伝統を徐々に改める改革が、なれ合い的に行われていくことになったのである。
五つの大国もこの時流に影響されざるを得なかった。ガノリスも上述のような内政改革を行うとともに、新陽暦290年代初頭、以前からの軍事国家的性格をいっそう強めていく。エスカリアとラナンシアの状況もおおむねガノリスと同様だった(同290年代半ば)。ミルファーンでは、王権がもともと開明的であったため、市民からの強硬な要求もなく現状維持となった。オーリウムは独特の状況である。この国では、貴族や都市の力が古くから強く、国王の権威は形式的なものにすぎなかった。王は国の象徴として君臨するにすぎず、実際には貴族、神官、市民の代表による身分制議会が国政を動かしている。
2.エスカリア帝国の成立
それから約10年の月日が流れ、革命騒ぎも沈静化しつつあった新陽暦301年春、またも事件が起こる。五大国のうちの2国、エスカリアとラナンシアとが合併したのだ。詳しく言えば、エスカリア王ゼノフォスとラナンシア女王エレイアとが結婚し、ラナンシアがエスカリアに吸収されたのである。六王国間の個別の同盟や合併を禁止する条約が結ばれていたにもかかわらず……。ただしこれ以前から、タロスが革命により六王国から離反した後、エスカリアとラナンシアは、他の3国に対して従来の取り決めをことごとく破るような行動に及んでいた。
新しいエスカリア王国の出現により、イリュシオーネ諸国の勢力関係のバランスは一挙に崩れた。ガノリス、オーリウム、ミルファーンの3国は、エスカリアの行動は条約違反であるとして抗議する。しかしエスカリアは譲歩するどころか、周辺の小国家を実質的な支配下におき、国名をエスカリア帝国と改称した。タロスを欠いた3国に対してなら、エスカリア帝国とその属国の力で十分対抗できると考えたのであろう。実際、タロス共和国も、諸王の争いに対しては傍観者の立場を決め込んでいた。
イリュシオーネの国際情勢はにわかに緊張し始めた。さらに勢力を広げていこうとするエスカリアに対して、軍事大国を自認するガノリスが対抗する。ガノリスも周辺の諸国を傘下に引き入れ、反エスカリア政策を着々と進めていた。二大勢力の動向に対して、タロスとその近隣諸国は中立的な立場をとる。ミルファーンとオーリウムもすぐには動かなかった。両国はエスカリアの絶対的優位が確立されることを避けたいとは思いつつ、他方でガノリスの風下に立つことをよしとしない。その結果、成り行きから、後にはオーリウム・ミルファーン同盟の締結につながっていく。
こうしてイリュシオーネは、2つの巨大勢力(エスカリア、ガノリス)、2つの中規模勢力(タロスと近隣諸国、オーリウム・ミルファーン同盟)、という図式で塗り分けられることになった。
3.帝国軍対連合軍
しかしガノリスも黙っていない。同国はその強大な軍事力を背景にミルファーンを威嚇し、同盟に加わるよう要請した。これに対して明確な返答をしなかったミルファーンに対して、ガノリス軍は極秘裏に強襲を行った。実力でミルファーンを引き入れようというのである。
ガノリスのこの暴挙がイリュシオーネに大乱をもたらすことになる。ガノリスの極秘計画は、実は内通によって事前にエスカリアに漏れており……ガノリス軍の精鋭がミルファーン攻めに向かった隙を狙って、エスカリア帝国とその同盟諸国の軍(帝国軍)は、ガノリス国境に向かって一斉に進撃を開始した(302年)。
他方、ミルファーンはガノリスの精鋭部隊に首都を奇襲されたが簡単には屈しなかった。ミルファーンの王室警護部隊は、ガノリス軍に王宮を制圧されつつも、市民たちの義勇兵とともに市街戦を行って抵抗する。そうしているうちにミルファーン側の主力軍も到着し、ガノリス軍は、エスカリアの進撃という理由もあって自国への引き上げを余儀なくされた。
ガノリスとそれに味方する諸国(連合軍)もエスカリアに対して反撃を開始し、一進一退の状況が続いた。そして数ヶ月後、戦線は両同盟の境界線付近で膠着し、さらに時間が流れた。
4.オーリウムに内乱発生
だが新陽暦302年冬、エスカリア側が突然大規模な侵攻を開始した。エスカリア皇帝ゼノフォスは「神帝」と名乗り、未知の技術で作られた巨大な浮遊城塞エレオヴィンスの完成とともに、大飛空艦隊を率いて自ら出撃する。この時以降、ガノリスの連合軍は次第にエスカリア帝国軍に圧倒され、各地で敗走を繰り返した。
それまでガノリスがエスカリアに対する防波堤となっていたため、オーリウムは、かりそめの平和を保っていた。しかしガノリスの劣勢という事態になり、その平穏は危機に瀕した。オーリウムの臨時議会は、ガノリスへの支援に対する賛否をめぐって紛糾する。 そして新陽暦303年の晩春、ガノリス支援が議決されると同時にオーリウムに異変が起きる。この決議を承知しない親エスカリア勢力が反乱を起こしたのだ。
反乱勃発の知らせが都に届いた頃、郊外の丘の上にひとりの少年がたたずんでいた...
主人公、ルキアン・ディ・シーマーである 。
そして物語は始まる。
----転載、以上----
このお話の連載が本家サイト「鏡海庵」でスタートする前に、同サイトにおいて「前史―物語のはじまり―」というタイトルで先行公開された、昔のコンテンツを転載します(1997年冬 ^^;)。
「前史」という名の通り、物語が始まる直前のイリュシオーネの情勢についてまとめたものです。タロス革命の影響、エスカリア帝国の台頭までの経緯、オーリウムという国の独特の権力構造(実は内乱勃発の一因)など、興味深いネタが満載!
