かへる 東の国探訪記

何かと話題のぐんうま県在住の『かへる』の某国中心の旅行記&趣味のフィギュアスケートの話題など

美しき泉(2)

2015-07-17 20:47:40 | 旅行
シェーンブルン宮殿は、階段を上がった2階部分が見学できる場所である。
宮殿全体で部屋は全部で1400室あまりあるが、
わたしの持つシシィチケット(およびグランドツアー)ではそのうちの40室を見ることができる。
3階以上の部分は、なんと賃貸住宅になっていて、実際に人が住んでいる。
昔は公務員しか入居できなかったそうだが、現在は一般人でも入居できる
(が、結構不便なので、人気物件というわけでもないそうだ)
宮殿の暮らしについては、以前N○Kの番組で見たことがある
ベランダにプランターを飾ったり、洗濯物を外に干したりしてはいけないなど、
結構制約があった記憶がある。
なお、ガイドブックによると、宮殿の一部を改装してホテルにする計画も進行中だそうだ

最初の部屋は、『警護の間』という。
護衛が控えていた部屋だと思われる。
その後『ビリヤードの間』『胡桃の間』と続き、フランツ・ヨーゼフ1世夫妻関連の部屋が続く。
『皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の執務室』→『皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の寝室』である。
フランツ・ヨーゼフ1世は仕事人間で、ここシェーンブルンは夏の離宮だったにもかかわらず、
常に仕事を持ち込んでいたと言われている。
ただし、家族への愛情は常に持ち続け、王宮の執務室には妻や子どもたちの肖像画が飾ってあった。

『西側テラスの小部屋』『階段の小部屋』『化粧室』と小さめの部屋が3つ続く。
小部屋と言っても、わたしの自宅の部屋よりも大きい

『皇帝フランツ・ヨーゼフ1世とエリーザベトの寝室』『エリーザベトのサロン』は、前の部屋よりは大きいが、
それほど大きい部屋ではない。
驚いたのは、寝台(ベッド)がそんなに大きくないことだ。
エリーザベトは王室の暮らしになじめず、また姑との確執もあって、逃げるようにあちこちを旅行していたという。
だから、王宮と同様に、ここシェーンブルンでも長くは過ごさなかったのではないかと思う。
(余談ではあるが、彼女が生んだ4人の子どものうち、末娘はハンガリー貴族との間にできた子だという説がある)