----以下、転載----
1.タロス王国の革命
この物語の舞台となる世界イリュシオーネは、数十の群小国および六王国と称される大国――オーリウム、ミルファーン、エスカリア、ラナンシア、タロス、ガノリス――から成り立っていた。小規模な戦争が局地的に生じることもあれ、全体としてのイリュシオーネの平和は、六王国の勢力均衡のもと百数十年以上にわたって維持されてきた。
だが今から14年前(新陽暦289年)、世界を揺るがす大事件が起きた。六王国のひとつタロス王国の革命である。市民と一部の貴族・神官によって王権が倒され、タロス共和国が誕生する。これによって実質的には「五王国」となった。革命の炎は続いて多くの小国家に飛び火し、方々で市民と国王の武力衝突が発生した。いくつかの国では新たな市民政府が生まれたが、大半の諸国では国王側と市民側との妥協という結果に終わることが多かった。つまり国王が市民側に対して一定の譲歩を行い、身分制に象徴される伝統を徐々に改める改革が、なれ合い的に行われていくことになったのである。
五つの大国もこの時流に影響されざるを得なかった。ガノリスも上述のような内政改革を行うとともに、新陽暦290年代初頭、以前からの軍事国家的性格をいっそう強めていく。エスカリアとラナンシアの状況もおおむねガノリスと同様だった(同290年代半ば)。ミルファーンでは、王権がもともと開明的であったため、市民からの強硬な要求もなく現状維持となった。オーリウムは独特の状況である。この国では、貴族や都市の力が古くから強く、国王の権威は形式的なものにすぎなかった。王は国の象徴として君臨するにすぎず、実際には貴族、神官、市民の代表による身分制議会が国政を動かしている。
2.エスカリア帝国の成立
それから約10年の月日が流れ、革命騒ぎも沈静化しつつあった新陽暦301年春、またも事件が起こる。五大国のうちの2国、エスカリアとラナンシアとが合併したのだ。詳しく言えば、エスカリア王ゼノフォスとラナンシア女王エレイアとが結婚し、ラナンシアがエスカリアに吸収されたのである。六王国間の個別の同盟や合併を禁止する条約が結ばれていたにもかかわらず……。ただしこれ以前から、タロスが革命により六王国から離反した後、エスカリアとラナンシアは、他の3国に対して従来の取り決めをことごとく破るような行動に及んでいた。
新しいエスカリア王国の出現により、イリュシオーネ諸国の勢力関係のバランスは一挙に崩れた。ガノリス、オーリウム、ミルファーンの3国は、エスカリアの行動は条約違反であるとして抗議する。しかしエスカリアは譲歩するどころか、周辺の小国家を実質的な支配下におき、国名をエスカリア帝国と改称した。タロスを欠いた3国に対してなら、エスカリア帝国とその属国の力で十分対抗できると考えたのであろう。実際、タロス共和国も、諸王の争いに対しては傍観者の立場を決め込んでいた。
イリュシオーネの国際情勢はにわかに緊張し始めた。さらに勢力を広げていこうとするエスカリアに対して、軍事大国を自認するガノリスが対抗する。ガノリスも周辺の諸国を傘下に引き入れ、反エスカリア政策を着々と進めていた。二大勢力の動向に対して、タロスとその近隣諸国は中立的な立場をとる。ミルファーンとオーリウムもすぐには動かなかった。両国はエスカリアの絶対的優位が確立されることを避けたいとは思いつつ、他方でガノリスの風下に立つことをよしとしない。その結果、成り行きから、後にはオーリウム・ミルファーン同盟の締結につながっていく。
こうしてイリュシオーネは、2つの巨大勢力(エスカリア、ガノリス)、2つの中規模勢力(タロスと近隣諸国、オーリウム・ミルファーン同盟)、という図式で塗り分けられることになった。
3.帝国軍対連合軍
しかしガノリスも黙っていない。同国はその強大な軍事力を背景にミルファーンを威嚇し、同盟に加わるよう要請した。これに対して明確な返答をしなかったミルファーンに対して、ガノリス軍は極秘裏に強襲を行った。実力でミルファーンを引き入れようというのである。
ガノリスのこの暴挙がイリュシオーネに大乱をもたらすことになる。ガノリスの極秘計画は、実は内通によって事前にエスカリアに漏れており……ガノリス軍の精鋭がミルファーン攻めに向かった隙を狙って、エスカリア帝国とその同盟諸国の軍(帝国軍)は、ガノリス国境に向かって一斉に進撃を開始した(302年)。
他方、ミルファーンはガノリスの精鋭部隊に首都を奇襲されたが簡単には屈しなかった。ミルファーンの王室警護部隊は、ガノリス軍に王宮を制圧されつつも、市民たちの義勇兵とともに市街戦を行って抵抗する。そうしているうちにミルファーン側の主力軍も到着し、ガノリス軍は、エスカリアの進撃という理由もあって自国への引き上げを余儀なくされた。
ガノリスとそれに味方する諸国(連合軍)もエスカリアに対して反撃を開始し、一進一退の状況が続いた。そして数ヶ月後、戦線は両同盟の境界線付近で膠着し、さらに時間が流れた。
4.オーリウムに内乱発生
だが新陽暦302年冬、エスカリア側が突然大規模な侵攻を開始した。エスカリア皇帝ゼノフォスは「神帝」と名乗り、未知の技術で作られた巨大な浮遊城塞エレオヴィンスの完成とともに、大飛空艦隊を率いて自ら出撃する。この時以降、ガノリスの連合軍は次第にエスカリア帝国軍に圧倒され、各地で敗走を繰り返した。
それまでガノリスがエスカリアに対する防波堤となっていたため、オーリウムは、かりそめの平和を保っていた。しかしガノリスの劣勢という事態になり、その平穏は危機に瀕した。オーリウムの臨時議会は、ガノリスへの支援に対する賛否をめぐって紛糾する。 そして新陽暦303年の晩春、ガノリス支援が議決されると同時にオーリウムに異変が起きる。この決議を承知しない親エスカリア勢力が反乱を起こしたのだ。
反乱勃発の知らせが都に届いた頃、郊外の丘の上にひとりの少年がたたずんでいた...
主人公、ルキアン・ディ・シーマーである 。
そして物語は始まる。
----転載、以上----
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序章は幕を閉じ、いよいよ…(追記)
今晩は珍しく3回分の原稿を一気にアップしました。
第19話の最後のあたりは「流れ」が大事なので、途中で間延びしないよう、敢えて三連続の投稿です。
その「流れ」の件に関するコメント――以下の部分は、第19話を全部お読みいただいた後に、ご覧になった方がよいかと思います。ネタバレにならぬよう、例によって白い背景に白の文字で書いてあります。マウスでドラッグして反転させると読めます。ネタバレや裏事情を先に知りながら読むのが好き(笑)だという方は、敢えて事前にお読みくださっても結構ですが(^^;)。
前回に引き続き、主人公のルキアンらが立ち往生しているエピソード。そしてクロワたちが、黒いアルマ・ヴィオの攻撃を受けた現場に駆けつけ、呆然としている場面……。その直後に、あたかもそういう彼らの振る舞いを遠くで嘲笑しながら見ていたかのように、「しょせん、お前たちなど、我々の手のひらの上で踊っているのみ!」とでも言わんばかりに、謎の黄金仮面たちが姿を現します。この一連の場面の移り変わりの流れが大事なのです。
しかもこの部分、実は第1話から第19話までのゴタゴタを裏でいいように操っていたのがこの人たち?(「人」ではないでしょうが)と思わせるキャラが、初登場する場面です。そういう意味では、序盤全体の〆にあたる部分なのです。第19話の「序曲」というタイトルには、この回の終了をもって物語の序曲(序章)は終わりましたよ、という意味がこもっています。で、メリギオス大師が高笑いして締めくくる、と。しかも、メリギオスが帝国軍とまで裏取引していることが暴露され…。ルキアンたちが、真の敵と自分たちとの格の差を見せつけられるどころか、それ以前のレベルであって、真の敵の存在すらまったく知らないという現状。おいおい、これからどうなるの?というところです。
---【以下、漠然とした次元ですが、今後に関するネタバレもありです】---
第20話からは、さらに物語が広がっていきます。ナッソス家との戦いの火ぶたが切って落とされる中、ルキアンが戦いを決意するまでの葛藤が描かれます。そして、ある衝撃的な事件が……。第一話から不気味にルキアンにつきまとう謎の声、あるいは黒衣の女。彼女の正体も近いうちに明らかになるでしょう。そのことをきっかけに、物語の背後にある巨大な歴史のからくりが――旧世界の時代から延々と続く戦いの構図が、徐々に浮かび上がって参ります。
最後に、少し横道にそれた話ですが…。すでにお気づきの方もおられる通り、クロワは、アレス君やレーイに続く、「普通ならコイツが主人公だろ」的ポジションのライバルキャラの第三号です(爆)。第二号のレーイにしても、これからのナッソス家との戦いの中、誰が主人公だか分からなくなるぐらいに大活躍しますよ!(をい ^^;)。ルキアン形無しです…。本当の主人公ルキアンの地味っぷりを浮き彫りにするために、そしてルキアンの見せ場や出番を奪うために(爆)、彼の成長に応じて次々と送り込まれてくる「ヒーロー風の脇役」たち。刺客よりもこわいですね(苦笑)。
でもご心配なく。ルキアンは、そういうライバルたちを全部乗り越え(?)、主役として成長していきます。現時点では信じられないかもしれませんが、一見して地味そうに見えるルキアンには、途方もない「裏」事情があるので…。謎。
今後の展開、いよいよ目が離せません。ご期待ください。
いつもご覧いただき、心より感謝です。今後も『アルフェリオン』に応援よろしくお願いいたします。
鏡海隼人
第19話の最後のあたりは「流れ」が大事なので、途中で間延びしないよう、敢えて三連続の投稿です。
その「流れ」の件に関するコメント――以下の部分は、第19話を全部お読みいただいた後に、ご覧になった方がよいかと思います。ネタバレにならぬよう、例によって白い背景に白の文字で書いてあります。マウスでドラッグして反転させると読めます。ネタバレや裏事情を先に知りながら読むのが好き(笑)だという方は、敢えて事前にお読みくださっても結構ですが(^^;)。
前回に引き続き、主人公のルキアンらが立ち往生しているエピソード。そしてクロワたちが、黒いアルマ・ヴィオの攻撃を受けた現場に駆けつけ、呆然としている場面……。その直後に、あたかもそういう彼らの振る舞いを遠くで嘲笑しながら見ていたかのように、「しょせん、お前たちなど、我々の手のひらの上で踊っているのみ!」とでも言わんばかりに、謎の黄金仮面たちが姿を現します。この一連の場面の移り変わりの流れが大事なのです。
しかもこの部分、実は第1話から第19話までのゴタゴタを裏でいいように操っていたのがこの人たち?(「人」ではないでしょうが)と思わせるキャラが、初登場する場面です。そういう意味では、序盤全体の〆にあたる部分なのです。第19話の「序曲」というタイトルには、この回の終了をもって物語の序曲(序章)は終わりましたよ、という意味がこもっています。で、メリギオス大師が高笑いして締めくくる、と。しかも、メリギオスが帝国軍とまで裏取引していることが暴露され…。ルキアンたちが、真の敵と自分たちとの格の差を見せつけられるどころか、それ以前のレベルであって、真の敵の存在すらまったく知らないという現状。おいおい、これからどうなるの?というところです。
---【以下、漠然とした次元ですが、今後に関するネタバレもありです】---
第20話からは、さらに物語が広がっていきます。ナッソス家との戦いの火ぶたが切って落とされる中、ルキアンが戦いを決意するまでの葛藤が描かれます。そして、ある衝撃的な事件が……。第一話から不気味にルキアンにつきまとう謎の声、あるいは黒衣の女。彼女の正体も近いうちに明らかになるでしょう。そのことをきっかけに、物語の背後にある巨大な歴史のからくりが――旧世界の時代から延々と続く戦いの構図が、徐々に浮かび上がって参ります。
最後に、少し横道にそれた話ですが…。すでにお気づきの方もおられる通り、クロワは、アレス君やレーイに続く、「普通ならコイツが主人公だろ」的ポジションのライバルキャラの第三号です(爆)。第二号のレーイにしても、これからのナッソス家との戦いの中、誰が主人公だか分からなくなるぐらいに大活躍しますよ!(をい ^^;)。ルキアン形無しです…。本当の主人公ルキアンの地味っぷりを浮き彫りにするために、そしてルキアンの見せ場や出番を奪うために(爆)、彼の成長に応じて次々と送り込まれてくる「ヒーロー風の脇役」たち。刺客よりもこわいですね(苦笑)。
でもご心配なく。ルキアンは、そういうライバルたちを全部乗り越え(?)、主役として成長していきます。現時点では信じられないかもしれませんが、一見して地味そうに見えるルキアンには、途方もない「裏」事情があるので…。謎。
今後の展開、いよいよ目が離せません。ご期待ください。
いつもご覧いただき、心より感謝です。今後も『アルフェリオン』に応援よろしくお願いいたします。
鏡海隼人
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ガノリス王国崩壊、なおも抗う者たち
キャラ紹介・続きです。これで一段落。最後はガノリス王国の人々。
これまでイリュシオーネ最大の軍事大国と言われており、隣国のオーリウム王国をもしばしば脅かしてきたガノリス王国です。しかし、今やエスカリア帝国軍の怒濤の進撃の前に、国としては滅亡寸前…。それでも、軍の生き残りや市民等から成るレジスタンスが、懸命に帝国軍に抵抗します。今後、どうなってゆくのか?
それだけではありません。実はガノリスにおける戦いには、他にも様々な勢力が絡んでいます。その中には、単に紹介しただけでもネタバレになりかねないようなキャラも、沢山混じっています。この手の人物は、当然、ブログの方の小説本編に出てくるまでは紹介しません。汗。
【グレイル・ホリゾード】(第28話)
中途半端な魔道士でアルマ・ヴィオのジャンク屋も兼ねているという、何だかうさんくさい設定の人。臨時の傭兵として、仲間と共にガノリス軍に参加している。性格は天然気味、電波系の気もある(苦笑)。おまけに呑気だが、ここぞというところでは根性をみせるらしい。――それ以上は言えません。内緒(^^;)。
以下は本家サイトの方でもまだ登場していない、レジスタンス関係者です。ガノリスの正規軍も、一応は帝国相手にしばらく粘っていましたからね…。先日、本家の方でレジスタンスに関する特集が組まれましたので、こちらにも記事を転載。帝国軍の紹介の場合とは異なり、特に削除すべきネタバレは含まれていないと思います(?)。
---以下、転載---
【ピエトゥス・ヴァン・オストワール】
ロスクルスと共に、レジスタンスの事実上のリーダーである。帝国軍が侵攻してくるまでは、ガノリス有数の都市エントリアの大学で教鞭を執っていた。教授の肩書きを持つ。同時に裏の顔として、保守的なガノリス王国の改革を目指し、一種の秘密結社のような形で急進的な政治運動を組織していた。それゆえ王国当局から危険視されていた人物。思想的立場の違いのため、宮廷に仕えるロスクルスらとは反目し合うこともあるかもしれない。レジスタンスに協力する市民からは多大な信頼を得ている。
【レオン・ヴァン・ロスクルス】
ガノリス近衛隊のうち最強の10人の機装騎士「デツァクロン」、その一人として勇名を轟かせた人物である。10人の中でもトップクラスの実力であり、さすがの帝国軍もロスクルスという名を聞けば恐れをなすほどに強い。壊滅状態であった近衛隊の生き残りを彼がまとめ上げ、レジスタンスの兵力の中核となる部分を作った。年齢は30代後半だが、依然として若々しく美形(笑)。冷徹で合理的、戦いに私情は一切挟まない性格。
【ヨーハン】
レジスタンスに加わるまでは在野のエクターであった。だが繰士としての能力は高く、デツァクロンの機装騎士にもひけをとらない実力をもっている。また、その筋では凄腕の冒険者としても名を知られる。本来は単独行動を好むタイプなのだが、祖国を蹂躙する帝国軍の行いに我慢ならず、レジスタンスに力を貸すことに。性格は鷹揚で気まま。見た目は、無精な中年親父(^^;)。
【グラッド】
ロスクルスの副官的な立場にあった機装騎士。彼とは対照的に、温厚で気の利く性格である。だがひとたび戦場に赴けば、勇猛さでは誰にも引けを取らない。ロスクルスより年上で、柔軟な視点から彼をしばしば諫める。近衛隊以外の部隊での実戦経験も豊富。叩き上げで近衛隊の機装騎士に上り詰めた勇士である。
【リュスティー】
ロスクルスの部下。ミルファーンやオーリウムに比べて保守的なガノリスでは、女性の機装騎士は比較的珍しい。その数少ない女性機装騎士であることにリュスティーは誇りを持っており、それが転じて、常に男性に後れを取るまいという対抗意識を燃やしている。そのため、時折、戦功をあせって突っ走ることも。
【エリオン】
同じくロスクルスの部下。現在の外見からはそう思えないが、少年時代には山賊同様の生活を送っていた。だがロスクルスに拾われ、繰士としての才能を開花させた。そのため彼を兄のように慕っている。貧しい生まれや、かつての荒んだ暮らしに根深いコンプレックスを持っており、その反動で無理に仰々しく、品良く振る舞おうとつとめる傾向がある。
【ジョワン王子】
ガノリスの第二王子。帝国の浮遊城塞エレオヴィンスによって王バンネスクが壊滅させられた際、国王を始め、主立った王族の多くは帰らぬ人となってしまった。そのときジョワンは地方に出かけており、運良く生き延びたのである。レジスタンスはジョワンを担ぎ出し、帝国軍との戦いの「旗印」にしようとしている。だが、肝心のジョワン本人は……人望・知謀・武勇いずれもなく、臆病で見栄っ張り、わがまま、救いようのない「バカ殿」なのだった。それでも血筋は血筋、王子は王子、他の者に代わりはできない。どうする!?
---転載終わり---
以上
これまでイリュシオーネ最大の軍事大国と言われており、隣国のオーリウム王国をもしばしば脅かしてきたガノリス王国です。しかし、今やエスカリア帝国軍の怒濤の進撃の前に、国としては滅亡寸前…。それでも、軍の生き残りや市民等から成るレジスタンスが、懸命に帝国軍に抵抗します。今後、どうなってゆくのか?
それだけではありません。実はガノリスにおける戦いには、他にも様々な勢力が絡んでいます。その中には、単に紹介しただけでもネタバレになりかねないようなキャラも、沢山混じっています。この手の人物は、当然、ブログの方の小説本編に出てくるまでは紹介しません。汗。
【グレイル・ホリゾード】(第28話)
中途半端な魔道士でアルマ・ヴィオのジャンク屋も兼ねているという、何だかうさんくさい設定の人。臨時の傭兵として、仲間と共にガノリス軍に参加している。性格は天然気味、電波系の気もある(苦笑)。おまけに呑気だが、ここぞというところでは根性をみせるらしい。――それ以上は言えません。内緒(^^;)。
以下は本家サイトの方でもまだ登場していない、レジスタンス関係者です。ガノリスの正規軍も、一応は帝国相手にしばらく粘っていましたからね…。先日、本家の方でレジスタンスに関する特集が組まれましたので、こちらにも記事を転載。帝国軍の紹介の場合とは異なり、特に削除すべきネタバレは含まれていないと思います(?)。
---以下、転載---
【ピエトゥス・ヴァン・オストワール】
ロスクルスと共に、レジスタンスの事実上のリーダーである。帝国軍が侵攻してくるまでは、ガノリス有数の都市エントリアの大学で教鞭を執っていた。教授の肩書きを持つ。同時に裏の顔として、保守的なガノリス王国の改革を目指し、一種の秘密結社のような形で急進的な政治運動を組織していた。それゆえ王国当局から危険視されていた人物。思想的立場の違いのため、宮廷に仕えるロスクルスらとは反目し合うこともあるかもしれない。レジスタンスに協力する市民からは多大な信頼を得ている。
【レオン・ヴァン・ロスクルス】
ガノリス近衛隊のうち最強の10人の機装騎士「デツァクロン」、その一人として勇名を轟かせた人物である。10人の中でもトップクラスの実力であり、さすがの帝国軍もロスクルスという名を聞けば恐れをなすほどに強い。壊滅状態であった近衛隊の生き残りを彼がまとめ上げ、レジスタンスの兵力の中核となる部分を作った。年齢は30代後半だが、依然として若々しく美形(笑)。冷徹で合理的、戦いに私情は一切挟まない性格。
【ヨーハン】
レジスタンスに加わるまでは在野のエクターであった。だが繰士としての能力は高く、デツァクロンの機装騎士にもひけをとらない実力をもっている。また、その筋では凄腕の冒険者としても名を知られる。本来は単独行動を好むタイプなのだが、祖国を蹂躙する帝国軍の行いに我慢ならず、レジスタンスに力を貸すことに。性格は鷹揚で気まま。見た目は、無精な中年親父(^^;)。
【グラッド】
ロスクルスの副官的な立場にあった機装騎士。彼とは対照的に、温厚で気の利く性格である。だがひとたび戦場に赴けば、勇猛さでは誰にも引けを取らない。ロスクルスより年上で、柔軟な視点から彼をしばしば諫める。近衛隊以外の部隊での実戦経験も豊富。叩き上げで近衛隊の機装騎士に上り詰めた勇士である。
【リュスティー】
ロスクルスの部下。ミルファーンやオーリウムに比べて保守的なガノリスでは、女性の機装騎士は比較的珍しい。その数少ない女性機装騎士であることにリュスティーは誇りを持っており、それが転じて、常に男性に後れを取るまいという対抗意識を燃やしている。そのため、時折、戦功をあせって突っ走ることも。
【エリオン】
同じくロスクルスの部下。現在の外見からはそう思えないが、少年時代には山賊同様の生活を送っていた。だがロスクルスに拾われ、繰士としての才能を開花させた。そのため彼を兄のように慕っている。貧しい生まれや、かつての荒んだ暮らしに根深いコンプレックスを持っており、その反動で無理に仰々しく、品良く振る舞おうとつとめる傾向がある。
【ジョワン王子】
ガノリスの第二王子。帝国の浮遊城塞エレオヴィンスによって王バンネスクが壊滅させられた際、国王を始め、主立った王族の多くは帰らぬ人となってしまった。そのときジョワンは地方に出かけており、運良く生き延びたのである。レジスタンスはジョワンを担ぎ出し、帝国軍との戦いの「旗印」にしようとしている。だが、肝心のジョワン本人は……人望・知謀・武勇いずれもなく、臆病で見栄っ張り、わがまま、救いようのない「バカ殿」なのだった。それでも血筋は血筋、王子は王子、他の者に代わりはできない。どうする!?
---転載終わり---
以上
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北の大国ミルファーン、謎の女機装騎士
もう1回! 連載小説『アルフェリオン』の怒濤のキャラ紹介です。現在までに本家に登場した重要な登場人物は、これで一通りおさえられると思います。ただし、とある事柄に関係する多数のキャラを敢えて紹介から外しました。素性を少し詳しく紹介するだけでも、重大なネタバレになってしまうからです(謎)。
さて、以下は、オーリム以外の国の人々に関する記事です。まずはミルファーン王国から。
◇
大陸の北部に位置するミルファーン王国。イリュシオーネの中でも、オーリウムと最も関係の良い国です。今のところ、本家サイトの方でも目立った動きはありません。この国の人間としては、今回紹介する2人が登場した程度です。そのうちシェフィーアさんは、ルキアンの成長にとって非常に貢献しています(謎。ネタバレ禁止 ^^;)。今後も重要となる人物です。
ちなみにミルファーンに関わりの深い人は、すでにクレドールの乗組員の中にも何人か存在しています。クレドールのウォーダン砲術長はミルファーン人、それどころか、ミルファーンの海軍出身です。また、クレドールに同行しているギルドの繰士のサモン・シドーも、ミルファーンでの生活が長かった人です(ただしナパーニア人ですが)。サモンはオーリウム語よりもミルファーン語の方が得意、という話も出てきました。
【シェフィーア・リルガ・デン・フレデリキア】(第?話)
ミルファーンの機装騎士。第何話から登場するかを書いてしまうと、些細だがネタバレになるので、敢えて書かない。同国近衛隊の中の「灰の旅団」という特殊な組織に所属する。おそらく、この物語の主役級キャラの一人。
背中で一本に編んだ長い金髪と、端正に整いながらもどこか野性的だという顔つきが特徴である。第一印象は厳めしく、それでいて貴族としての気品もあるが……他方で意外に気まぐれで、つかみどころのない面も持つ。
スケールメイル(鱗状の鋼の板をつなぎ合わせた鎧)のような胴着と、モリのような変わった形の槍で武装している。エクターとしての実力はいまだ不明だが、彼女と対峙しただけでもルキアンが畏怖を感じたということや、「鏡のシェフィーア」という立派な通り名(?)をもっているということから考えると、相当な実力者なのだろう。
比較的新しく登場したキャラであるにもかかわらず、ひそかに本家の人気投票での順位が高い。強くて、美人で、男気のある、素敵なお姉さん(笑)――いや、少し年齢高めなのだが、ぎりぎり、お姉さんか?(^^;)
【レイシア】(第34話)
シェフィーアの右腕とも言うべき、有能な部下。「霧中の剣」という異名を取ることからして、戦士あるいは繰士としても並々ならぬ力を持っているはずだと思われるが……それでいて、日常的な小間使いや、お茶ひとつ入れることについても、何をやらせても並外れた小器用さを示すのであった。人間的な感情や表情をほとんど表にあらわさず、サイボーグを思わせる機械的な言動が特徴である。
続く
さて、以下は、オーリム以外の国の人々に関する記事です。まずはミルファーン王国から。
◇
大陸の北部に位置するミルファーン王国。イリュシオーネの中でも、オーリウムと最も関係の良い国です。今のところ、本家サイトの方でも目立った動きはありません。この国の人間としては、今回紹介する2人が登場した程度です。そのうちシェフィーアさんは、ルキアンの成長にとって非常に貢献しています(謎。ネタバレ禁止 ^^;)。今後も重要となる人物です。
ちなみにミルファーンに関わりの深い人は、すでにクレドールの乗組員の中にも何人か存在しています。クレドールのウォーダン砲術長はミルファーン人、それどころか、ミルファーンの海軍出身です。また、クレドールに同行しているギルドの繰士のサモン・シドーも、ミルファーンでの生活が長かった人です(ただしナパーニア人ですが)。サモンはオーリウム語よりもミルファーン語の方が得意、という話も出てきました。
【シェフィーア・リルガ・デン・フレデリキア】(第?話)
ミルファーンの機装騎士。第何話から登場するかを書いてしまうと、些細だがネタバレになるので、敢えて書かない。同国近衛隊の中の「灰の旅団」という特殊な組織に所属する。おそらく、この物語の主役級キャラの一人。
背中で一本に編んだ長い金髪と、端正に整いながらもどこか野性的だという顔つきが特徴である。第一印象は厳めしく、それでいて貴族としての気品もあるが……他方で意外に気まぐれで、つかみどころのない面も持つ。
スケールメイル(鱗状の鋼の板をつなぎ合わせた鎧)のような胴着と、モリのような変わった形の槍で武装している。エクターとしての実力はいまだ不明だが、彼女と対峙しただけでもルキアンが畏怖を感じたということや、「鏡のシェフィーア」という立派な通り名(?)をもっているということから考えると、相当な実力者なのだろう。
比較的新しく登場したキャラであるにもかかわらず、ひそかに本家の人気投票での順位が高い。強くて、美人で、男気のある、素敵なお姉さん(笑)――いや、少し年齢高めなのだが、ぎりぎり、お姉さんか?(^^;)
【レイシア】(第34話)
シェフィーアの右腕とも言うべき、有能な部下。「霧中の剣」という異名を取ることからして、戦士あるいは繰士としても並々ならぬ力を持っているはずだと思われるが……それでいて、日常的な小間使いや、お茶ひとつ入れることについても、何をやらせても並外れた小器用さを示すのであった。人間的な感情や表情をほとんど表にあらわさず、サイボーグを思わせる機械的な言動が特徴である。
続く
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剣豪とドジっ子 まだまだ続く人物紹介
連載小説『アルフェリオン』のキャラ紹介、続々行きます。
例によって、今回の紹介も、ブログの方ではフライングだということになります。つまり、こちらの小説本編にまだ登場していないキャラたちの紹介です。まぁ、こんなヤツらが登場するのか~ということで今後を楽しみにしていてください。待ちきれない方は本家の方へどうぞ(汗)。でもブログ版の『アルフェリオン』の方にも、画面の見た目が少しキレイで、しかも毎日定期的に少しずつ読めるというメリットがあります。
ちなみに小説の文章自体は、本家の方もブログの方も全く同じです。何年も前に書いたものですから、ここは表現が拙いなと感じる部分があったり、突っ込みどころ満載だったりする部分が確かに少なくありません。しかし、基本的にブログ版でも誤字脱字以外は訂正していません。たとえ現時点からみて修正したい箇所であっても……良くも悪くも、その箇所を書いたときの私の年齢や(と言っても、せいぜいこの10年以内ですが^^;)、その時々の世相や私の周囲の環境等を微妙に反映する内容だったりして、それはそれで愛着があるんですよねぇ。
……話を元に戻します。
毎度のことながら、小説本編で読むよりも前に登場人物についてあれこれ知りたくない、という方は、以下の記事をご覧になりませんように(汗)。
◇
さて今回は、オーリウム宮廷の反メリギオス的な立場の人たちと、それに付き従うレグナ機装騎士団関係の人々の中から、主要なキャラを紹介です。レグナ騎士団は、例のパラス騎士団と並んで近衛隊の中でも国王一族を特に身近で守護する、いわば「親衛隊中の親衛隊」のような役割を果たしています。残念ながらパラス騎士団がメリギオス大師の飼い犬のようになってしまっている現在、王家を真に守れるのはレグナ騎士団だけです。ただ、少数精鋭のパラス騎士団とは異なり、レグナ騎士団は、一定の大人数を擁する普通の騎士団です(普通といっても、もちろん精鋭ではあるのですが)。実質的には、飛び抜けて有能な団長のヨシュアンだけが、一人で気を吐いている感じなのでした。
※ キャラの名前の隣にある()部分は、初めて登場する回です。
【ヨシュアン・ディ・ブラントシュトーム】(第30話)
レグナ騎士団の団長。団長にしては年は若いが、その重任に見合う実力を持っている。生身での剣の腕前に関しては、王国でも並ぶ者なしと言われるほどの剣豪。アルマ・ヴィオに乗った場合でも、相当に強いのだろう。ワイルドな雰囲気の髭面と眼帯、そして優雅な金の長髪、剣士の剛毅さと貴族の気品が見事に調和したような風貌である。メリギオスやファルマスが幅を利かせる現在の国王軍・宮廷において、真に王家を守ることができるのは、ヨシュアン率いるレグナ騎士団をおいて他にない。
【リーン・ルー・エルウェン】(第38話)
成人するかしないかの若さでレグナ騎士団の機装騎士となり、しかも弓の名手――というと非常に有能であるように聞こえる。だが実際には弓以外に取り柄が無く、やたらに転んだり、人の名前を何度も呼び間違えたり、(イリュシオーネでは非常に高価である)眼鏡を割ってしまったりと、何をしても失敗ばかりする娘。そのわりに悲壮感がないのは、微妙に不思議系っぽい性格のせいかもしれない。愛すべきドジっ子? それにもかかわらずレグナ騎士団員だということは、唯一の取り柄である弓の腕がよほど凄いのだろう…か?
【ルヴィーナ・ディ・ラッソ】(第30話)
王女の教育係を務める才女。元々は神官として将来を嘱望されていた人で、神殿の中では、シャリオの少女時代からの親友であった。二人の間柄は、友人どころか、ほとんど姉妹にも近いほどの深い結びつきだという…。ただ、持ち前の頭の良さが災いし(?)、宮廷の権力闘争にも知らない間に深入りしてしまっている様子。ヨシュアンやジェロームの良き理解者である。
【ジェローム内大臣】(第30話)
オーリウム国王の寵臣。それだけに、王が病の床に伏せるようになって以来、メリギオスが国を牛耳っているのは彼にとって許せないところであろう。国王家の今後はジェロームにかかっていると言っても過言ではない。
【フリート王子】(第30話)
もしも一国の王子として、しかもオーリウムという大国の世継ぎとして生まれてこなかったなら、愛すべき人物であったろう……。性格は柔和で、見た目も端正。芸術には専門家顔負けの才能を示す。とりわけ楽器の名手。しかしながら、将来に王となるべき者としてのカリスマや政治手腕、胆力等々については、お話にならないほど持ち合わせていないのだった(汗)。本人も政治には関心がない。今は亡き兄のエルツ王子は、対照的に非常に有能な人物であったが、実は暗殺されたという説も…。
以上
例によって、今回の紹介も、ブログの方ではフライングだということになります。つまり、こちらの小説本編にまだ登場していないキャラたちの紹介です。まぁ、こんなヤツらが登場するのか~ということで今後を楽しみにしていてください。待ちきれない方は本家の方へどうぞ(汗)。でもブログ版の『アルフェリオン』の方にも、画面の見た目が少しキレイで、しかも毎日定期的に少しずつ読めるというメリットがあります。
ちなみに小説の文章自体は、本家の方もブログの方も全く同じです。何年も前に書いたものですから、ここは表現が拙いなと感じる部分があったり、突っ込みどころ満載だったりする部分が確かに少なくありません。しかし、基本的にブログ版でも誤字脱字以外は訂正していません。たとえ現時点からみて修正したい箇所であっても……良くも悪くも、その箇所を書いたときの私の年齢や(と言っても、せいぜいこの10年以内ですが^^;)、その時々の世相や私の周囲の環境等を微妙に反映する内容だったりして、それはそれで愛着があるんですよねぇ。
……話を元に戻します。
毎度のことながら、小説本編で読むよりも前に登場人物についてあれこれ知りたくない、という方は、以下の記事をご覧になりませんように(汗)。
◇
さて今回は、オーリウム宮廷の反メリギオス的な立場の人たちと、それに付き従うレグナ機装騎士団関係の人々の中から、主要なキャラを紹介です。レグナ騎士団は、例のパラス騎士団と並んで近衛隊の中でも国王一族を特に身近で守護する、いわば「親衛隊中の親衛隊」のような役割を果たしています。残念ながらパラス騎士団がメリギオス大師の飼い犬のようになってしまっている現在、王家を真に守れるのはレグナ騎士団だけです。ただ、少数精鋭のパラス騎士団とは異なり、レグナ騎士団は、一定の大人数を擁する普通の騎士団です(普通といっても、もちろん精鋭ではあるのですが)。実質的には、飛び抜けて有能な団長のヨシュアンだけが、一人で気を吐いている感じなのでした。
※ キャラの名前の隣にある()部分は、初めて登場する回です。
【ヨシュアン・ディ・ブラントシュトーム】(第30話)
レグナ騎士団の団長。団長にしては年は若いが、その重任に見合う実力を持っている。生身での剣の腕前に関しては、王国でも並ぶ者なしと言われるほどの剣豪。アルマ・ヴィオに乗った場合でも、相当に強いのだろう。ワイルドな雰囲気の髭面と眼帯、そして優雅な金の長髪、剣士の剛毅さと貴族の気品が見事に調和したような風貌である。メリギオスやファルマスが幅を利かせる現在の国王軍・宮廷において、真に王家を守ることができるのは、ヨシュアン率いるレグナ騎士団をおいて他にない。
【リーン・ルー・エルウェン】(第38話)
成人するかしないかの若さでレグナ騎士団の機装騎士となり、しかも弓の名手――というと非常に有能であるように聞こえる。だが実際には弓以外に取り柄が無く、やたらに転んだり、人の名前を何度も呼び間違えたり、(イリュシオーネでは非常に高価である)眼鏡を割ってしまったりと、何をしても失敗ばかりする娘。そのわりに悲壮感がないのは、微妙に不思議系っぽい性格のせいかもしれない。愛すべきドジっ子? それにもかかわらずレグナ騎士団員だということは、唯一の取り柄である弓の腕がよほど凄いのだろう…か?
【ルヴィーナ・ディ・ラッソ】(第30話)
王女の教育係を務める才女。元々は神官として将来を嘱望されていた人で、神殿の中では、シャリオの少女時代からの親友であった。二人の間柄は、友人どころか、ほとんど姉妹にも近いほどの深い結びつきだという…。ただ、持ち前の頭の良さが災いし(?)、宮廷の権力闘争にも知らない間に深入りしてしまっている様子。ヨシュアンやジェロームの良き理解者である。
【ジェローム内大臣】(第30話)
オーリウム国王の寵臣。それだけに、王が病の床に伏せるようになって以来、メリギオスが国を牛耳っているのは彼にとって許せないところであろう。国王家の今後はジェロームにかかっていると言っても過言ではない。
【フリート王子】(第30話)
もしも一国の王子として、しかもオーリウムという大国の世継ぎとして生まれてこなかったなら、愛すべき人物であったろう……。性格は柔和で、見た目も端正。芸術には専門家顔負けの才能を示す。とりわけ楽器の名手。しかしながら、将来に王となるべき者としてのカリスマや政治手腕、胆力等々については、お話にならないほど持ち合わせていないのだった(汗)。本人も政治には関心がない。今は亡き兄のエルツ王子は、対照的に非常に有能な人物であったが、実は暗殺されたという説も…。
以上
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おじ様たちの実力!? ナッソス家四人衆
最近、少しブログの運営方針を転換しまして、連載小説『アルフェリオン』の登場人物を、ネタバレにならない限りで先行紹介しています。
ただし正式な「登場人物紹介」の方には、ブログの方の小説本編に登場するまでは掲載しません。あくまで、フライング的な特集記事というかたちで紹介します。以下、実際に物語の中で読むよりも先に登場人物について知るのは遠慮したいという方は、ご覧になりませんように。
◇
最初から望み薄であったギルドとナッソス家との和平交渉……。残念ながら、もはや戦いが避けられない方向に物語は進んでいるようです。今回は、このナッソス家の機装騎士たちについて、先に紹介しておきます。以下の全員、第23話から登場します。本家の方ではすでにおなじみの、ルキアンたちにとっての強敵揃い。例によって、今後のストーリー展開がばれてしまうような部分は、紹介からなるべくカットしておきました(汗)。
ちなみにナッソス家のエクターといえば、戦う令嬢、カセリナも忘れてはいけません。実は一番の強敵は彼女です。今後は、めぐりめぐってカセリナがヒロインになるという噂もありますが(本当か?)…どうなんでしょう。
【ザックス・アインホルス】
ナッソス家配下の精鋭エクター、「四人衆」のひとり。正確には「元」四人衆だが、本来はギルドに属するデュベールが四人衆を脱退してしまったので、彼の代わりに復帰することになった。一度はエクターを引退し、愛娘のシャノンをはじめ、家族とともに農園主として穏やかに暮らしていた。しばらく引退していたとはいえ、繰士としての腕は鈍っておらず、(超高速を誇る旧世界のアルマ・ヴィオ、レプトリアの性能のおかげもあれ)ギルド三強の一人のレーイとも互角の勝負ができるほど強い。
【ムート】
ナッソス家の「四人衆」のひとり。渋いおじさま揃い(笑)の四人衆の中では、まだ少年の面影を残す彼だけが、飛び抜けて若い。「古き戦の民」あるいは「戦闘部族」と呼ばれる、東部丘陵の辺境に住む少数民族の出身。一見するとありがちな熱血戦士にみえるが、炎のごとき闘志と氷のような冷静さを併せ持つ生まれながらの戦士といわれるだけあって、意外に冷静沈着な面もある。しばしば我を忘れるカセリナに自重を促したりするなど、渋い活躍も見せる。分厚い甲冑とそれ以上に頑強な盾、さらに巨大な曲刀という(戦う前から相手が嫌になりそうな)装備のアルマ・ヴィオ、ギャラハルドを操る。
【パリス・ブローヌ】
ナッソス家の「四人衆」のひとり。繰士としての技量に関しては、近年の四人衆(いったん引退していたザックスを除く)の中でも筆頭らしい。ザックスのかつての弟分。年甲斐もなくキザなオヤジだが、腕前は確か。誇り高い昔気質の繰士。ザックスと同様、今回の戦いのためにナッソス家が密かに入手した旧世界の超高速陸戦型アルマ・ヴィオ、レプトリアに乗って戦う。その実力をもって彼が操るレプトリアは、もう誰にも止められない?
【レムロス・ディ・ハーデン】
ナッソス家の「四人衆」のひとり。ザックスが以前に引退した後は、彼が四人衆のリーダーだったようだ。その割には少し影が薄い? 伝統ある騎士の家系の出身。櫛の良く通った黒髪と見事に整えられた口髭がダンディな、気品ある中年紳士だ。
ただし正式な「登場人物紹介」の方には、ブログの方の小説本編に登場するまでは掲載しません。あくまで、フライング的な特集記事というかたちで紹介します。以下、実際に物語の中で読むよりも先に登場人物について知るのは遠慮したいという方は、ご覧になりませんように。
◇
最初から望み薄であったギルドとナッソス家との和平交渉……。残念ながら、もはや戦いが避けられない方向に物語は進んでいるようです。今回は、このナッソス家の機装騎士たちについて、先に紹介しておきます。以下の全員、第23話から登場します。本家の方ではすでにおなじみの、ルキアンたちにとっての強敵揃い。例によって、今後のストーリー展開がばれてしまうような部分は、紹介からなるべくカットしておきました(汗)。
ちなみにナッソス家のエクターといえば、戦う令嬢、カセリナも忘れてはいけません。実は一番の強敵は彼女です。今後は、めぐりめぐってカセリナがヒロインになるという噂もありますが(本当か?)…どうなんでしょう。
【ザックス・アインホルス】
ナッソス家配下の精鋭エクター、「四人衆」のひとり。正確には「元」四人衆だが、本来はギルドに属するデュベールが四人衆を脱退してしまったので、彼の代わりに復帰することになった。一度はエクターを引退し、愛娘のシャノンをはじめ、家族とともに農園主として穏やかに暮らしていた。しばらく引退していたとはいえ、繰士としての腕は鈍っておらず、(超高速を誇る旧世界のアルマ・ヴィオ、レプトリアの性能のおかげもあれ)ギルド三強の一人のレーイとも互角の勝負ができるほど強い。
【ムート】
ナッソス家の「四人衆」のひとり。渋いおじさま揃い(笑)の四人衆の中では、まだ少年の面影を残す彼だけが、飛び抜けて若い。「古き戦の民」あるいは「戦闘部族」と呼ばれる、東部丘陵の辺境に住む少数民族の出身。一見するとありがちな熱血戦士にみえるが、炎のごとき闘志と氷のような冷静さを併せ持つ生まれながらの戦士といわれるだけあって、意外に冷静沈着な面もある。しばしば我を忘れるカセリナに自重を促したりするなど、渋い活躍も見せる。分厚い甲冑とそれ以上に頑強な盾、さらに巨大な曲刀という(戦う前から相手が嫌になりそうな)装備のアルマ・ヴィオ、ギャラハルドを操る。
【パリス・ブローヌ】
ナッソス家の「四人衆」のひとり。繰士としての技量に関しては、近年の四人衆(いったん引退していたザックスを除く)の中でも筆頭らしい。ザックスのかつての弟分。年甲斐もなくキザなオヤジだが、腕前は確か。誇り高い昔気質の繰士。ザックスと同様、今回の戦いのためにナッソス家が密かに入手した旧世界の超高速陸戦型アルマ・ヴィオ、レプトリアに乗って戦う。その実力をもって彼が操るレプトリアは、もう誰にも止められない?
【レムロス・ディ・ハーデン】
ナッソス家の「四人衆」のひとり。ザックスが以前に引退した後は、彼が四人衆のリーダーだったようだ。その割には少し影が薄い? 伝統ある騎士の家系の出身。櫛の良く通った黒髪と見事に整えられた口髭がダンディな、気品ある中年紳士だ。
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本家サイトの帝国軍特集から(ネタバレ含む?)
連載小説『アルフェリオン』に関連して、現在、本家サイトの方で気になる特集が行われています(^^;)。あ、でも慌てないでください……特集の内容自体は、ブログの読者様にとって大いにネタバレになる部分を含みます。ですから、ここでうかつには言及できません。
ただ、その特集は帝国軍に関するものなんです。紹介しても問題にならない部分(?)については、こちらでも少し情報を流しておいた方がよいかもしれません。だって本編であれだけ帝国軍、帝国軍と言われていますから、気になりませんか?
内戦状態のオーリウムに外から不気味に迫る帝国軍――その実態はいかなるものか、興味津々の読者様も少なくないと思います。しかし、物語の序盤ではオーリウム国内での反乱軍との戦いが話の中心になるため、帝国軍は当分出てこないのが現実です(汗)。
ちなみに『アルフェリオン』の最新話は第38話ですが(2007/10/03 現在)、帝国軍が本格的に登場するのは第40話からです。本家サイトの方では、1998年の第1話から2007年の第38話に至るまで、実は10年くらい時間がかかっています(^^;)。帝国軍、待たせすぎですね…。もっとも、ブログでの『アルフェリオン』の連載(再掲)は、たぶんそれほど遠くない時期に、本家で連載されている最新話に追いつくことでしょう。日刊で更新してますし(一昨日は穴があいてしまった。汗)。
ということで、以下、本家サイトでの帝国軍特集から一部転載し、それにコメントを付けました。一応、明らかにネタバレになりそうな部分はカットしてあります。それでも微妙な部分が含まれているかもしれませんので、お読みになりたい方のみ、お読みください。
※ 読む方法 白地に白で書かれていますので、何も書いてないように見えています。以下の部分をマウスでドラッグすると、表示が反転し、読むことができます。
【プロジェクト・ゼーレム】
帝国軍が極秘に進めている計画。こればかりは、中身は絶対に内緒!(^^;)
でも、ひとつだけ。ゼーレムというのは、ゼーレ(Seele 独語: 精神、心、魂)という言葉と、ゴーレム(Golem 独語・英語etc.: RPG等に出てくるあのゴーレムです)という言葉を合成して作った言葉です。と、だけバラしておくと、色々と想像する余地もできたりして、面白いかも。
【ライ・ド・ランツェロー】
帝国軍のキャラぐらいは今の段階から紹介しておいても、問題はないでしょう…多分。ライは、今までに登場しているキャラとは特にしがらみもない人ですし。帝国軍の機装騎士たちの雰囲気が、何となく伝わればと思います(汗)。
そのうち帝国軍が登場する頃に、帝国側の重要キャラのうち最も早く出てくるのが彼です。
---以下、紹介(本家サイトから転載)---
帝国軍の機装騎士。帝国有数の名門貴族の出身で、エスカリアの皇子や皇女とも親しい学友であった。名家の生まれであるにもかかわらず、わざわざ好きこのんでエクターになるだけあり、実力は一流。だが、自分の思ったことをストレートに言動に反映させる性格のため、なおかつ考え方自体が多分にひねくれ気味のため、命令違反や同僚との衝突の絶えないトラブルメーカーである。とはいえ、根は真面目で使命感が強い。
ガノリスの王バンネスク攻撃の際にも、ライは重大な命令違反を行った。本来なら重い懲罰を受けるはずであったが……帝国軍上層部は、ライのエクターとしての能力の高さや、彼の家柄の良さ、皇帝一族とのつながり等々の事情を考慮し、帝国軍本陣の中核を為す機装騎士団「コルプ・レガロス」からライを退団させるという処分に留めた(ただし、名誉を重んじる貴族であるライにとって、実質的には、この不名誉は見た目よりも相当に厳しい処分となるだろう)。
騎士団から外されたライではあれ、エクターとしてのその優れた技量を遊ばせておくのは惜しい。ということで、軍は彼を前出の「プロジェクト・ゼーレム」を進めている部隊に加えることに決定した。過酷な仕事であるため、懲罰的な左遷という意味合いも混じっているのかもしれない。彼の行き先はガノリス王国――特殊飛空艦アプゾルスを中心とする特命の独立機装兵団であった。
---転載終わり---
【特殊飛空艦アプゾルス】
帝国軍の飛空艦やアルマ・ヴィオの雰囲気を知るために、紹介しておいてもよいかも…。特にアルマ・ヴィオの名称が他の国々(オーリウム等)のアルマ・ヴィオとは全く違う響きを持っている、という点に注目してください(^^)。
---以下、紹介(本家サイトから転載)---
通常の飛空艦とは異なり、地上でホバリングのように浮き上がって高速走行することもできる。飛空艦というよりは、陸上戦艦という印象かもしれない。
アプゾルスの表向きの任務は…〔検閲・削除! ^^;〕…である。しかし実際には、「プロジェクト・ゼーレム」に関する実戦データ収集を秘密裏に行っている。
搭載されているアルマ・ヴィオも非常に強力。帝国の汎用型アルマ・ヴィオの上位機種である「ゼ・リット」を中心に、飛行型の「ヴィ・フロー」、そしてゼーレムの…〔削除〕…のために改装された汎用型アルマ・ヴィオ「ルガ・ブロア」という陣容である。なお、帝国軍のアルマ・ヴィオは旧世界同様の技術によって生み出されているため、現世界の並みのアルマ・ヴィオでは基本的にまったく手も足も出ない。〔以下、削除〕…。
---転載終わり---
【ルガ・ブロア】
最後にもうひとつ、帝国のアルマ・ヴィオに関連する紹介。
なぜ帝国軍はあれほど破竹の勢いで進軍できているのか?――ひとつの重要な理由として、帝国のアルマ・ヴィオが他国のそれとは比較にならないレベルの性能を持っていることが考えられます。その一端を、垣間見ることのできる記事。
---以下、紹介(本家サイトから転載)---
ライに与えられた新たなアルマ・ヴィオ。…〔削除〕…。
金色の汎用型アルマ・ヴィオ「ルガ」は、帝国軍における最強の機体のひとつ。ルガにはいくつかのヴァリエーションがあり、タイプによって機体の金色以外の部分の色が異なる。帝国軍の先鋒隊のごく一部の精鋭に与えられるルガ・ロータ(金+赤色)や、近衛隊のエース級の機装騎士に与えられるルガ・ジェイダ(金+緑色。オーリウムでいえばエルムス・アルビオレに相当?)等々。
ちなみにルガ・ブロアは金に青色。機体の特徴としては、基本性能がバランスよく高く、上記のロータやジェイダよりもさらに汎用性に優れる。ただしライのルガ・ブロアは特殊な実験機であるため、通常のブロアには無い装備を有する。実はライの機体は、単にゼーレムの…〔削除〕…ための機体であるだけではなく、従来のMT(マギオ・テルマー)兵器を超えるPT兵器のテスト用でもあるのだった。PT(プシュカ・テルマー)技術による武器は、MTソードなどとは違って戦闘中に自在に形状を変化させることができ、エクターの力に応じて武器の威力も高まるという特徴をもつ。
以上です。
今後も、本家サイトの方で特集記事があった場合には、ネタバレにならないように程度に削除を加え(笑)、こちらでも随時ご紹介したいと思います。
鏡海
ただ、その特集は帝国軍に関するものなんです。紹介しても問題にならない部分(?)については、こちらでも少し情報を流しておいた方がよいかもしれません。だって本編であれだけ帝国軍、帝国軍と言われていますから、気になりませんか?
内戦状態のオーリウムに外から不気味に迫る帝国軍――その実態はいかなるものか、興味津々の読者様も少なくないと思います。しかし、物語の序盤ではオーリウム国内での反乱軍との戦いが話の中心になるため、帝国軍は当分出てこないのが現実です(汗)。
ちなみに『アルフェリオン』の最新話は第38話ですが(2007/10/03 現在)、帝国軍が本格的に登場するのは第40話からです。本家サイトの方では、1998年の第1話から2007年の第38話に至るまで、実は10年くらい時間がかかっています(^^;)。帝国軍、待たせすぎですね…。もっとも、ブログでの『アルフェリオン』の連載(再掲)は、たぶんそれほど遠くない時期に、本家で連載されている最新話に追いつくことでしょう。日刊で更新してますし(一昨日は穴があいてしまった。汗)。
ということで、以下、本家サイトでの帝国軍特集から一部転載し、それにコメントを付けました。一応、明らかにネタバレになりそうな部分はカットしてあります。それでも微妙な部分が含まれているかもしれませんので、お読みになりたい方のみ、お読みください。
※ 読む方法 白地に白で書かれていますので、何も書いてないように見えています。以下の部分をマウスでドラッグすると、表示が反転し、読むことができます。
【プロジェクト・ゼーレム】
帝国軍が極秘に進めている計画。こればかりは、中身は絶対に内緒!(^^;)
でも、ひとつだけ。ゼーレムというのは、ゼーレ(Seele 独語: 精神、心、魂)という言葉と、ゴーレム(Golem 独語・英語etc.: RPG等に出てくるあのゴーレムです)という言葉を合成して作った言葉です。と、だけバラしておくと、色々と想像する余地もできたりして、面白いかも。
【ライ・ド・ランツェロー】
帝国軍のキャラぐらいは今の段階から紹介しておいても、問題はないでしょう…多分。ライは、今までに登場しているキャラとは特にしがらみもない人ですし。帝国軍の機装騎士たちの雰囲気が、何となく伝わればと思います(汗)。
そのうち帝国軍が登場する頃に、帝国側の重要キャラのうち最も早く出てくるのが彼です。
---以下、紹介(本家サイトから転載)---
帝国軍の機装騎士。帝国有数の名門貴族の出身で、エスカリアの皇子や皇女とも親しい学友であった。名家の生まれであるにもかかわらず、わざわざ好きこのんでエクターになるだけあり、実力は一流。だが、自分の思ったことをストレートに言動に反映させる性格のため、なおかつ考え方自体が多分にひねくれ気味のため、命令違反や同僚との衝突の絶えないトラブルメーカーである。とはいえ、根は真面目で使命感が強い。
ガノリスの王バンネスク攻撃の際にも、ライは重大な命令違反を行った。本来なら重い懲罰を受けるはずであったが……帝国軍上層部は、ライのエクターとしての能力の高さや、彼の家柄の良さ、皇帝一族とのつながり等々の事情を考慮し、帝国軍本陣の中核を為す機装騎士団「コルプ・レガロス」からライを退団させるという処分に留めた(ただし、名誉を重んじる貴族であるライにとって、実質的には、この不名誉は見た目よりも相当に厳しい処分となるだろう)。
騎士団から外されたライではあれ、エクターとしてのその優れた技量を遊ばせておくのは惜しい。ということで、軍は彼を前出の「プロジェクト・ゼーレム」を進めている部隊に加えることに決定した。過酷な仕事であるため、懲罰的な左遷という意味合いも混じっているのかもしれない。彼の行き先はガノリス王国――特殊飛空艦アプゾルスを中心とする特命の独立機装兵団であった。
---転載終わり---
【特殊飛空艦アプゾルス】
帝国軍の飛空艦やアルマ・ヴィオの雰囲気を知るために、紹介しておいてもよいかも…。特にアルマ・ヴィオの名称が他の国々(オーリウム等)のアルマ・ヴィオとは全く違う響きを持っている、という点に注目してください(^^)。
---以下、紹介(本家サイトから転載)---
通常の飛空艦とは異なり、地上でホバリングのように浮き上がって高速走行することもできる。飛空艦というよりは、陸上戦艦という印象かもしれない。
アプゾルスの表向きの任務は…〔検閲・削除! ^^;〕…である。しかし実際には、「プロジェクト・ゼーレム」に関する実戦データ収集を秘密裏に行っている。
搭載されているアルマ・ヴィオも非常に強力。帝国の汎用型アルマ・ヴィオの上位機種である「ゼ・リット」を中心に、飛行型の「ヴィ・フロー」、そしてゼーレムの…〔削除〕…のために改装された汎用型アルマ・ヴィオ「ルガ・ブロア」という陣容である。なお、帝国軍のアルマ・ヴィオは旧世界同様の技術によって生み出されているため、現世界の並みのアルマ・ヴィオでは基本的にまったく手も足も出ない。〔以下、削除〕…。
---転載終わり---
【ルガ・ブロア】
最後にもうひとつ、帝国のアルマ・ヴィオに関連する紹介。
なぜ帝国軍はあれほど破竹の勢いで進軍できているのか?――ひとつの重要な理由として、帝国のアルマ・ヴィオが他国のそれとは比較にならないレベルの性能を持っていることが考えられます。その一端を、垣間見ることのできる記事。
---以下、紹介(本家サイトから転載)---
ライに与えられた新たなアルマ・ヴィオ。…〔削除〕…。
金色の汎用型アルマ・ヴィオ「ルガ」は、帝国軍における最強の機体のひとつ。ルガにはいくつかのヴァリエーションがあり、タイプによって機体の金色以外の部分の色が異なる。帝国軍の先鋒隊のごく一部の精鋭に与えられるルガ・ロータ(金+赤色)や、近衛隊のエース級の機装騎士に与えられるルガ・ジェイダ(金+緑色。オーリウムでいえばエルムス・アルビオレに相当?)等々。
ちなみにルガ・ブロアは金に青色。機体の特徴としては、基本性能がバランスよく高く、上記のロータやジェイダよりもさらに汎用性に優れる。ただしライのルガ・ブロアは特殊な実験機であるため、通常のブロアには無い装備を有する。実はライの機体は、単にゼーレムの…〔削除〕…ための機体であるだけではなく、従来のMT(マギオ・テルマー)兵器を超えるPT兵器のテスト用でもあるのだった。PT(プシュカ・テルマー)技術による武器は、MTソードなどとは違って戦闘中に自在に形状を変化させることができ、エクターの力に応じて武器の威力も高まるという特徴をもつ。
以上です。
今後も、本家サイトの方で特集記事があった場合には、ネタバレにならないように程度に削除を加え(笑)、こちらでも随時ご紹介したいと思います。
鏡海
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